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自己紹介が下手なもので。

最近はじめましてをする機会が多い。そしてその場で必ずと言っていいほど現れる質問は「しおんさんは何をしてる人ですか?」だ。私はこの質問が来て答えるまでの数秒間でこんなことを考える。

何をしてるかな〜?仕事とか趣味とかいわゆるわかりやすい属性って持ってないんだよな。何もしていない。ただ計画的に何もしてこなかったのだ。仕事をせずに無でいることで鬱の治療をしてきて、それはかなりいい感じに進んでいる。というか、うつの治療の話をいきなりするとびっくりさせてしまう…(本当は隠さずに話したい)

何秒かぐるぐると考えこねくりまわして、結局「何もしてない人だよ!笑」と笑って答えることが多い。でも本当は自分の生きづらさをほぐすために日々自分に向き合うことをしている修行人間なんだ。


修行の道

小さい頃のいろんな経験を通して、自己否定と感情否定する癖がついてしまっている。これらが色んな場面で、ありのままの自分で行動することを妨げる。カウンセリングに通ったり本の虫になることで、どうやったらもっと自分を大切にできるか考え、実践してみては転び、起き上がれたら一歩でも前に進めるようにトライアンドエラーしている。

鬱をもつようになってから体調の波に揉まれてベッドの中でじっとしていた数年、病気をする前よりも自分の過去のトラウマや性格、考え方の癖に向き合ってきた。とても地味で暗い作業だったが私の人生において必要な時間であったし、それによってより現実を受け止めて今を生きれるようになってきた。とてもこの作業を誇りに思っている。

この修行は今も継続中で、人生が終わるまで続くのではなかろうか。誰しもが自分の弱さや苦手を感じながら乗り越えられるように日々を生きているだろうから「みんな修行してるよ!」と言われればそこで話が終了となってしまう気もするが、私のなかで特に頑張っていることはこれなんだ。だから胸を張って修行人間と名乗りたい。


野望

ただ冒頭で触れた自己紹介で、相手からは「◯◯の人です」と返ってくる事が多くて彼らに憧れる。コーヒーを淹れている人、洋服屋さん、絵描きさん、カメラマン、などなど。形あるものを生み出すことは他人に見えやすい形に自己表現を落とし込むことだから、自分が作ったもので他人とコミュニケーションが取れたり相互反応が生まれやすくなる。私も何かを生み出せる人になりたいな。

同時に何者でもない誰かでもいい、そのままのあなたで十分いい、という考えも周りに伝えていきたいなと思う。うつで何者かになるに必要なパワーが湧き出てこず、何者にもなれなかったあのときの自分を私は肯定している。したいと思っている。何者かになることを求められる個人能力主義の時代に病気を経験した私は違和感を抱いていて、メンタルヘルスを大切にする世界やセルフケアの輪をもっともっと広げていきたい。

という、こんな修行人間です。今年はこの数年篭って修行していた分、たくさんもがいてわめいて作り出していきたいな!

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