第4部 XR論=空間論:「実存」から「実在」へ(10)
10.ファンタスティックな空間としてのVR(3):光と線の空間としてのVRゲーム『Rez Infinite VR』
このように、モノのモノ性を強調することによって、見慣れたものの見方を変える、「人間による世界の意味付け」という捉え方=枠組みから、「人間による意味付けとは関係なく、ただ端的にそれ自体として存在している事物の方へ向かう」へと世界の捉え方の枠組み自体を変える、というか変えることができるというのが、VR(XR)ワールドの魅力と可能性の一つの中心、と筆者が考えるところ