#23 「PMはどうやってスキルアップする?」

今回は、「PMはどうやってスキルアップする?」というテーマで引き続き、ゲストに株式会社トラックレコードのnakoさんとInput,Outputのアプローチについてお話しています。


スキルアップどうしている?

はち :さあ、nakoさんを迎えての三回目!一回目二回目はnakoさんのキャリアとかお仕事の話を聞いたんですけど、今日はnakoさんの持ち込み企画ですね。「プロダクトマネージャーのスキルアップみんな、どんなことしてんの?」これの背景は?

nako   :私が前回話した通り、ちょっと特殊なキャリアをたどってきたので、他のキャリアの人はどうやってるんだろう、と。一般的に言えばPMは忙しいじゃないですか。なので、どう情報をキャッチアップしたりとか、新しいスキルをつけてるのかなっていつも気になってます。

はち :nakoさんはどうやってキャッチアップしてるんです?

nako   :私は手を動かすのが好きなので、気になったこととかあったらちょっと触ってみるみたいなのとかが多かったりと、結構他のサービス触ってみるのが好きなんで、一通り機能を使い倒してみるみたいなのとかはまよくやって、そこで使われてる技術とかで気になったものとかがあれば、ちょっと試してみるとかはやったります。

はち :その時間はどの時間でやってるんですか?

nako :マチマチですね。ちょっと疲れちゃったみたいな時に休憩がてらやったりもすれば、朝早くとか夜ちょっと乗ってきた時にやったりします。そんなにがっつり絶対勉強の時間とるぞみたいな感じにはしていなくて。興味ベースでやっているっていうのが正直なところ。

はち :なるほどな。ジョンさん、どうですか?

ジョン:私はインプットが多いっていうところで言うと、やっぱ最近多いプロダクトマネージャー関連の記事、例えばバリュープロポジションマップ作ってみたみたいなのとか、他社のプロダクトマネージャーの実例みたいなところは、結構noteとかでいろいろ記事が出てたりすると思うんで、そういう他社の人がやっている実例を見て、「あ、自分だったらこれこうするな」とか、自分のプロダクトに当てはめて、それをやって追体験するみたいなところとかをやってるっていうのが一つと。あとはスキルアップとはちょっと違うかもしれないですけど、今はちさんと喋ってるみたいなのもあるけど、こういうコミュニティに飛び込むみたいなのはちょくちょくしてますかね。社外のPMの人と、定期とか突発的に喋るみたいなのをやってたりするか。

コロナ以降の勉強会が億劫になった

nako   :正直なことを言うと元々私、エンジニアで活動してた時の方がコロナの前で、よくエンジニアコミュニティとかカンファレンスとかに行ってたんですけど、コロナになってリモートのイベントがメインになったりとかして。また今オフラインに回帰していくというもあったりとかするんですけど、なかなかPMのイベントとかPMメンバーの集まりみたいのに、行くのがちょっと億劫になってる面もあって。エンジニアの時と何が違うの?って言われたら難しいんですけど、やっぱりPMってすごく社内のことをいっぱい知ってる分、話していいことと話したら良くないだろうみたいなこととかもたくさんあったりとかする。他のPMの人と話したいけどなかなか気使うなみたいな。

はち :うん。いやそれ分かる。

nako   :消極的になる面もあったりはしますね。そういう時はさっきジョンさん言ってたみたいに、ちょっと事例を取り入れてみてやってみたりとかしたりします。

はち :いや、その億劫なのめっちゃ分かります。特にコロナを経てめっちゃ億劫になったんだよな。僕とかはコロナ前とかは多分週二、三で勉強会行ってるかやってるかしてて、新婚当初、家に平日帰らない男だったんですけど、コロナを経て新しい生活に戻ると同時に、これ、わざわざ行く必要ねえよなとか、これぶっちゃけ後でアーカイブ見ればいいやとかになったりして、交流を意図的に持たなくなったなっていうのはあって。なので、逆にそれを経て意図的には持つようにしてるって感じですね。勉強会をみんなでやるみたいなのって、もう基本的に出社してる頻度が全然違うから集まるの無理だなと思ってて。ミートアップ形式でわざわざ会うことを目的にしない限り。だから個人的にやってんのは、二、三人で飲みに行くっていう。nakoさんもこないだ行きましたね。

nako   :そうです。ただ私、福岡在住なんで、本当に東京に時々行く時とかには、それこそちょっと意識して他の他社の方とあったりするようにはしてるんですけど、普段は全然福岡で他のPMの人と会うってことはほとんどないですね。みんな「福岡いいですね。行ったら声かけますね」って言ってくれるんですけどあんまりいらっしゃらないんで。笑

はち :なるほどな。福岡内ででもいろんなスタートアップ誘致とかしてるから探せばいるんじゃないですか。

nako   :そうですね。探せばいると思います。ただ、本当にやっぱコロナきっかけで、イベントも全部消滅してしまって。だから今すごい盛り上げようとしてやってくれている人たちはいるので、そういうところに何か貢献できればいいかなと思ったりはしていますが、やっぱ福岡でスタートアップやられてる方って、福岡ならではのじゃないですけど、九州からみたいな感じで、結構そこをしっかり力を入れてやってる会社さんとかも多いので、またそういうことも違うよなって思いながらちょっと躊躇してしまってるっていうのはあります。

はち :確かにかく言う僕らもこのポッドキャスト始める前、色々オンラインイベントやってたけど、みんな自分の時間あるよねって言って。結局、非同期で耳でインプットしてインプットした結果、絡んでもらえばいいやってこういう形になってるから、適応したとも言えるかもしれないですね。

ジョン:そうかもしんない。

自分の課題を抽象化するスキル

nako   :あとさっきの他社事例とかを見て、取り入れてみるとかももちろんやったりはするんですけど、一方で、会社の状態とか取り扱ってるプロダクトとか、フェーズとかによって、必ずしも他社でやってることの事例が当てはまらないケースとかもあるので、PMの仕事って実践まで持っていくのが非常に難しいからインプット過多になっちゃって、迷っちゃうみたいのもあったりしますね。あと失敗できない部分もあったりする。

ジョン:それはすごい共感しますね。やっぱ全然分かる。事例みたいなのって、綺麗に整備されてたりとかする。

nako   :そんなに綺麗にはいかないですよね。

ジョン:でも現実じゃあ自分の会社、自分のプロダクトでそれできるのかっていうと、全然話が違うよっていうのは、すごい共感しますね。

はち :それで言うと、さっきのnakoさんのその秘匿情報みたいな話にも結構寄っていくけど、結構自分の会社の課題というか、自分の持ってる課題を抽象化して伝えるスキルがPMになって上がった気がしてて、それがうまくできるかによって相談して、外からアドバイスをもらえるっていう結構思ったりするんですよね。あとはもう極力、本当に秘匿情報、お客様情報とか以外はもう出してもいいよねっていう状態をできるだけ作るみたいな。戦略の中身とかは別ですけど、戦略の立て方とかは抽象化すれば相談できる範囲だなと思っていて。個人的にはそうやってそうやってCTOとかCPOの人に確立させてもらってるっていうのが、個人的にはインプットとアウトプットをつなぐスキルアップとしてはあるかもと思っていて。それ、どうやってしてるかっていうと、それこそこういうところとか、過去の勉強会とかで繋がった人にお願いするっていう。ただただそれだけかもしんない。

nako   :自分の中ではPMカンファレンスとかに行って、懇親会イベントみたいなので、色んな他社の方とお話とかしたんです。結構、私としてはそのSaaSのプロダクトマネジメント始めてからまだ日が浅いので、他の人から学ぶことばっかりかなと思いきや、話してると、例えば、開発チームのチームビルディングとかその辺うまくやりたいけど、いい案ないですかみたいなのとか、逆に相談を受けたりとかすることもあって、私の経験が誰かの支えになることもあるのかなというのは、その時にちょっと思ったりはしたんで、やっぱ他社の人と話すのが大事なんだろうなと。

はち :確かに話しかけ方もコツをつかめば、僕は人見知じゃないからかもしれないですけど、コツをつかめばいいような気がしてて。問いの立て方がうまくいけば話しかけられるなって思うんですよね。実際、前にnakoさんに言われて、僕は衝撃を受けたことがあって。あの僕、nakoさんにいきなりPMカンファレンスで声かけたんですけど、めちゃくちゃ喋る人がいるって言われていたっていう。何それ?みたいな。

nako   :帰ってからもすごい言いました。めちゃくちゃ喋る人がいてみたいな。笑

ジョン:分かりますよね。すごい。(はちさんは)めちゃくちゃ喋るガタイの良い人。

nako   :いい意味で圧があるなみたいな。

はち :いい意味と言えばいいと思ってるでしょ!でも、僕これ相手に興味を持つというか、Showroomの前田社長が言ってたのが僕、印象に残ってるんですけど、相手を好きだと思って会話をすると問いが出てくるみたいな。それを割とやってるかもしれない。そしたらあの、このガタイだから圧が強めになってるのかもしれない。

海外サービスも参考に

nako   :でも、全然関係ないんですけど、あのスキルアップというか。インプットの部分では、結構海外のサービスのサービスのPLGプロダクトレートグロースしているサービスとかの事例とかも、時々結構参考にしたりはしています。やっぱnotionとかmiroとかスラックもそうですけど、すごいやっぱり戦略的にやってきたんだなみたいな部分もありつつ、逆にnotionの開発者、創立者にもイベントでお会いしたことがあるんですけど、海外の事例とか、多分何年後かに日本で主流になってきたりとかもするので、そういう情報をインプットするのとか、結構いいなと。

はち :確かにそうですね。自分の領域に近いものを、それこそnakoさんとこはプロダクトレッドグロースだし、会社によってはセールスレッドグロースなところもあるし、例えばBtoB SaaSとかとかで言うと、近いところの先駆者みたいなところの事例をインストールしながら実践していって。で、分かんねえってなったら、身近な人にも聞いていくみたいなのが、一つのパターンかもしれないですね。

nako   :それはいいやり方、大変ですけど、いいやり方。

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キャスト

  • MC

    • はち (PIVOT株式会社 プロダクトマネージャー)
      https://twitter.com/PassionateHachi

    • ジョン (とある上場スタートアップ プロダクトマネージャー)
      https://twitter.com/john_tk120

  • スタッフ

    • 「PMのネタ帳」コミュニティーメンバー

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