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【10秒で読める小説】臨死体験

ずっと臨死体験に興味があった。
三途の河で死者に逢えるのか。それとも幽体離脱するだけか。
気になって夜も眠れない。

ついに俺は三日間だけ仮死状態になる薬を入手し、友人ひとりに告げて薬を服用した。
目を閉じた次の瞬間、友人の声で目覚めた。

「三日間どうだった? 珍しい体験できたか?」
「…よく寝たぁ」

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