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チャゲアス『21世紀』の女神をAIイラストに書かせて思ったこと

皆さんは、絵を描くことが得意ですか。絵が好きで、たくさんの絵や漫画をインターネットに載せている方々がいると思います。
ブリは、絵は好きですが、絵を描く技術が乏しいです。数え切れないほど練習しましたが、上達しませんでした。人物画は苦手です。風景画はそれなりに描けます。そんな絵下手なブリに、ありがたい方法ができました。AIが単語から、自動でイラストを描くサイトがあると気づいて、ブリが表現したいことをAI絵師にお願いしました。「DiffusionArt」なる英語のサイトで、アカウント作成も、課金もない、手軽なサイトなので便利です。

AI生成イラストサイト「DiffusionArt」の作成画面

ブリのお願いしたい絵の題はこれです。ブリの好きな楽曲に登場する人物をAIイラストで表現したら、どんなものになるか、試してみたくなりました。
前回の記事で書いた、CHAGE and ASKAのアルバム『C&A IV -21世紀-』の感想を書き終わった後、ブリは気になることが浮かびました。
アルバム表題曲『21世紀』の歌詞を読んで、歌詞に描かれた人物を描いてみたら、どんな感じか試してみました。描く人物は、以下の歌詞からです。

輝く星たちが見守る南の海で
僕は女神と不思議な出逢いをした
緑の長い髪 夜の風に遊ばせ
悲しい唄を一人で歌ってた 歌ってた

CHAGE and ASKA『21世紀』(1983年)

歌詞に登場した「女神」は一体どんな見た目なのか、ブリなりに描いてみたいと思いました。絵下手なブリの技術では無理なので、AI絵師に頼みました。1983年の主人公が見た「女神」は、どんな雰囲気か、2023年のAI技術が描いてみました。

この記事では、歌詞の言葉、ブリなりに想像した言葉から、チャゲアスが描いた「女神」をAI絵師が描いてみました。ブリが作られた絵から感じたことをまとめました。あくまでもブリの独自解釈なので、二次創作の一例として受け止めてください。


☆女神の特徴をまとめる

「女神」とAI絵師に言っても、情報が足りないので、歌詞の言葉と、ブリがイメージする「女神」の服装を加えて、AI絵師に単語をインプットさせました。以下の情報をAI絵師に教えました。英語のサイトなので、英語で教えました。

green long hair, white dress, holy godness, playing gold harp, holding gold harp, singing, sad face, night, starry sky, south seaside, blowing in the wind

(日訳:緑の長い髪、白いドレス、聖なる女神、金色の竪琴を奏でる、金色の竪琴を持っている、歌う、悲しい顔、夜、輝く星空、南の海、風に吹かれる)

AI絵師にインプットした単語

歌詞には、「輝く星たちが見守る南の海で」「緑の長い髪」「夜の風」「悲しい唄を一人で歌ってた」「竪琴」という言葉があるので、分かりやすい言葉にして、AI絵師にインプットさせました。
ただし、「女神」の服装と容姿と表情、「竪琴」の色についての情報がないので、ブリなりに「白いドレス」と「悲しい顔」と「金色の竪琴」を加えて、アレンジしてみました。

ブリは納得のいく絵になるまで、50回くらい絵を生成させました。AI絵師の独特な不気味な作風に違和感がありました。プログラム通りのでたらめなデザインになってしまいます。ブリが求める、まとまった絵になるまで、生成を繰り返して、良い絵を厳選しました。出来上がった絵をいくつか載せました。


☆竪琴はどこから現れる

最初に出来上がった「女神」の絵です。

「女神」その1。竪琴が髪に。

ブリはおかしなことに気づきました。「竪琴」は緑の髪とつながった形で現れました。そもそも竪琴はどんな形で、「女神」は持っているのか気になりました。歌詞の主人公は、髪が竪琴になる姿を見て、うっとりするどころか、ぞっと怖がるかもしれません。ファンタジーあふれる歌詞だから、ありえないことがあってもおかしくない。現実性を考えたら、シュールな姿です。もう一度、何回か生成しました。ブリの予想を超える表現となりました。

「女神」その2。竪琴は大きい。

ブリが一番気に入った絵です。竪琴は、こんな大きさだったかもしれません。どんな大きさでも、「女神」の魔法で現れて、消えるものだと、ブリは解釈しました。でも、重そうだと思いました。ブリたちが想像する竪琴は非現実的な形だったかもしれないと、考えました。「女神」の存在自体、超人的だったのでしょう。次に生成した絵で、竪琴の形はこうだろうと、ブリは決めました。

「女神」その3。竪琴が変わった形。

きっと、ブリたちが浮かぶ竪琴とは違う、異形のものだったかもしれません。「女神」は、白いドレスから竪琴を魔法で出して、唄を奏でていたと思います。「女神」の悲しそうな表情で、歌詞の主人公は未来への不安を抱えます。でも、きっと希望があると信じています。「女神」は、癒やしを求める人々に語るのでしょう。


☆21世紀のAIが見た人間

繰り返し生成した絵から、もう一枚の絵を載せます。

「女神」その4。竪琴と共鳴する髪。

たくさんの生成した絵を見ていくうちに、AI絵師の特徴に気づきました。でたらめなプログラムと思っても、人間らしく描いている様子は変わりません。髪と竪琴がつながったように見えるのか、ブリに考えました。もしかすると、AI絵師は、緑の髪と竪琴は唄に共鳴しているものとして、髪と竪琴がつながったように表現したと思いました。まるで、ブリがぼんやり見た夢をいびつな形に表したようです。


☆まとめると美しく超人的な雰囲気

以上、ブリがAI絵師に頼んで描かせた、チャゲアスの『21世紀』に登場する「女神」でした。AI絵師の想像を超えた作風が、ブリたちの考える形をうまい具合に破りました。皆さんが音楽を聞きながら、考えた絵はどんなものが浮かびますか。
将来、チャゲアスの歌詞を映像化、漫画化したら、きっとおもしろいものになりそうかもしれないと思いました。もしあったら、いいなとブリは期待しています。AI絵師ではなく、彼らの歌詞に敬意を持つ人間が作ると思います。その動機は将来も変わりません。

「女神」その5。後ろ姿のみ。


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