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プラスジャム懐かしのあの日:オリジナルビールづくり🍻

こんにちは、プラスジャムディレクター大竹です。

プラスジャムは2023年10月に7周年を迎えます🙌
素敵な仲間たちと良きお仕事に恵まれてクライアントの皆々様と歩んできた7年間。noteを始める前にもいろんなことがあったなぁ〜と思い返してみました。
今はnoteで綴っているあれこれ。創業当時はFacebookのノート機能でまとめていたんです(2020年にノート機能は終了しましたね)。

というわけで、私の中で特に思い出深いエピソードである2017年3月の🍻オリジナルビールづくりのレポートを、当時の原稿を元にちょっとリライトを加えてまとめました。思い出話に少しお付き合いくださいませ😊

手造りビールでお花見がしたい!

創業間もない2016年〜2017年は「+Jamグッズを作ろうプロジェクト」という企画で、会社で必要な備品制作も含めてあれこれWebサイト以外のものを作っていました。

第1弾は、クリアファイル。ロゴやCIをデザイン化したクリアファイルは今も現役で活躍中!

そして第2弾が、いきなりの遠出企画。大人の社会科見学で、ビールづくりに挑戦でした。3月初旬に仕込んで3月末のお花見イベントでお披露目という計画です。

訪れたのは、常陸野ネストビールで有名な茨城県那珂市の木内酒造合資会社さん。「あなたが造る あなただけの マイビール」。このコピーだけでワクワクが止まらない!!今回は15L(約45本分)を2種類つくります。

1.レシピを決める

まず、常陸野ネストビールのラインナップをベースにスタイルを選択しながら、つくりたいビールのイメージを膨らませます。
お花見で飲もう!という妄想を膨らませながら、以下の方向性に決定。

A:フルーティーで軽い飲みくちのホワイトエール
B:しっかり苦味と深みのあるペールエールとアンバーエールの中間くらい
どちらもアルコール度数は5%(1度上がるごとに1週間熟成期間が増えるそう)。

続いて、ホップと副材料選び。10種類のホップの中から好みの香りのものを1〜3種類をチョイス。原産国はアメリカ、ドイツ、チェコなどさまざま。香りまで苦いものや甘く熟したバナナのような香りのものまでいろいろありすぎて、嗅ぎ分けようとするも完成形のイメージがまとまらないので、メーカーのお兄さんにアドバイスをもらって、ようやくレシピが完成しました!

2.麦芽の軽量と破砕

15Lのビールをつくるのに必要な麦芽は、約6,5kg前後。8種類の麦芽(モルト)をレシピ通りにひたすら軽量しながらブレンドします。計量した麦芽は、一気に粉砕!

3.麦芽の糖化〜麦芽のろ過

粉々になった麦芽を、お湯が入っている釜へ投入。麦芽の糖化を促す工程で、釜へ蒸気を送り込んでお湯の温度を上げていきながら、釜の中で麦芽が循環するように抽出口から取り出し、上から戻すを繰り返し。指示を受けながら、かき混ぜたり、循環させたりの作業を続けます。しばらく寝かせるために小休憩(敷地内には木内酒造さんのお酒を試飲できるバースペースがあって、ほろよいになりながら素敵な待ち時間を過ごしました)。

2017年の代表・三ツ石。シュッとしてる!痩せてる!!
温度を確認しながらひたすら混ぜ続ける。慣れない仕事にちょっと手間取りました。
抽出口からでてくる液体は、濁っていてまだまだビールには程遠いのでした。

続いて、澄んだビールにするためにろ過工程へ。隣の釜に澄んだ麦汁を移し替えていきます。麦芽が空気に触れると雑味になるそうで、ろ過した麦汁を取り出すと同時に、じょうろを使って熱湯を上から注ぎつづける作業を休みなく続けます。お湯を汲み、ひたすら釜に入れつづける作業は、予想以上に重労働…。

奥:ろ過前、手前:ろ過後。

こうしてできた麦汁のBefore/afterがこちら⇧
色が澄んでいるのが一目瞭然!糖化の工程で甘みが出ている麦汁は、自然の優しい甘みがあって、例えるなら甘酒のような飲み物。とはいえ、味はぼんやりしていて「体に優しそう」という印象。
ろ過後は、甘みはそのまま残りつつも磨きがかかって、すっきりとした印象が加わりました。でも、まだまだビールには程遠い状態。

4.煮沸〜ホップの添加〜麦汁冷却

ろ過した麦汁を殺菌して深い味わいを引き出すためにしばらく煮沸。その間に、ホップや副原料の軽量を行ないます。
今回のレシピは以下の通り。
A:爽やか&華やかなホップ2種類(パール、コロンブス)、風味付けの副材料(オレンジピール、コリアンダー)
B:しっかりとした苦味で選んだホップ3種(コロンブス、ザーツ、ハラタウ)

ものすごく真剣に調合するバックエンドエンジニア河田。性格にじみ出てる写真。
ホップって植物の状態をイメージしてたけど、こんな錠剤でした。

ファーストホップは苦味づけ、セカンド&サードホップは香りづけ用。副原料は最後に加えて風味を残します。この健康的なペットフードみたいな粒がホップ。ビールのCMで見る植物のイメージが強くて、いまいち実感がわかないけど、それぞれ個性的な苦味と香りがあります。タイマーを使いながら最適なタイミングでホップを添加!
そして、私たちが見届けることができる最後の工程、麦汁冷却。温め続けてきた麦汁を釜から取り出します。工房内のパイプを通って約15Lのビールの元となる液体を、専用口から一気に抽出します。そうして現れたのはこちら!

とてもビールっぽくなってるー!
とはいえ、まだ発酵もしてないし、もちろんアルコールもありません。麦汁段階よりは苦味も加わり、よりビールに近づいたものの味にまとまりがなく、いろんな風味がそれぞれ主張している状態で、完成形はまだイメージできません。
ここから先の発酵〜熟成は、木内酒造さんにお任せ。約4週間でできあがります。

オリジナルラベルで仕上げ

せっかくのオリジナルビールなので、デザイナーがオリジナルデザインを制作。1つは会社ロゴを全面に打ち出したもの、もう1つは代表の家族の猫ちゃんにしました。全体的に黒で仕上げたROCKなデザインになっています。

お花見にもどうにか間に合い、楽しい春の宴にオリジナルビールが花を添えてくれました。

あれから7年。このビールは今…

思い出の品として各1本ずつ大切に取ってあるんです。賞味期限があるものなので完全に観賞用ですが、封を切らず中身もそのままの状態です。

オフィスを2回お引越しして、今は祐天寺オフィスのこのテーブルが定位置。地震で転倒&破損しないようにしっかりと粘着シートの上に鎮座しています。お隣には2022年の周年記念で作ったオリジナルシャンパンも並んでいます。

さて、2023年もバックオフィスの戸ヶ崎は、気合いを入れてなにやら周年記念品を作っていた様子。どんなものが完成するのか。全貌が明らかになったらまたnoteでご紹介しますね!

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