オーバー60で入会して感じたこと

こんにちは、ソーシャルPM(ソーシャル・プロジェクトマネジメント)研究会の井関と申します。以下、数分お付き合い頂ければ嬉しく思います。

何故このブログ記事を書いたか?

当研究会に入会して1年半ほど経過した。短い期間であるが、この経験を紹介することで、このブログを読んだ人が当研究会に興味をもってもらえれば・・と思い人生初のブログ記事を書くことにした。しかし、洒落たことを書く能力を持ち合わせていない。おまけに、私は60歳を数年超過したおっさんで、今も仕事はしているが、よくいるサラリーマンとして人生を過ごしてきた人間である。因みに、PMI日本支部ではマイナーな建設業界である。ということで、世の中の多くの小職と同じような「やや年配者」に少しでも参考になれば・・、もっというと研究会の月例会への試行的参加への気持ちに動いて頂ければと思い書く次第である。ただ、当研究会に入会後、どんな活動をしてきたのか、何を感じているかくらいしか書けていないので、悪しからず・・・。

先に研究会についてお伝えしたいことをまとめると、以下である。
① メンバーは皆親切で、初心者の年配者にも優しい。
② メンバーは色々な分野で色々な経験を持つ方々。熱意があり、社会課題関連他色々な面で学びを提供してくれる。
③ 一歩踏み出せば、何かを始めることができるきっかけとなる場だと思う。

そもそも、私がどうして入会したか?

PMI日本支部に入会し、何らかの活動をしようと思った時に、事務局の方(偶然、私と同じ業界を過ごしてきた方だった)に相談すると、
「面白い会があるよ」とこの会を知らされた。ソーシャルPM研究会について何もわからないまま、社会課題という言葉に惹かれた。ただし、私の場合そんな崇高な意志を持っているわけではないので、もっと気軽にいうと、「仕事とは異なる世界に興味があった」というのが良いかもしれない。
これまで、いわゆるサラリーマンとしてやってきた建設業の仕事では、いくつかの海外プロジェクトを含め色々なインフラ整備や震災復興関連事業などにかかわってきた。いってみれば社会の不便さの解消や災害対策・対応など、間接的には社会課題を解決する仕事だったと思う。しかし、あくまで仕事としての位置づけであり、お金をもらっている。

とはいうものの、実は過去にボランティア活動の経験がある。8年ほど前であるが、Project based learning(プロジェクトの実践を通じて学ぶ)を教育界に展開促進するNPOへの参加である。主宰者はアメリカで先進的に試みがなされてきていた事例を日本に持ち込もうというお考えだった。
残念ながら、組織内の諸事情により、その組織は解散となったが、1年ほどの活動の期間内には高校生とも話す機会があり、新鮮な気持ちになったことを記憶している。この研究会の活動が、この記憶を再度感じる機会につながることを期待している。

さて、本論、つまり研究会の活動に話を戻そう。

最初に試行的に月例会に参加したときの記憶は、①何を話しているのかほとんどわからない、②ソーシャルPM手法を一緒に理解をしていきましょうと言ってくれた、だった。
会に参加するなら、活動の内容やキーワードくらいは十分に理解しておきたいという性分なところに、参加2回目くらいの月例会で、
「英語でソーシャルPM手法を学びたい人がいるのですが、誰かリーダーしませんか?日本語はほとんどできないようですが・・」
という話が出たので、今も仕事で英語を使う身なので手を挙げた。そこで、研究会のメンバーとして、具体的活動をすることになったわけである。
私自身としては、この活動に参加しながらソーシャルPM手法を学べるということも重要な意味を持っていた。自らをそういう立場にしてしまうというやり方である。

ソーシャルPM手法を学びたいというのはカメルーンから留学で来日した若い女性Hさんだった。母国には我々日本と異なる社会課題が色々とあるようで、それらの解決に将来尽力したいとのことだった。
そして、小さなプロジェクトが始まった。2週間に一度のペースで、1回1時間半程度、「講義+Hさんの母国の課題に対する活動テーマを用いたワークショップ(WS:実課題をテーマにソーシャルPM手法を適用議論すること)」を約1年弱継続し、ソーシャルPM手法を理解してもらうというもの。

私自身は、リーダーとして計画書などを作成したが、開始時にはソーシャルPM手法の知識は皆無だった。ということで、講義に関しては、既存の日本語の講義資料(日本の大学の講義で活用中)の英語翻訳、講義中に自分の疑問を発言、WSの課題を一緒に議論、などでHさんの理解を支援した。日本語でも知らない専門用語がいくつもあったので、インターネットで調べることで私自身の理解を深めると同時に、一部講義資料を説明しやすくした。

しかし、やはり実践しないと 本当のソーシャルPMの意義はわからないというのは現時点での正直な気持ちである。この点は、通常の仕事と同じだろう。
このプロジェクトは、開始後約1年後の2022年7月に開催されたPMI日本支部の一大イベントJAPAN ForumにおいてHさん含め関係者計4名で1時間の発表をすることで完了した。講演タイトルは、「ソーシャルPMグローバルコミュニティ はじめの一歩」とした。因みに、現在は次の「英語でソーシャルPM手法を学ぶ」の機会を探している状況である。

ちょっと、参考まで・・。

途中、研究会の他の活動の一つである「ソーシャルPMワークショップ」(参加者一般公募)の事前準備や当日のお手伝いを通じて、ソーシャルPM手法やその講義の仕方について理解を深めると同時に、他のメンバーとオンラインではあったが交流することができた。

ところで、「プロボノ」をご存じだろうか? 
社会課題、ソーシャルPMというなら、この言葉は外せないようだが、私はこの研究会で知った。どうやら、自分の知識や専門性を他の組織の活動に活かすようなことらしい。そのような場を提供する組織が少なからずあり、ネットでも探すことができる。
これまで何回か説明会に参加しているが、実際の活動までには至っていない。また、自分の住む市の広報誌に紹介されているボランティア活動の情報を記憶には留めているが、活動に至っていない。どうも、怠け者の性質が、即の活動につながらない原因と思うが、近々いつか・・という思いはある。

最後になるが、少し真面目に・・。

社会課題といっても色々ある。昨今は、社会課題を解決することこそが世の中の経済活性化につながるということで世界が動いている。また、DXを活用して社会課題を解決する新たなビジネスも昨今の話題である。研究会には、このようなレベルのことを語れるメンバーもいる。ともかく、研究会の皆さんは社会課題の解決に色々な形で関わっておられるようだ。その話を聞くだけでも色々と刺激を受ける。

人生はいつまでも学びがある。
興味が沸けば、最低月に2時間/回×2回=4時間ほどの定例会参加、研究会内の活動を始めて+5~15時間ほどを費やすのも、老化防止にも良いかもしれない・・!

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ソーシャルPM研究会の活動に興味を持たれた方は、こちらからご連絡ください。入会前の見学も大歓迎です!
https://www.pmi-japan.org/session/application/application.php


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