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チャゲアスが50-60代向けと紹介されて思ったこと

皆さんは、いろんなアーティストに対して、どんな年齢のイメージを持ちますか。アーティストの活動時期によって、聞いていた世代が違います。老若男女問わず、時代を超えて、語られているアーティストの名曲があります。

ある日、いろんな世代が選んだ邦楽の名曲を紹介した番組を見ていました。ブリはいろんな有名人たち、街角の人々の感想と、アーティストたちの名曲を楽しみに見ています。その中で、ブリの偉大な推しデュオである、CHAGE and ASKA(以下チャゲアス)の名曲が紹介されました。チャゲアスの名曲について、番組ではこう紹介されました。

「40代、50代は絶対知っている人気曲」
「60代で知られているヒット曲」

音楽番組での紹介

そして、街角で40代から60代の邦楽ファンがチャゲアスの名曲について、思い出話、名曲の印象について、素晴らしさを語っていました。街角の映像を見ていると、ブリの両親はこんなことを言いました。

「あのアーティストは50代、60代向けだから、古いよ」
「ブリより年上のファンが多いじゃん」
「若いファンなんていない」

ブリの両親のツッコミ

両親が言いたいのは、「ファンの年齢層が高すぎて、古くないか」と突っこんでいると思いました。ブリは30代です。ブリが生まれたばかりの頃に、チャゲアスの人気が高まっていました。しかし、当然知らないので、後から彼らのことを知りました。邦楽の名曲を紹介する番組を見るたび、「年配の邦楽ファンで人気」と言われるたび、ブリはどうかと思いました。

きっとチャゲアスをよく知らない、若い邦楽ファンは、好奇心よりも、年齢の壁を感じて、聞くのを敬遠する方がいると思います。年配の邦楽ファンが聞く音楽に対して、こんなことを思う若い邦楽ファンがいます。

「おじさんおばさん向けだから興味ない」
「年配向けだからハードルが高そう」
「知らない時代の音楽は分からない」
「やっぱり今活躍している推しアーティストが一番だから気にしない」

若い邦楽ファンが思ったこと

かつてのブリも、以前の記事で書いたように、そうでした。若い時はなかなか気づかないので、興味がなくて、年齢の壁を感じやすいです。ブリは、年齢の壁は自分で乗り越えられて、時代に関係なく聞けます。でも、初見の若い邦楽ファンは、チャゲアスは年齢層が高いイメージから敬遠してしまうことがあります。それはチャゲアスファンにとって、出会うチャンスを逃して、もったいないと感じています。
この記事では、チャゲアスが年配向けだと言われるたびに思った、ブリのツッコミと、伝えたいことを一気に書きました。



♪古参は新規を歓迎したい

チャゲアスは、1979年から2009年まで活動しました。『万里の河』や『モーニングムーン』が出た、1980年代のチャゲアスを見ていた少年少女は、50代後半から60代前半の最古参ファンになりました。『SAY YES』や『YAH YAH YAH』が出た、1990年代のチャゲアスを見ていた少年少女と社会人は、40代前半から50代前半の古参ファンが多いです。

2000年代に入って、チャゲアスはソロ活動が増えて、デュオ活動が減少して、表に出てこなくなりました。デュオ活動がなくなって、活動当時を見ていたファンも減少しました。1980年代からの最古参ファンは、シニアライフへの移行と物事の断捨離で自然と離れました。1990年代からの古参ファンは、仕事や結婚によって、自然と離れて、思い出だけが残りました。チャゲアス自身、ファンのライフステージの変化がたまたま重なって、新規ファンが少なくなりました。

ファンの高齢化が目立ちますが、本当は最古参ファンも、古参ファンも、新規ファンが増えてほしいと願っています。なぜなら、新規ファンが増えないと、チャゲアスの名曲が継がれていかないからです。若いファンが入らないと、彼らの名がこの先も伝わらず、未来の活力につながらないからです。
(以前書いた記事で、若いファンが必要であることをまとめました。もしも彼らが忘れ去られたら、こうなるかもしれないと書いた記事もどうぞ。)

最古参ファン、古参ファンから以下の話をよく聞きます。

「本当の音楽を知ってほしい」
「今まで彼らが残した音楽、ライブパフォーマンスを次世代に伝えたい」
「私たちが大好きなアーティストが、若い人に良さが伝わって欲しい」

最古参ファン、古参ファンの話より

チャゲアスファンは、自分の推しアーティストが広まってくれることを願っています。デュオ活動がなくなった後も、音楽に終わりはありません。いつでも音楽はあって、誰でも歓迎しています。きっと誰かが好むかもしれないと信じているのです。
ちなみに、チャゲアスファンの子供が、両親に影響されて、チャゲアスを好むことがあります。


♪実は今も通じるメッセージ

今の10~20代の邦楽ファンから見て、1980年代、1990年代は、「レトロ」「古い時代」「遠い過去」と思われています。チャゲアスが活躍した1980年代、1990年代は古典的J-POPとなりました。当時の彼らを知らない、若い邦楽ファンは「昔のアーティスト」と思い、彼らが身近に感じづらいので、距離をおいてしまうのです。

邦楽の名曲を紹介する番組を見ていると、年配の邦楽ファンである、有名人が以下のことをよく言います。

「今の若い人には、良さが分かるかな」
「今の若い人は最近、こういう歌詞がないから、共感しづらいかもしれない」

年配の邦楽ファンより

こういう発言が、良くない古参ファンの姿勢です。自分の推しアーティストについて、自慢げに語って、若い邦楽ファンを卑下するように見えるのです。若い邦楽ファンにも推しアーティストがいるのに、「こういう歌詞がない」と知らないアーティストと勝手に比べられて、若い邦楽ファンの推しアーティストの楽曲を否定されたような気分になるのです。ブリは年配の有名人の発言を聞いて、「知らないアーティストを自慢してきて、私の推しを見下した」と、ツッコミたくなりました。
もしかしたら、好む人がいるかもしれないのに、「良さが分かるかな」と、いきなり相手を試す言い方は、よろしくないのです。古参ファンは絶対に言わないほうが良いです。

「過去だから」「今の人には分かりにくいから」と、周りに言われても、ブリはチャゲアスの歌詞を読んでいました。すると、あることに気づいたのです。難しい熟語はなく、分かりやすい歌詞なのです。彼らの歌詞には、物を何かに例える手法「比喩」が使われて、いろんな解釈で受け取れるのです。答えは一つだけではなく、いろんな感情で意味が違って見えるようになっているのです。
時代が違っても、時代背景が見えるところが少しありますが、当時の流行語や俗語はなく、今でも通じる内容なのです。応援歌、愛情、人生、恋愛、青春、世界平和、幅広いテーマがあって、飽きさせないのです。時代が違っても、同じ人間だから、変わらない人間の感情に共感できるのです。

皆さんは、決して周りに流されずに、チャゲアスの楽曲を思うままに、楽しんでください。歌詞の意味は一つだけではなく、いろんな意味があるので、自由に受け取ってみてください。


♪年齢なんて関係ない

ブリがある日、気になる女優のインタビューを読んでいたら、彼女のお気に入りのアーティストはチャゲアスだと話しました。すると、インタビューした記者はこんな反応をしました。

記者
〈チャゲアスのファンというのには驚きました。だいぶ世代が離れていますよね〉

女優
「意外だとよく言われます」

とある女優のインタビューより

その女優はブリと同世代で、共感を持ちました。ブリはこの反応を見て、「若い人がチャゲアスを好きなのは、変わっているのか」と気になりました。ブリも、彼らの音楽が好きと言うと、周りは「古い」と言われます。

チャゲアスのメンバーは、現在60代半ばです。活動当時から応援しているファンも、年をとりました。ブリは当時の彼らは全く知らず、周りのチャゲアスファンから彼らのことを知り、興味が増しました。
ブリは自分と同世代のアーティストをよく聞いていますが、次第に自分の知らない時代のことが気になってきました。もっといろんな音楽を知って、世界を広げたくなりました。ブリの両親からは「おじさん趣味なのか」と言われました。そんなことを言ったら、新規ファンが減ってしまいます。古参ファンは、新規ファンを求めているのに、年齢の壁を作ったら、さびしいです。

ブリはチャゲアスのメンバーの年齢に対しては、何も感じていません。年齢が離れても、音楽が好きな気持ちは誰だって同じで、生まれた時代が違っても、音楽を愛する想いは変わりません。年齢でくくって、楽しめないなんて、ありません。

上記の女優のインタビューで、チャゲアスが好きな理由を語りました。ブリは、彼らが心を代弁するような歌詞に、毎回驚いて、大好きになっていきました。いつも彼らに感謝したくなります。

「両親が好きな音楽を一緒に聞いていた影響で、同世代の人よりも上の世代が好むようなポップスや歌謡曲のほうが、自分にはしっくりくるんです。CHAGE and ASKAは私が好む影のある曲が多いですし、歌詞も好きで、「なんで私の気持ちを代弁してくれるような言葉を紡げるんだろう。彼らにはかなわないな」と思います(笑)」

とある女優のインタビューより


♪まとめると全年齢対象

以上、チャゲアスが50〜60代向けだと言われて、ブリの思ったことと、ツッコミをまとめました。
彼らの楽曲は、全年齢対象です。歌詞に難しい言葉、時代に左右する用語はなく、誰でも通じる内容になっています。音楽は幅広いメロディーがあって、何回聞いても飽きません。
年齢や時代を越えた推し愛は、幸せです。若い邦楽ファンに伝えるために、相手の好きな音楽を尊重しつつ、チャゲアスを布教しましょう。きっと、この世界に彼らを好む人が待っていると信じています。

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