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うつになって退職。ニートしているときになにをしていたか。

前回、こんな記事を書きました。
退職する決意をするまでの自分の中の問答を言語化したような記事です。

この記事はめちゃくちゃ長くなってしまいましたが、
それでも書ききれなかったこともありました。笑
ということで、
今回は、退職した後にどうしたかみたいな話になります。

退職してニートに転身。まず何をしたか。

まずはこのうつ状態がどういうものであって
どうすることで症状は改善していくのか
薬がどういう理屈で効いているのか
など、うつに関することを調べました。
自分は理系の大学院を出ていたので、
この辺の理屈っぽいところを調べたことは
個人的にはとてもよかったと思っています。
客観的に自分の症状を見つめることができるようになったからです。
あと、個人的に一番よかったなと思っているのは、
「うつ状態だ」とはっきり診断されたことです。

自分はなんでこんなにダメな人間なんだろう、とか
なんでこんなに眠いんだろう、とか
なんでこんなにやる気が出ないんだろう、とか
そういうモヤモヤとした悩みを一気に解決してくれたからです。

世間的には、
なんでも病名つけがち問題
として、現代の悪い部分のように捉えられることも多いです。
「軽いうつとかただの甘えだろ」みたいな考えの人も多いと思います。
ですが、僕は病名をつけてもらえたおかげで救われたと思っています。
自分の体の不調の原因は
うつ状態だったからなんだ!
と納得することができたし、
対策も講じることができました。
病名をつけてもらえなかったら、
危うく、ずっとモヤモヤとした不安や不調を抱えて生きていくところでした。

あとは、調べていくうちに気がついたのですが、
うつ状態になった背景として、
自分はどうやらちょっと発達障害っぽい傾向があるんじゃないか?
ということに気づきました。
別に医師に診断してもらったとかではないです。
あくまでネットで調べてみて、
うわ。これめっちゃ当てはまるわー。
みたいな感じです。
確か、発達障害も10人に1人くらいの割合というデータをどこかで見たような。。。
間違ってたらごめんなさい。
気になる人はちゃんとご自身で調べてください。

ということで、
自分はうつ状態が仮に治って再就職しても、
結局、発達障害っぽい傾向のせいで職場でうまくいかず、
病気再発という可能性もあるんじゃないかと
勝手に解釈しました。

なので、
個人事業主として生きるという選択肢がこのニート期間中に出てきました。
でも、完全に決めてるわけではないです。
あくまで選択肢の一つ。

ニート期間中にリハビリがてらやったこと

少しずつできそうな作業をやる(DIY的なやつ
家庭菜園をする

このくらいですね。
大したことはやっていないです。
木工を中心にDIYやってました。
木工が昔から好きなんですよ。
父親が実家のログハウスを自分で建ててしまったという
とんでもないことを成し遂げたのが原因ですね。

あと、家庭菜園は実家の向かいの家の人の畑のお手伝いという感じです。
別に農家さんではないです。
でも以前は、トン単位で出荷するレベルの農業をされていた方です。
なので結構本格的な知識をお持ちなので、
その人から畑のことを教わりながら一緒に作業をしていました。

DIYも家庭菜園も毎日やっていたわけではないです。
体力的にできそうだという時にやっていました。

自分が好きなことをするというのは、メンタルの回復にも体力の回復にもいいらしいということで、
なるべく意識的にやるよう心がけていました。

うつになって分かったのは、
昔好きだったこととか、興味あったこととか
そんなの関係なく、
あらゆることに関して興味なくなるということです。

なので、興味を持つとか、興味が戻るというのは、
回復傾向にあるということらしかったです。

なぜ畑仕事に興味を持ったのか

農業に興味を持ったのは、
うつになったのがきっかけです。
健康な心というのは、健康な身体に宿るものだということを知りました。
健康な身体を維持するためには、
適度に身体を動かすこと
十分な睡眠をとること
しっかりと栄養を摂取すること
とにかくこの3つが重要だと学びました。
めちゃくちゃ当たり前のことなんですが、
多分、現代人はこの3つを全てクリアしている人って、
意外と少ないんじゃないかなと思います。

畑仕事って、
自分の身体を構成する重要な栄養素になる野菜を自分で作ることができるじゃないですか。
で、身体も動かすし、
身体を動かして適度に疲れたら、しっかり眠れることもできるわけです。
で、たくさん収穫できれば、食費も多少は助かるわけです。
いいことばっかりなんですよ。

実際に畑仕事をしてみた感想

大学時代までは、絶対農家になんかなりたくない
って思ってたんですよ。
疲れるし、めっちゃ日焼けするし、土で汚れるし、農薬にも触るし、肥料も動物の糞とか絶対触れたくないって思ってたんです。
でも、20代後半になってようやく
ブルーカラーの仕事をするのって、
意外と悪くないなって思いました。
単に年を取ったからそう感じるようになったのではなく、
ホワイトカラーの仕事も経験した過去があるからこそ
こういう考えに変わったんだと思います。

外の空気はやっぱりいいし、
風は気持ちいいし、
土の香りや草の香りを嗅いで、
鳥の声が聞こえたりする環境で、
くわを振るって土を耕して、
種を播いて、水をあげる。
こんなに汗をかくことが気持ちよかったんだって、
初めて知りました。
適度に身体を動かすようになってから、
肩こりとかもほとんどなくなりました。

自分が丹精込めて、実った作物を見ると、
やっぱり最初は感動しました。
スーパーで買った野菜とは美味しさも違います。
もちろん、スーパーで買うのと自分で作ったもの、
たいして違いがない作物もあります。
プロの農家が作った方が美味しいものもあります。
でも、圧倒的に素人の自分が作った方が美味しい作物も多いです。
単に鮮度の問題かもしれませんが。
でもこれが、不思議なんですよね。

あと、畑仕事って、そのイメージに反して意外と理屈っぽいんですよ。
完全にケミストリーです。
まず、植物を育てる大地である地質学。
微生物の働きや植物そのものである生物学。
有機肥料、無機肥料、農薬なんかは完全に化学の塊。
畑を耕作するのには機械を使ったりするので、
意外とエンジンとかの機械系の知識も必要だし
収穫した大量の野菜をどう調理、貯蔵、保存するか
という知識ももちろん必要。
そして、摂取した野菜はどう身体に吸収されていくのか。
どんな栄養素が野菜に含まれているのか
などなど
畑仕事をしてみて感じたのは、
農家さんすごい
という一言。
理屈の部分を理解した上で、
自分の身体を動かして実践するんです。
しかも作業は、単調で重労働。
天候に左右されやすく、毎年安定した収入を得られるわけではないんです。
試行錯誤するにも、
1年で試行できる回数は1回って決まってるんです。
本当に農家さんすごい。

なんだか話が脱線してしまいました。

ただ、もちろん、畑仕事は嫌なことも多いです。
草取りは今でもすごい嫌いです。
あと、農薬をなるべく減らしたりとかもするんですが、
そうすると、やっぱり虫はつきものですよね。
白菜に黒い小さな羽の生えた小蝿みたいな虫が
びっちりついていたのを見たときは
流石にトラウマになりましたね。

また話が逸れてしまいましたが、
そんなわけで、畑仕事をこの空白期間にやるようになりました。

あと、畑以外にはDIYでいろんなものを作ることをやっていました。
この時に、木工やったり、象嵌勉強したり、革細工始めたりしました。
この趣味の木工とレザークラフトが今の仕事につながっています。
このへんの詳しいことは、
それだけでまた長い記事がかけてしまいそうなので、
この記事の後編みたいな形で書こうかと思います。

では、この記事の最後に、
このニート期間にあった、家族のことについてお話しようと思います。

うつ発覚のタイミングで結婚した

実は、僕のうつ状態発覚の時期に重なって
ちょうど僕は奥さんと結婚したんですよね。
奥さんには本当に申し訳ないんですが、
正直、
この時の僕は、
結婚とか
ハネムーンどこに行くとか
結婚式どうするとか
将来の子供のこととか

そんなことにまっったく興味もないし、考える余裕もなかったです。
奥さんには申し訳ないないですが、
はっきり言って、重荷に感じていました。
でも、休職期間を経て、少しずつですが、心の余裕が出てきました。
結果的には、
このニート期間中に
かなり精神的に回復したのと、体力も回復することができました。
おかげで、最終的には
とても素敵な結婚式を挙げることができたし、
ハネムーンにも行くことができました。
ほんと、良かったです。
一生で一度きりのイベントを心から楽しむことができました。
本当に、奥さんには感謝しかないです。
精神的にも金銭的にもめちゃめちゃ支えてもらいました。

そして去年、娘も生まれました。

結婚に至るまで結婚当初は将来のことを重荷に感じることが多かったのですが、
奥さんや家族のおかげでしんどい時期を乗り越えることができました。
今となっては、このうつ状態も経験もできてよかったのかもしれないなと思えるようになりました。

本当、奥さんにめちゃめちゃ支えられて今の自分があります。
ニート期間に学んだことは、
時にはとにかく家族には甘えまくってしまえ
ということです。
家族が味方でいてくれたから
自分は会社を辞めることができたし、
うつ状態から回復できたと思ってます。
家族のおかげで、
結婚式も、ハネムーンも思いっきり楽しむことができた。
正直、自分は会社を辞めたくても、
家族が反対していたら
多分まだ同じ会社で働いていたような気もします。

家族に支えられているおかげで、今のところ病気は再発していないです。

このうつの時期、僕は知人友人とはなるべく接触しないように心がけていました。
なんて声をかけてくるか、わからなかったからです。
それに、多分友達もなんて声をかけていいのかわからないんじゃないかなと思います。

でも、今思うと、
自分の味方になってくれる人とは会ったりしていました。

家族もそうですが、
味方になってくれる人で自分の周りをかためる
というのは、もしかしたら結果的にいい効果をもたらしたのかもしれません。

これは、前回の記事の冒頭で登場したzoomで話した友人との会話で出てきたんですが、
ある心理学の研究で、
孤立していると感じている人ほど幸福度が低く、
信頼できる人がいるという人ほど幸福度は高い
みたいな話をしました。
出典元がどこかは忘れました。

人間関係が良好というのは、精神衛生上やっぱり重要のようでした。

また無駄に長い記事になってしまいましたので、
この辺でこの記事は一旦切り上げようと思います。

もし、まだ僕の話が気になる人は

この記事の後編ということで、
木工系DIY好きの僕が、家具の学校に入学するに至ったお話を
また後日書こうと思います。
いつになるか未定ですが、
気長に待っていてください。

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