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デジタル媒体がメインストリームへ。紙媒体に可能性はあるのか?

インターネットの普及、そしてスマートフォン・タブレット端末の普及により、広告媒体のメインストリームは紙媒体からWEBやアプリなどのデジタル媒体へと着実に移行してきました。 「紙媒体はいずれなくなる」そんな声も数年前から聞こえていますが、果たして本当になくなってしまうのでしょうか。


紙媒体の時代変遷

新聞や雑誌以外の情報媒体(しかも無料!)が充実したことで、若い世代を中心に新聞購読者は年々減っています。実際私が前々職で折込チラシを手掛けている10年の間に配布可能数は激減し、専売店(エリアごとに置かれる新聞配達店)の統廃合も進みました。

折り込まれるチラシの数もどんどん減っていきました…


これではリーチできる人数がどんどん減ってしまう!ということで代わりに台頭したのが「ポスティング」ですね。新聞を購読していない世帯にも配布できること、折込よりも細かなセグメントで配布できることが強みで、より効率的にチラシ配布ができる方法としてそのポジションを確立しました。
今では折込よりもポスティングの方が配布されるチラシの量は多いのではないでしょうか。

紙媒体の良さ

紙には紙のいいところがある!…はず。
  • 記憶に残りやすい
    視覚と触覚の2つに訴えかける「リアル」媒体であり、物質としても記憶としても保存性が高いと言えます。また紙の質感・手触りによって与える印象を変えることもできることも強みです。

  • 高齢層へのアプローチに長けている
    高齢の方には未だWEBに抵抗のある方も一定数いらっしゃいます。そうした方をターゲットとする業種やサービスの場合は紙媒体の方が有効である可能性は否定できません。

  • 信頼を得られやすい
    「なんとなく紙媒体のほうが信頼できる」と考える方もまだ一定数いる印象があり、中でも「折込」媒体は新聞の権威性が付随している(ように見える)ため、「ポスティング」より信頼度が高いと感じる方もいるようです。

上記のような紙媒体が持つ特性やメリットを活用する、WEBやアプリ等、他の媒体とのメディアミックス策を講じるなど、工夫次第でまだまだ活用方法はありそうです。

新素材の紙とSDGs

上記のような活用法は、0にならないためにできること、ある意味「生存戦略」に近いものでしょう。費用対効果や環境への配慮など、様々な要因から広告以外でも紙媒体の利用は削減が進んでいくことと思います。

そんな中、数年前に生まれた「新しい紙」があることをご存知でしょうか。それは「LIMEX(ライメックス)」という新素材で、植物由来のパルプを原料とした「紙」ではなく石灰石を主原料とした「紙」です。
通常の紙と何が違うかというと、

  • 破れにくい、濡れない、柔らかいので物質としての寿命が長い

  • 作るために必要な水がとても少ないので環境にやさしい

  • プラスチック製品の代用にもなり、プラスチックの製造量を減らせる

  • ほぼそのままリサイクル可能

のような特性があります。
環境にやさしい製品なのでSDGs施策として名刺やショップバッグに使われたり、汚損や破損に強いので飲食店でメニューなどに使われたりと、活躍の幅を広げています。
一例ですが、今後もこのような新素材や、驚くような紙の活用方法が生まれるかもしれません。

紙媒体とデジタル媒体の活用

LINE公式アカウントやアプリとの連携もできる…!

では具体的にどんな戦略があるのでしょうか?ちょっと考えてみました。

チラシ配布+LINE公式アカウント・アプリなどとの連携
【こんな方におすすめ】
地域密着型の企業・店舗・サービスがある事業者様
【施策】
① e-stat(政府統計の総合窓口)を活用し確度の高いユーザーをセグメント
② 世帯データを取得し、ターゲット層が多いエリアにチラシをポスティング
③ 紙面内でLINEやアプリへの登録、来店を促す施策(クーポン等)を掲載
【効果】
確度の高いユーザーにチラシを配布+LINE公式アカウント・アプリなどと連携することで、予算を抑えて効率的に「認知」と「囲い込み」を行うことができます。

新聞折込や自治体などが発行している媒体の権威性を利用する
【こんな方におすすめ】
高齢者層をターゲットとする業態・サービスの事業者様
【施策】
①高齢者の目に優しいクリエイティブ(文字の大きさ・色合い等)を作成
②新聞折込や地方自治体が発行する媒体への掲載又は折込を活用
【効果】
WEB環境を持たない方には、紙媒体が有効と言えるでしょう。新聞や自治体発行のタブロイド誌への折込を利用することで信頼感を付与し、顧客化(潜在顧客化も含む)の可能性を高めることができます。

チラシやOOH広告で認知度を上げる
【こんな方におすすめ】
新規エリアに出店する事業者様
【施策】
①出店エリアへのチラシ配布やOOH出稿で、目に触れる機会を増やす
②ディスプレイ広告でWEB上でのエンカウント率も上げておく
③何度も目にすることで認知度と信頼性が上がる
【効果】
不特定多数の目に触れさせることができるOOH広告やチラシなどの媒体とディスプレイ広告の活用で、双方向からの認知度アップを狙うことができます。

3つほど例に挙げましたが、その他にも様々な活用法が考えられます。

プラスジャムでは、WEBサイトの制作やWEBアプリの開発だけでなく、紙媒体をはじめとするさまざまな媒体のご提案や制作、メディアミックス施策の企画・運用などトータルで対応が可能です。WEBサイトやアプリと紙媒体のメディアミックスも検討したい!という方は、ぜひお気軽にご相談ください!

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[今回の記事担当] ディレクター 伊藤
2024年入社。総合広告代理店出身のWEBディレクターです。
WEB以外のお話も投稿できたらと思ってます。