見出し画像

第4部 XR論=空間論:「実存」から「実在」へ(13)

13.ファンタスティックな空間=世界としてのVRとSF(2): 「エクストロ=サイエンス(科学・外)・フィクション」としての『三体』

この「科学的知識にとって原理的に太刀打ちできないもの、自然科学の対象として打ち建てられることのできないものとなるためには、世界は一体どのようでなければならないのだろうか」を扱っているのがまさに『三体』であり、その意味で『三体』は「エクストロ=サイエンス(科学・外)・フィクション」(=XSF)であると言えよう。メイヤスーはXSFをさらに3つの類型に分けており、そのうちの2番目(「類型2」)を「真のエクストロ=サイエンス世界」としているがそれは次のようなものである。(前掲書,p.53-57)

ここから先は

3,176字
全5部、75本の記事のそれなりの大作ですが、お値段はすべてセットで500円とお得になっています。

主に2022年から2023年3月頃までに書いたSF、アニメ、アバター(Vチューバー)、VR、メタバースについての論考をまとめました。古くな…

期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?