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【10秒で読める小説】北風と太陽とオカン

「寝坊した!今日試験なのに」
俺は家を飛び出した。
外は風が強く、俺はコートの前をかき寄せた。

大学の講堂に入ると今度は暑い。
汗がダラダラ流れる。
まるで「北風と太陽」だ。
しかし俺は頑としてコートを脱がなかった。

だって、コートの下は、オカンが買ってきたヒヨコ柄のトレーナーだったから。

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