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【小噺】「近頃は紹介業のレベルが低いんや!」っていう話をされてから7年くらい経ちました

こんにちは。
エンジニア特化のエージェントPlus X 代表の藤本です。

先日(2022/09/28)私の人材紹介業人生の始まりの地である大阪に出張と言う名の遊びに行ってきました。

お世話になった先輩、直近ご支援させていただいた方、大阪で働いている小学校の知人と色々な人に会ってきました。
御堂筋沿いを歩いていると当時の大変だったことなどが思い出されて懐かしさとあの頃がむしゃらに頑張ってたなということが思い出されました。

と、言うわけで今回は自分の原点である大阪時代のエピソードを書いてみたいと思います。

ちょっとした読み物として一読いただけましたら幸いです。

「なんか質問あれば聞いて」としか言われないアポキツ過ぎwww

「8割は東京配属だし、関西出身者が関西や愛知に配属されることが多いからだから大丈夫だよ〜」
そう言われて入社した会社で私は2割の方に配属された。

配属式で社長を●しそうな目でいたらしい。。。
とても反省しています。

そんなわけで配属された大阪支店。
ヘルスケア領域の立ち上げチームへの参画でした。
「生意気な新卒だったのでちょっときつめの部署に送ってやろう」という感じだったのではないかと今では思ってます。真実はいかに。


日々詰め詰めしてくるメンターと、飲み会で焼き肉を素手で食べる大阪支店の人(ごく一部)たちに揉まれながら1年目が終わることには新卒ランキング2位で終わることができ順調に進んでいたように見えた。

そんなある日。
「将平に新しい会社を引き継ぐ。大手企業だぞ頑張れ」
そう言われて上司から引き継いだ会社は。。。
どう考えても決まらないから渡されただろwwwという感じの会社でしたw
数年間決定もないし過去にトラブった形跡もあるwww

嫌な予感満載で引き継ぎのアポイントへ。
出てきた担当の方はもう既に怖い。
話していく中で「近頃は紹介会社のレベルが下がっとるわ」
という感じで紹介会社自体への信頼がない感じでした。

帰り道
私「実際、紹介会社の質ってのは下がっているんですかね?」
上司「まあ確かに昔に比べればそうなのかもしれないね。大阪の方がしっかりと人材紹介をしているという感じがするけど」
紹介もシステマティックになってきたり、アドバイザーの人たちも一昔前の人たちほど踏み込んでいないと言う感じなのかなと理解していました。

さて引き継ぎアポイント以降は自分がこの企業さんを対応していきますがめちゃくちゃ対応が塩。

初の一人アポでは「で、聞きたいこと何?」という感じからスタート。
一から丁寧に会社のことを教えてくれるなんてことはありませんwwww

HP隅から読みまくってたのでよかったですがそれでもアポイント時間も20分くらいで終わるなど毎回ヒヤヒヤでした。

実際にご紹介を始めてからも「こちらのペースで進める!」という意志を感じるスピード感(書類選考の結果が1ヶ月かかるということは今では信じられませんねw)

「めっちゃやりづらいな〜」と思いながらもなんとか食らいついていきました。

「紹介会社のレベルが下がっている」という言葉が妙に引っかかったからです。

「俺はそこらへんのやつとは違うぞ」って思われたかったし、認められたかったという気持ちが強かったからです。

実績を作って少し風向きが変わる

そんな中初めてご入社が決まった方が出てきて、そこからやっっっとほんのすこおおおしだけ襟元を開いてくれるようになりました。

「こういうデータ欲しいからまとめておいてくれや」
といったちょっとしたご相談をいただくことも。

ぶっちゃけ、仕事上一円にもならない仕事ではありましたが依頼してもらったことが嬉しくてわざわざ資料化してお送りしていました。
後日談ですが社内の新規事業策定の時にその時の経験を活かして「企業ごとにどのポジションでどれだけ紹介したかの数値データを簡単に取れるシステム」みたいなものを提案して採択されました。

無駄な仕事はない。

なんやかんやそんな資料でも慣れない自分からしたら手作業で作るのも調べるのも面倒だし、とはいえいいものを送りたいからと丁寧にやりましたと。

それで時間かけて作っても「ありがとうございます」だけのメールwww

でもちょっとずつですがアポイントに行くたびに社内の中の相談をしてくれたり、「今度工場見学しにおいでや」とかも言ってくれるようになりました。

また、数年間開催されていなかった社内のキャリアアドバイザー向け説明会を実施して徐々に徐々に紹介数も伸びていったのです。

そんなある日「これ他の会社には出してないんやけど、探してくれんか」と秘匿案件をいただけることに。

晴れてご入社まで支援させていただくことができました。

内定承諾をご報告させていただいた時に「やっぱり頼りになりますね」という簡素ながらとても嬉しい言葉をかけてもらったことが印象に残っています。

そして月日は流れ大阪を去ることに。

大阪を去るときには飲みに連れていってくれました。
「人事で若い人採用したいんやけど適任者がおらんのよな」
「君がうちの会社来てくれるんやったら嬉しいけれど、来てくれへんやろ」
ああ、、、最初のあの感じからこんなことまで言ってもらえるようになってめっちゃ嬉しいなとじんわり心が温かくなる気持ちになりました。

そして、私は笑顔でこう答えました。

「ありがとうございます!大丈夫です(行きません)!笑」

「そこは少しは悩めやwwwww」

かれこれ大阪には2年弱おりました。

「紹介会社のレベルが下がっている」という言葉を聞いてからもう7年くらい経ちましたが、あの時思った「仕事の質を上げていこう」という気持ちは今も変わりません。

最初は「なんで私が大阪に!」と言う気持ちでしたが貴重な経験をすることができましたし、大阪で最初のキャリアをスタートできてよかったと感じています。

今回は(今回も?)少し自分語り多めの内容となってしまいましたが、ここまで読んでいただいた方ありがとうございました。

御堂筋沿いのカフェから

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