どっち




父に聞いてみたのだ




「明日学童保育の面接があってさ」





「子どもは好きだけどプレッシャーで大変で疲れるのと、プレッシャーの少ない仕事はやって好きなことを謳歌するのどっちがいいか迷う」




すると父は



「まだ若いから、大変な方を選んだら?
やってみたらいいじゃん」





「楽な道を選んだ時、楽なことだけをやっていって、歳をとった時「わたしって何にもやってない」ってあんた泣くだろ、きっと」




「初めから大したことしようとしなくていい、人間はできることしかできないんだから、一つずつやって、大きなことを任された時に自分の力量を理解して分別するんだ、それはできませんっていうんだよ




「できるように自分のできることからちょっとずつ幅を広げてやってくんだよ」





「疲れてヘトヘトで帰って、よしまた頑張って、またヘトヘトで、それでもやれないならまた変えたらいいじゃん、バイトでもなんでもやったらいい」





「プレッシャーに感じることも、頑張らなきゃいけないことを選ぶことは、勇気がいるんだよ、勇気を出して、よし、やるぞ、って、やってくんだ」





世の中いろんな意見がある




令和になっていろんな働き方や価値観が
認められるようになって




私のような、自分で選んだり
自分の気持ちを表したり伝えることが
できない人間は1人で生きていくには
生きづらい時代だと思う





楽を選ぶことだって良しとされているし
頑張らない働き方を推奨しているパターンだってある





でも父の言葉がどのウェブサイトや
友人の言葉より腹に落ちた





どうするのかは自分次第だけど、
一旦、こうしてみた方がいい、と
指南してくれることも重要だ




指南されたこと、自由に選択できること、
わたしはどちらもまだやってない





26歳にまでなってしまったけど、
今から頑張っていいかな





頑張るのには、人生を動かすには
自分を動かすにはとにかく




勇気が必要だ




よしって勇気が





採用された後の心配をなぜかしている私は
まず明日の準備不足の心配をするべきだ




だけどよかった
素直に取り組める





やっぱり嘘はつけないけど
失礼にもできない




失礼にならない、自分らしく
自分が自分を生きてあげること




それをやる





気張らなくていい

だけど適当にやらない
一生懸命できることをやる




あとは進むだけだ
ようやく光が差し込んだ気がする





寝る