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PM誕生物語 ~誰のための事業?何のための仕事?~

私>社長は元々独立とか考えていたのですか?

社長>新卒で入社した時から、いつかは独立したいと思ってたよ。2年目には「coco壱番屋」の店長に応募しようか真剣に悩んでたよ(笑)。

私>カレー屋ですか?

社長>当時は全国に200店舗しかなくて、2年店長したら独立できるっていう募集だったのよ。ココイチ好きやし、地元の大分にはまだ店舗なかったし、営業に行ったFCオーナーがむっちゃ羽振りが良かったから、本気で考えたよ。

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私>話もどしていいですか?(笑)独立した経緯を教えてください。

社長>ごめん…。まず前職を辞めた経緯から話すね。㈱リクルートではHR事業一筋で、「リクナビ」や「リクナビNEXT」といった就転職サイトの広告営業をしていました。たった1人の採用で会社の業績が大きく変わった事例を数多く見てきて、企業における「人」の影響力や「採用」の重要性を実感できる、貴重な体験を多くさせてもらいました。たまに商品開発にも携わるなど、それなりに楽しくやっていたのですが、自分の志向と会社の方針がフィットしないことが増えてきたのよ。

私>例えばどんなことですか?

社長>一番はどこ見て商売するのか?という事なんだけど、当時は競合しか見てなかったのよ。会議でツメられるのは、掲載社数や件数、地域内シェアとかばっかり。どんなお困りごとに対して、どんな提案して、こんな人材が採用できた!みたいな事例共有は一切ない。お客様の事なんて全く考えてない。特に、地方の事なんて全く気にもしていないことが分かってきた。その頃からかな、自分の仕事に意味があるのか?って考えるようになり始めたのは。

私>介在価値ですか?

社長>そうだね。介在価値はすごく大切かもしれない。目の前には、採用に困っている会社がいっぱいあって、何とか期待に応えたいじゃない!でも、商品設計があってないから効果でないよね。競合よりも3倍の価格で、効果は同じくらいしか返せない…さすがに申し訳ないなあと思う日々よ。

同時に、「優秀な人材が採用したい」とご相談を受け、「じゃあ広告載せましょう」という、これまで当たり前にしてきた会話に違和感をおぼえるようになってきた。これまで、「リクナビ」や「リクナビNEXT」に対する絶対的な自信があったから、高くても提案し続けられたけど、これでは救えない企業の方が多いことが分かってきたんだよね。
もちろん採用が成功することもあるけど、ダメな時の方が多い。採用できたとしてもどんな人が採用されたのか分からない、数か月後には辞めている…など、何かの役に立っているのか?と思うようになってきた。リクルートが創り出した「求人広告」という素晴らしいツールを信じられなくなったから辞めようと思えたんだと思う。

私>でも結局人材ビジネスなんですね?

社長>それしか出来ないしね。人材領域でリクルートに敵うわけないけど、「熊本」×「採用」だったら誰にも負けないと思ってた。熊本は、僕のビジネス人生で一番成長させてもらった地域だから、これまでお世話になった企業の方々に恩返しがしたいと思った。優秀な人材の採用を渇望する経営者の期待に応えられるようなサービスを自分で創りだそうと思い人材ビジネスからスタートしました。

私>リージョナルはまだですよね?

社長>リージョナル(※1)は2年後だね。でも、リクルートの時から、地方の採用課題を解決するのはUターン人材の確保しかないと分かっていましたから、いかにして企業とUターン人材を繋ぐかという仕組みづくりの事ばかり考えていました。2007年頃は、誰も本気でUターン就転職支援に取組んでいなかったからやるしかないってね。のちに語り継がれる大学生の就活支援団体「くまもとジョブクラブ(※2)」を立上げたのも、県外就職を目指す学生たちに熊本の企業の事を知ってっもらうための活動でした。

私>Uターンってその頃からなのですね

社長>人口減少、高齢化、女性活躍、外国人労働者…、人口って分かっているので、労働力がどうなるのかは明白。地方における人口流出も明らかだからね。確かに都会は仕事も刺激も多いけど、地方の方が豊かだと思うし、仕事さえあれば地方で暮らしたい人は必ずいると思ってたからね。

イキイキとした人と組織が溢れる社会を創造する

私>パーソナル・マネジメント(以下PM)を設立した際にはどんな会社にしたいと思われていましたか?

社長>誰からも拘束されない、自由で自律した組織が理想だった。イメージは、空き地で暗くなるまで野球やっているような集団かな…。自然と人が集まってきて、あたりが暗くなるまでとにかく泥んこで遊んでる。親から怒られながらも、また明日~って言いながら帰っていく感じなんけど、分かる?

私>なんとなく(笑)

note_田尻

社長>職場って大切じゃない?僕が思う楽しい職場って、互いに認め合える切磋琢磨できる環境だと思ってる。仕事しろ!って言われて仕事する人なんていないじゃない?言いたくもないし…。だから、マネジメントが要らない勝手に仕事しに来る人たちの集まりが目標だった。言い換えると「イキイキと働く人が溢れる組織」かな。当たり前だけど、雰囲気が良い会社、活気のある会社は業績も良い。だから、人がイキイキと働いている会社だったら、業績も良いはずだってね。

創業時に掲げた事業ドメインは「イキイキとした人と組織が溢れる社会を創造する」だった。イキイキと働いている人が溢れている会社が、熊本にいっぱいあるといいよな…と。そうすると、会社の業績が良い→社員の給与アップ→消費拡大→地域経済の活性化→雇用創出…といった好循環が生まれるよねって。

私>イキイキと働きながら、人も会社も地域も元気になるといいですよね。
そのような会社をつくるために具体的に取り組まれてきたことはありますか?

社長>言いながら、全く違う現実に無力さを感じる。
Uターン転職支援の仕組みづくりは、リージョナルの仲間たちと構築できたかなあと思うし、これからも進化していくと思っています。PMの組織づくりは全然ダメですね、これからです。
そもそも、自律した人なんて中々いないし、PMに入社しないよね?高い理想ばかリ追い求めて足元しっかり見てなかったなあと思う。今になってやっと、今いる社員を大切にしようと思えるようになった。
僕より人間性の素晴らしい人、僕よりも人に優しくできる人、僕よりも勉強熱心な人…シンプルにリスペクトできる社員がいる事に感謝している。

でも「場」をつくることは、今でも僕の仕事だと思っている。
この前「私たちの事業の意義」を考えるビジョンミーティングをした時に、PMは「社員のなりたい姿を実現する場」であるというキーワードがでてきました。いまはそのために、One-on-oneなどコミュニケーション頻度を上げてるくらいかね?

私>最後に、どんな方に「場」に参加して欲しいですか?

社長>仕事を真ん中に置いている人です。もちろん、仕事だけしろ。という訳ではなく、プライベートを充実するとか家族サービスするとかもいいんですが、仕事を通して達成感、やりがい、成長を感じられる人が良いですね。まずは、仕事においてどう成果を出すか、お客さんの役に立つためにどうするか、自分の成長のためにどのように努力するか…チャレンジできる人。頑張っている姿や意思が見えると、こちら側としてもなんとかしてあげたいと思いますよね。いつもメンバーには言っているのですが、結果はダメでも仕方ないと思うので、結果を出すためにプロセスを一生懸命やっているかが重要です。ここにこだわって行動できる・努力できる人は、ぜひ仲間になって欲しいですね。

※1.リージョナルグループは地方へのUIターン転職支援を行うビジネスネットワーク。加盟会社10社、27都道府県で事業を展開中。
※2.くまもとジョブクラブは「熊本初の就職支援団体」。就活生に対するキャリア支援・就活支援を行う活動で、2008年~2016年の8年間で約500名の卒業生を送り出す。