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Tasting by TDS

Tastingの第3弾は『TDS』に関してでした。

そもそも『TDS』とは?を解説しておきます。

TDS = Total Dissolved Solid = 総溶解固形分
要は、抽出された液体の中にどれだけコーヒーの成分が含まれているか?
を数字にしたもので、もっと簡潔に言うと『濃度』になります。

前回の収率違いでは、未抽出あるいは過抽出のコーヒーは適正のものと比べると明らかにクオリティに差があり、美味しい美味しくないに直結していました。
しかし、今回の『濃度』に関しては一概に、薄いからダメ濃いからダメというわけではありませんでした。
まず、今回のBrew Recipeをまとめると

Brew Recipe
固定:注湯量198g 湯温89℃ 5投注湯45-90-130-170-198
TDS計測:液温28℃
1) ideal : Ratio16.5 Dose12g TDS1.31% 収率18.36%
2) weak : Ratio19.8 Dose10g TDS1.10% 収率18.87%
3) strong : Ratio14.1 Dose14g TDS1.52% 収率18.08%

濃度による味わいの差を確かめるために、収率は同じになるようにRatioで調整しました。

1)のコーヒーに対して2)のコーヒーは水っぽい印象になりました。(Watery)
しかし、味は引き出せているので質感は良く、甘さもあります。
量を多く飲みたい時にはちょうどいいかもしれません。

3)のコーヒーは舌に当たると少し刺激を感じるくらい濃度があり濃いですが、甘さも感じられます。
デミタスカップで少量や、ミルクで割ったりオンザロックで飲む場合に適していると思います。

以上をふまえると、『濃度』は提供するコーヒーの方向性につながるのではないかと考えられます。
どんなカップで、どのくらいの量を、どんなシチュエーションで飲んでもらいたいのか?
ここから逆算して自分の淹れるコーヒーの濃度をセットアップしていくと、お店や自分の色が出せるようになるのではないでしょうか

第4弾は抽出温度にしようか考え中です。

Instagram:@plus_colors_coffee

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