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#6 PMから見た ABEMA x W杯の凄さ

今回は「PMから見た ABEMA x W杯の凄さ」をテーマに、はちが感動したABEMAxW杯についてPM視点で感想を興奮気味にお話ししています!

W杯はABEMAが凄かった

はち :今日は旬が明けたのではというテーマですけど、ワールドカップの話をしたいんです。野球のWBCのほうが近づいてるんですけど、ジョンさんはワールドカップは見ました?(補足:Podcast配信は2月20日)

ジョン:主要なところは見ました。

はち :主要なところというと日本戦ですよね。主要なところ含めて、今年のワールドカップで一番プロダクトマネージャー的に気になるのはABEMAの躍動だと思ってるんですよね。ジョンさんはABEMAで見てました?

ジョン:私は普通に家でテレビで見ました。

はち :NHK派ね。僕も初戦はNHKで普通に見てたんですよ。そこから初戦の後半からABEMAを試し見して、そこから魅了されたので、何がすごかった のかを淡々と語ってきたいと思います!

ジョン:ぜひお願いします、はちさんはずっとこれを語りたくてウズウズしてましたね。

はち :語りたかったんですよ、プロダクトマネージャー視点ですごかったポイントが3つあるんですよね。

プロダクトと事業の完全な連動

キャスティング

はち :1つ目。キャスティングとか、いわゆるプロダクトと事業の完全な連動があったなって思ったんです。まず、一番マスに話題になったのはまず表としては本田圭介さんの解説という素人にもわかりやすいめちゃくちゃ主観がこもった今までにない解説だったぞっていうのと、裏のキャスティングの成功例は日向坂の影山さんの起用。めちゃくちゃサッカー詳しくて、めちゃくちゃIQ高い人で、各試合の予想がことごとく当たっていた。

ジョン:この影山さんすごい話題になってましたよね。

はち :深夜の試合で、かつ日中の特集番組も出てるからハッシュタグで「影ちゃん寝ろ」みたいなのが流行った。そういうキャスティングと、あとは今までのテレビじゃ絶対できなかったこととして、まず倍速再生ができますっていうところで、後から見た時にめちゃくちゃ大事なとこ以外飛ばせる。あと6分まとめっていうのがツイッターにめちゃくちゃ上がってて、6分ごとに区切られた名シーンがもうそこにあるんで、例えば寝てた人でも6分× 3本ぐらい見たらもう試合分かった気になれる。

動画付きツイートと自由視点映像

はち :もう一個が、メディアにいる僕からするとめちゃくちゃ革命的なんですけど動画付きのツイートができるっていう。 今までテレビとかアニメとか含めて、権利の関係でその本編をツイートするとかできないですよね。それを一部のドラマでそれをやってるサービスとかがあるんですけど、それもあんまり流行ってなくて。これが代々的にできたのが今回のアベマのワールド カップ。これはマジで革命的。あとはいわゆる自由視点 と呼ばれている いわゆるワンカメじゃなくて、いろんなカメラから撮ったものを自分でスイッチングするかのように見られるっていう。上から俯瞰したとか。それがおしげもなくツイッター広告で出てくるので、もうすごい。しかも一番の英断は、これを有料じゃなくて無料でやったこと。もうやばくないですか、こんなの一気にマスで広がるだろうみたいな。それも藤田社長が自ら決めたっていう、いやこれがもう完璧です。

ジョン:絶賛ベタ褒めですね。

はち :だってこれプロダクトマネージャーだけでやってたら絶対できないですよ、まずそもそも広告の連動とか、無料でやるとかそんなのお金ならないんじゃないかって言われて終わる。

ジョン:そうですね、それは間違いないです。

はち :無料でできないってなったら、動画ツイートも6分まとめもできないんですよ、共有できないから。そうするともう意味ない。

ジョン:確かに有料にしちゃうとそこに世界が閉じちゃいますもんね。むしろ、いかに外に出さないか、有料の人を引っ張ってくるかっていう気持ちになっちゃう。

はち :そうそう。俺お金払ってんのに何で無料でこんだけ見れんだよみたいになっちゃうっていうね。

WAU2倍なのに配信が落ちない

はち :ちゃんとそれが数字にも現れて、すごいポイントその2が、WAU、いわゆる Weekly Active User が通常の2倍か2倍以上なんですけど、それでも配信が落ちない、これマジやばいですよね。普通にトランザクション考えたときに一番ピーク時の2倍来てたらそれはもうやばいでしょみたいな。しかも多分普通にやってたら落ちたんですけど、それを予見して入場規制するよっていうのを日本戦の時にやったっていうこの秀逸な対応もこれ最高です。とにかく一番最悪なユーザー体験として、見てる途中で入れなくなるみたいなのって最悪じゃないですか。だったら最初から規制した方がユーザー体験としていいよねっていうところがちゃんとできている。しかもそのためにCDNですね、AWSのクラウドフロントとアカマイの契約料を事前に増やしている、この技術力の高さとネゴシエーション力はもう最高ですね。

ジョン:これ入場規制って実際に結構されたんですか?

はち :若干ありましたね、多分。最初に入った人は入り続けていれば見れたっぽいんですけど、途中で一回離れるとかしたら若干入場規制があったみたいです。しかもこれが過去の失敗から学んでるらしく、ABEMAの1周年記念でこれもちょっと話題になったんですけど亀田幸喜に勝ったら1000万円みたいな、素人の方が亀田幸喜さんに戦いに行くみたいなやつがバズって落ちたんですよ、過去。そこから学んだこの教訓がやばいっていうね。

ジョン:これ聞くだけでも裏のPMO、エンジニアさんたちをはじめとした関係者の苦労が滲み出てますね。それをちゃんとワールドカップまでに絶対間に合わせるってやるっていうところをやり遂げたのもすごいですよね。

1回のお祭りで終わらせない

はち :そうなんですよ。で3つ目がぬかりないのがこの1回のお祭りで終わらせないっていうこと。僕もABEMAで見てたら、ABEMAって番組内にCMが流れるんですけど、そのCMの内容がやばくて、pico4っていうヘッドマウントディスプレイで、決勝はVRで見れますみたいな。もう連動してるどころかもなんならそのコンテンツ自体をこっちで楽しめますみたいなCM。あと一番ヤバかったのはですね。今回の日本の中でめちゃくちゃ名前が元から知られてる選手ですけど話題になったのが三苫選手ですよね。三苫選手と富安選手が所属している海外のクラブがもともとABEMAで配信されてるんですけど、ワールドカップ中に年明けに三苫VS富安の試合もやると。もうABEMAすげーみたいな。ワールドカップ終わったらこっちも見なきゃってさせるっていう。ここでまず、僕サッカーファンでもなくてワールドカップだけ盛り上がったタイプなんですけど、サッカーファンはもうそれでたぶん釘付けです。サッカーファン以外も取り込んでるっていうのがこの次、もう一個あったCMで。ABEMAって結構アニメコンテンツが結構多くて、アニメチャンネルが複数あるんですよね。で、アニメコンテンツの宣伝に川平慈英さんのナレーションっていう。もう完全にサッカーの流れで耳がオッてなるっていう。アテンション取りに行ってるっていうのが完璧。

ジョン:いやー、これは確かに分かってる感すごいですね。

はち :そうそう。あの手この手で次に繋げるっていう。実際にこれ次に繋がってるらしく。これを一回のお祭りにせずに、ちゃんと自分たちのWAUに繋げてるっていうのがマジでヤバいなと思いました。

全社を連携させた動き

ジョン:こうお話するとやっぱ全部繋がってるのがすごいですよね。無料でやるところも含め。何をするか、なぜするかっていうところが多分すごい明確にあって、それをちゃんと実現できたプロジェクトだったんじゃないかなってこうやって話し聞いてるとすごい感じますね。

はち :いやそうなんすよ。そうなんすよって言っても僕これ表に出てるニュースかき集めただけだから実際は分かんないですけど。完全にこうプロダクトとマーケと経営とPRが完全連動してるっていうのが、あとコンテンツ作る方もかCM作る人もですよね。もうワンチーム感すごいなっていう。確かに。なんかここからめちゃくちゃ思うのが、こうプロダクトマネージャーとして全社を連動させる動きって結構あるはずなんですよね。でもそれ全員の利害が一致しないと実現できなくて片手落ちになる。それをちゃんとやることがこの成功体験、このABEMAさんみたいになるんだなと思っていて、これが1個でも落ちてたら多分何も成立しなかった、ここまでならなかったと思うんですよね。だからこれをどう実行させたのかも含めて、ここに強い意思を持って推進した。社長が推進したっていうところもあるかもしれないですけど、ここの中の人の話をめちゃくちゃ聞きたいなって思いました。

ジョン:確かに聞きたいですね。どのぐらいの関係者とかメンバーでやったらすごい気になりますね。

はち :なので、もしこれをお聞きの方に関係者の方がいらっしゃれば、ご連絡いただいて、ゲストとして話していただきたい次第ですね(笑)

ジョン:どれだけ大変だったか、何を成し遂げたかというのを、ぜひぜひ語っていただきたいですね。

はち :僕はあくまで部外者の感想なんで。いや全然違うよとか言ってね。いやいやいや、これ実はまだ動いてない部署がめちゃくちゃあったんだよみたいな。だとしてもすげえなって話なんですけどね。

ジョン:結果としてね、ここまで部外者目線でここまで流れを解説できるほどのものは結果として出てるわけですからね。

はち :そうですね。はい、というわけでひたすらABEMAがすごいって話でした。興味を持ってくださった方はSlackコミュニティで延長線をしましょう!

終わりに

「プロダクトマネージャーの日常」は、シード期と上場企業のプロダクトマネージャー2人が普段考えていることやプロダクトマネージャーのお仕事についてお話しするPodcast番組です!毎週火曜日の朝8時に配信していますので興味を持っていただけたらお好きなプラットフォームでフォローしてください!

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キャスト

  • MC

    • はち (PIVOT株式会社 プロダクトマネージャー)
      https://twitter.com/PassionateHachi

    • ジョン (とある上場スタートアップ プロダクトマネージャー)
      https://twitter.com/john_tk120

  • スタッフ

    • 「PMのネタ帳」コミュニティーメンバー

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