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ほんの少しでも

ミニマリストな彼の生活に、余分なものは必要ないのだ。

家に上がったときから分かっていた。



セックスの後、

「お茶でも飲もうか」と淹れてくれた。

ビールジョッキを一回り小さくした大きさのカップだった。


「おっきくない?w」


次に来る時はマグカップを持ってきたいな、

と思った。

ちょうど良いサイズの、お揃いのやつ。


・・・・・・・・・・・・・・・


彼は「ありがとう」と言ってカップを受け取るだろう。

そしてもしかしたら使ってくれるかも知れない。


でもそれは私を受け容れたことにはならなくて、

彼の心にはきっと、

ずっと入り込めないのだ。


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569字
「女」の失敗談や裏話、恥ずかしい話ばかりです。“失敗があるから成功がある“。嗤って読んでやってください。あなたの心に、何か残せれば嬉しいです。 あなたに幸せがありますように。

「男」に関わること。それは同時に、愚かで図々しく小賢しい「女」の自分と対面すること。 余裕無く格好悪い「女」の、一生懸命で間抜けな様子をま…

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