ほんの少しでも
ミニマリストな彼の生活に、余分なものは必要ないのだ。
家に上がったときから分かっていた。
セックスの後、
「お茶でも飲もうか」と淹れてくれた。
ビールジョッキを一回り小さくした大きさのカップだった。
「おっきくない?w」
次に来る時はマグカップを持ってきたいな、
と思った。
ちょうど良いサイズの、お揃いのやつ。
・・・・・・・・・・・・・・・
彼は「ありがとう」と言ってカップを受け取るだろう。
そしてもしかしたら使ってくれるかも知れない。
でもそれは私を受け容れたことにはならなくて、
彼の心にはきっと、
ずっと入り込めないのだ。
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「女」の失敗談や裏話、恥ずかしい話ばかりです。“失敗があるから成功がある“。嗤って読んでやってください。あなたの心に、何か残せれば嬉しいです。
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