#22 「PMになれるのはどんな職種?」

今回は、「PMになれるのはどんな職種?」というテーマで引き続き、ゲストに株式会社トラックレコードのnakoさんとそれぞれのキャリアを元にお話しています。

nakoさんのこれまで

はち :さあ、前回からゲストにnakoさんに来ていただいてますが、今回もよろしくお願いします!

nako  :よろしくお願いします!

はち :さて、nakoさんが何者かは前回を聞いてください。今日はですね、最近僕らも色々質問されるんですけど「どうやってPMになりましたか?」みたいな話で、nakoさんはどんなキャリアを送ってきました?

nako  :私は今福岡県に住んでいて、福岡県に住んで7年目ぐらいなんですけど、もともと東京で大学卒業した後に大手の独立系SIerに入って、そこがキャリアの一番初めなります。最初は未経験のプログラマーから始めて、銀行系とかの受託開発とかから始まってC#、ドットネットとかやってたんです。その後、SIerのグループの中で情報システム部とかにも3年ぐらいいて、そこで社内のシステムの企画から開発運営とかにも関わっていたりとかしました。一時期パッケージのプリセールス、やったりはしたんですけど、その後、福岡に移住してみたくなってですね。福岡県にほとんど行ったことがなかったんですけど、東京以外で住んでみたいなと思って。SIerに7年ぐらい勤めた後に辞めて。福岡の自社サービスの開発やってみたいなと思ったので、SaaSとかではなく、映像管理、メディアセットマネジメント、MAMって言われるものだったりとかするんですけど。

はち :僕らの業界にしか通用しないワードですよ。それ僕も一時期MAM作ってたんで。

nako  :MAMっていうプロダクトを作っていて、そこの会社は高速ファイル転送プロトコルを独自開発しているすごく特殊な会社で、その独自のプロトコルを組み込んだ映像管理システムっていうのを開発してて、その時はWebのPHPとか使った分野をしていたんですけど、そこでテレビ局のお客さんとかも一緒にPOCやったりとかさせてもらったので、結構PMっぽいこととかもやり始めて、そこがやっぱりPMのキャリアが一番最初。もちろんSIerの時もプロジェクトマネージャーとかかそういうのもやらせてもらってたんですけど、本格的にプロダクトマネジメントの部分とかも思いながらやり始めたのがその頃で。その後LINEグローステクノロジーという、LINEのグループ会社が福岡に拠点を持っていたので、そこに転職をしまして、そこでLINEスタンプの入稿とか審査とか配信みたいな一気通貫で裏側の仕組みのところを全部ゼロからシステム化するみたいなプロジェクトをPMとしてやっていて。で、その時に開発チームの開発マネージャーみたいなのもやらせてもらっていたんですけど、やっぱり結構プロダクトマネジメントに本気で関わり始めて、色々書籍とかも読んだりこう情報を集め始めたりとかしていると、「あ、SaaSのプロダクトマネジメントをやってみたいな」みたいな気持ちになってきたので。で、あと開発マネージャーよりもやっぱもうちょっとプロダクトマネジメント用のことがしたいなと思ったので、色々探していた時にCollaに出会って。副業でPMで入らせてもらった後に今、そこから社員になったっていう流れで今にたどり着いたっていう感じですね。

はち :すごい色々やってますね。

nako  :そうですね。ただ、結構最近PMの方、どういうキャリアなんだろうっていうのを見てたりとかするんですけど、もう新卒で結構メガベンチャーみたいなところに入って、ゲームのプロデューサーとかやったりとかしてからSaaSのプロダクトマネージャーになったっていうケースとか、結構キャリアの最初はメガベンチャーだったりするケースとかが割と目立つのか分からないですけど多いなって感じることが多いので、SIer出身のエンジニアとかプログラマーから始まったよみたいな人も全然チャレンジできると思うので、そういう人に夢をじゃないですけど、勇気を与える、平凡な存在でありたいなと思ってます。

はち :なるほどな。じゃあ一番最初のSIerの頃はC#とかドットネット書いててっていうことですよね。その頃は自分がいずれいわゆるSIerでも、プロジェクトマネージャー的な動きの人いるじゃないですか。そっちに行くと思ってたんですか?

nako  :いや、正直あんまり考えてなかったっていうのはあるんですけど。ただ、結構周りの先輩とかもプログラム開発大好きっていう人多かったんですけど、やっぱりお客さんと密にどうしていくとか、設計の部分とかも話す機会が多いようなプロジェクトが多かったり、大きめのプロジェクトになってくると、いろんなベンダーさんとかと協力して、こう作り上げていくみたいなことが多くて、割とみんなコードを書くっていうところだけじゃなくて、全体のことを見ながら仕事をしなきゃいけことが多くて。そこは今に通ずる部分は多いかな。

経験してきた分野による得意分野の違い

はち :なるほどな、それで言うと、ジョンさんとスタートとかキャリアは真逆から入ってきてる気がするんですけど、どうすかジョンさん?

ジョン:私は営業をやっていて、もうちょっとマーケティングのことしたいなと思ってマーケティングをやって、もう少しマーケティングをもっと1プロダクトに対してやっていきたいなと思い、プロダクトマーケティングマネージャー、いわゆるPMMになろうと思ったら、いつの間にかプロダクトマネージャーになってた。なので、プロダクトマネージャーになったのは、ちょっと誤解あるかもしれないですけど、自分の意思じゃないところも一つなんですけど。やっぱすごい真逆のところからの入りだなっていうのはそうですね。

nako  :でも、私からしてみると、セールスだったりとか、マーケティングにすごい詳しいというか、専門性を持ってるの方とか、私全然経験がない部分とかもあるので、やるときにそういうことやらなきゃいけない試作打たなきゃいけないってなったら全部探り探りだったり、有識者に聞きながらやるみたいな感じなので、そこはもう素直に色々知りたいなみたいに思うことが多いです。一方、やっぱり自分は開発のバックグラウンドがあるので、その辺にはこう非常に強みは感じてはいるんですけど。

ジョン:そうですね。私ももう本当、その同じ悩みを逆方向から思う。

はち :ないものねだり。

ジョン:エンジニアリングの知見が深くないので、こういちいちエンジニアさんに聞きに行ったり、協力してもらったりしていったところとか、かなりエンジニアさんへの負荷をかけてしまっているところもあるかなっていう一方、営業のこととか、どういう風に売っていくか、売り方を考えるみたいなところを、ある程度やっぱりちょっと強みがあったりするかなと思っていて。で、それに対して営業の人とかコミュニケーションみたいなところは、やっぱり比較的やりやすいなと思うことが多い。

nako  :自分の経験していた分野とか、その役割の人たちのことってよく分かるので、私も開発のことが分かる分、エンジニアのメンバーとか話す時に、「いや、これは結構しんどいよなとか、大変だよな」みたいなことをか先に考えちゃって。ちょっと足踏みしちゃうみたいなところもデメリットというか、あるんですよね。そういうのはあります?

ジョン:むしろ逆かもしれなくて。分かんないところですっごい遠慮しちゃうけど、分かるところは「いや、頑張ってこうぜ」みたいな。

はち :いや、面白い。多様性。

ジョン:そうっすね。それで言うと、私はだから営業サイドにちょっと強気に出るところがあって。

はち :強気に出るんですか?これいけるんだろうみたいな?

ジョン:「もうちょっと売れるようにしようよ」みたいなのとか。どうすれば逆にもっと売れるようになるかのディスカッションは、やっぱ強めにできるところはあるんですけど、どうやったらこれを作れるかとかっていうところのコミュニケーションにあんま深く入れないから、むしろそっちをすごい遠慮しちゃう人が多いんですけど、nakoさんはビジネスサイドに対してはどういうコミュニケーションを取ってるんですか?

nako  :わからないことはもうどんどん聞いちゃうタイプではあるので、分かんなかったら「これどうしましょう、相談させてください」みたいな感じで。あと今は割と小さいチームなので、毎日コミュニケーションと呼んでいるので、そんなに遠慮することっていうのはないんですけど、こう開発開発エンジニアやメンバーがやりたいこと、セールスのメンバーがやりたいこと両方あって。でも一気に両方はできないし、両方の生きてることもよく分かるから。もうあとはそこでどう意思決定するかは結構私が取らなきゃいけないところなので。追加の情報、データだったりとかま計画みたいなのをこううまくバランスを取ってお互いにやりたいこと、一番ユーザーさんのことだったりとか、サービスが成長するっていうのが実現できるところに落としていくのは、めちゃくちゃ心が痛いわけじゃないですけど、両方言ってること、めちゃくちゃわかるみたいなことは多いなですね。

ジョン:すごい性格がいいですね。

他社のPMの話が聞きたい!

nako  :いや、そこも他のPMの方の発信とか見てると、ちょっと言葉が難しいんですけど、割と強気だっていうか、まあ強気で行かなきゃいけない場面も結構多いか思うので。アクセルこうベタ踏みみたいな。それって全ての組織に当てはまるかどうかはわからないなって思うことがあって。それでこうチームが息切れしちゃうケースとかもあると思うんですよね。その辺のバランスは難しいなっていうのと、だから私も。でも、もうちょっとアクセル踏んだ方が強気で行った方がいいのかなみたいな時もあるので、そういう時に他のPMの人とか他の会社のPMの人とかと色々意見とか聞いてみたいなって思うことあります。

ジョン:日々やっぱ板挟みになるなっていうのは感じるんですけど、そういう時、こうやって社会で話せる人がいるっていうのは、結構私もありがたいなって思う時は、ちょくちょくありますね。

はち :急にいい話してきた。

ジョン:はちさん、ありがとうございます。

はち :いえいえ、僕のおかげですね。いや、違う。ちょっと逸れるけど、最近それこそPMMが組織として作ってる会社があったり。あとSmartHRさんとかテクニカルPMとか。最近組織が大きくなるとこう組織の中でのPMも多様化していって、アメリカみたいにPMの中でも強みによってロールが分かれたりとかしてきてるので、そこって今の話含めいろんなスキルセットというか、どうスキルを学んでいくか、アビリティを習得していくかみたいなところに関わってきそうだから、ちょっとそれ次回喋りたいですね。次のテーマが決まった。いや、いい話だった。

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キャスト

  • MC

    • はち (PIVOT株式会社 プロダクトマネージャー)
      https://twitter.com/PassionateHachi

    • ジョン (とある上場スタートアップ プロダクトマネージャー)
      https://twitter.com/john_tk120

  • スタッフ

    • 「PMのネタ帳」コミュニティーメンバー

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