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#9 「そこのPMのあなた!雑用係になってませんか?」

今回は「そこのPMのあなた!雑用係になってませんか?」というテーマで気を抜くとついつい陥ってしまう落とし穴を深掘りしました!


雑用係になっていませんか?

はち :今日はPMが雑用係になっていないか問題を話したいと思ってるんです。ジョンさんは雑用係になってませんか?

ジョン:少なからずやっぱりなっちゃってますね。

はち :結構身の回りで雑用係になっちゃってる人多いなと思っていて、それを紐解きたいと思います!

エンジニアの方が貴重?

はち :よくそのきっかけとしてあるのが、「エンジニアとかデザイナーは貴重」っていう考え方。人数が少ないエンジニアの限られた時間的リソースを効率よく使うためにエンジニアリングに集中してほしいっていう。だからエンジニアリング以外はその他の人がやるってなるとだいたいPMが巻き取ることが多くなると思うんですけど自覚はありますか?

ジョン:めちゃめちゃ自覚あります。反省というか自戒も込めてですけど、企画のリソースはエンジニアやデザイナーのリソースに比べてすごい度外視してる節があると思うんですよね。PMチーム内でもそうだし、他の部署から見たPMもそうだし。どうにかしたいと思いつつ、それを解決に向けて具体なアクションを起こせてないっていう自覚が今めっちゃあります。

はち :そうですね。少なからずあると思ってて、一つのシーンを挙げると例えば振り返りするじゃないですか、振り返りのトライの中で新しくこれを始めようっていうのをだいたいPMが背負うみたいな、エンジニアが解決するもの以外は全部とりあえずPMが背負うみたいなのがある気がしてて、それって間違いないというか手っ取り早いんですよね。手っ取り早いけどそれ本質なんだろうかって結構思っていて、ここには二つの気持ちが混ざってると思っています。まず一つはさっきのエンジニアにはエンジニアリングに集中してもらいたい問題と、もう一個は単純に自分がやるのは短期的には楽なんですよね。ふわっとしたものでもとりあえずボール持つみたいなことできるし説明責任がいらないので。かつエンジニアのリソースも使わないからって思うんだけど、「プロダクトマネージャーのリソースはそんなに使っていいんですか」っていうのをめちゃくちゃ思うわけですよ。極端な話お金の話すると、エンジニアのほうが単価高いとかPMのほうが単価高いっていうのがあるかもしれないけど、例えばエンジニアのほうが単価が2割PMより高かったとしても、2割以上のものをPMが背負ってないかって思う。費用対効果あってないんじゃないかって思うんですよね。これ「木こりのジレンマ」っていわれるやつと一緒だと思っていて、特にさっきの後者のいわゆる短期的に自分が背負うのは楽だからいっぱい背負うっていうのはいわゆる「木こりのジレンマ」でいう研いでいない斧でずっと木を投げ倒そうとしてるけど、その斧が錆びてて箱ぼれしてるから全然切れないっていう状態と一緒だと思っています。面倒くさいっていうのはあるんだけどちゃんと頼んで1回みんなでガッと整理するっていうのは「木こりのジレンマ」でいう斧の刃を研ぐのと一緒だと思っていてもったいないなと思うんですよね。それがたまりにたまると、ロードマップを書くとかいわゆる本質的にやらなきゃいけないことがあるのに、忙しくてそれどころじゃない、このCSVとにらめっこするのがあと50件あるからロードマップを書く時間などないみたいな。

それはPMがやることなの?

ジョン:まさに今それ私が陥ってる状況なんですよね。本質的にPMがやらなきゃいけないなきゃいけない仕事はあるのに、他のタスクに追われてPMの仕事ができない。私の考えの中で1個あるのは誰だったかが言ってた言葉のそのまんま引用になっちゃるんですけど「それってPMがやることなの?」っていう問いに対して、知らんからプロダクトが成長するためなんだったらPMがやることなんでしょうっていうような結論なんですよ。そこは正しいと思っていて、PMがやることなのかどうかわかんないけどプロダクトが成長するためだったらプロダクトマネージャーは何でもやるべきだっていうのは正しいとは思うんですけど、プロダクトが成長するためだったらっていう前提をしっかりと議論したり定義したりしないままに何でもやっちゃうに陥っちゃう気がするので、しっかり前提条件として「プロダクトが成長するんですか?」っていうのを一旦考える場を、自分もそうだしチームのメンバーとかステークホルダーにわかってもらえる場を作るっていうのは大事なのかなと思ってます。

自分のタスクは優先度付けしないの?

はち :例えば極端な話落ちてるゴミを拾うのもプロダクトの成長につながるかもしれないじゃないですか、ただプロダクトの成長につながるっていうもののインパクト差があるはずで、なぜか普段優先順位付けとかやらないことをチームに関しては決めてるのに自分のタスクになると優先順位付けをしないで急ぎのものから対象を考えずに取ってしまう。そうするとインパクトがそんなにないんだけど急ぎだからとりあえずやるっていうことになっちゃうっていう気がするんですよね。それを雑用係になってしまう入り口なんじゃないかなと思って気になってます。

ジョン:インパクトの対象をちゃんと説明して理解してもらわなきゃいけないじゃないですか。そこもまたすごい大変っていうのがあるんだろうな。

はち :木こりのジレンマ。そうですね。あと個人のキャリアにおいても永遠と雑用的なものでタスクが埋まってしまうと新しい挑戦ができないわけですよね。そうすると余白が埋まれないので今のレベル以上のことに挑戦する時間が生まれないっていうところがあるので、解決策としては結構これ根深いんで一発で解決できることはない気がするんですけど、単純にチームのプロダクトバックログ考えたときに優先順位とやらないこと決めるのと同じで、自分のタスクにおいてもいつもやってることを適応するっていうことが最初なんじゃないかなって思う。

ジョン:それをちゃんと周りに理解してもらわないといけないですよね。とはいえどんどんタスクって生まれてくるんで、じゃあこのボール誰が処理するのっていうところ。

はち :そうね、誰かがやらなくちゃいけないけどやる人がいないっていうやつ。

ジョン:誰もやらないってクローズさせるなら誰もやらないっていうボールをこの世から抹消しないといけないんで。

はち :そこは歯切れが良いゴールはないけど、そこの意識をつけるだけでだいぶ変わるんだろうなっていうのと、逆に余白が生まれたらそこを自動化する発想になったりとか、いろいろ次の非連続な打ち手が考えられるかもしんないなって考えると、やっぱり余白を作ることが今回の話の直近の解決策の一つとしてはあるんだろうなと思います。

ジョン:そうですね、かなり忌ましめになる話をさせてもらいました

はち :これは僕も含めてみんな気を抜くとそうなるんで、今聞いてる方も胸が痛いと思うんですが、火曜日の朝8時からこんな胸が痛い話を聞いてるあなたはもの好きですね。

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キャスト

  • MC

    • はち (PIVOT株式会社 プロダクトマネージャー)
      https://twitter.com/PassionateHachi

    • ジョン (とある上場スタートアップ プロダクトマネージャー)
      https://twitter.com/john_tk120

  • スタッフ

    • 「PMのネタ帳」コミュニティーメンバー

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