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チャゲアス歴代アルバムのキャッチコピーを振り返る

皆さんは、アナログレコード盤、CDの帯をどうしていますか。
もしかして、ケースに入れたままか、ケースから外して、本のしおりとして使っているか、捨てずにいる人がいると思います。ブリはそうしています。
レコード盤かCDのケースの帯には、主にアーティスト名、題名、キャッチコピー、販売元のレコード会社、型番、収録曲、タイアップ内容が書かれています。

ブリが注目するのは、帯に書かれた「キャッチコピー」です。作品のイメージを与えるために、短い文章で表したものです。アーティストの真剣な姿勢を表したものから、シュールな単語の組み合わせでインパクトを与えるものまで、おもしろいところです。

ブリはある日、偉大な推しデュオである、CHAGE and ASKA(以下チャゲアス)のアナログレコード盤やCDを探していると、帯に書かれたキャッチコピーがあります。特に、1980年代にアナログレコード盤として発売されたアルバム作品にキャッチコピーがよくあります。読んでいるとおもしろくて、印象に残ったので、キャッチコピーについて書きたくなりました。キャッチコピーについて書いた記事はなさそうなので、ブリが書きます。
この記事では、チャゲアスの歴代アルバムのキャッチコピーをまとめました。文章は「原文ママ」として引用します。各キャッチコピーに対して、ブリが感じたことを執筆しました。



♪風舞(1980)

10年後、このアルバムは伝説になる
ニューミュージックのサウンドイメージを打ち破ったファーストアルバム

『風舞』帯キャッチコピー(1980年)

チャゲアスのデビュー初のアルバムは、後のスーパースターとなる彼らを予言したようなキャッチコピーです。1980年代前半、J-POPがかつて「ニューミュージック」と呼ばれた頃を感じる文章です。


♪熱風(1981)

太陽の胸に剣を向ければこの心、炎になる。
いま一番熱い二人、チャゲ&飛鳥。よりハードに!より繊細に!
エネルギッシュなセカンド・アルバム。

『熱風』帯キャッチコピー(1981年)

冒頭にはアルバムの表題曲『熱風』の歌詞が抜粋されています。アーティスト名がカタガナ漢字の「チャゲ&飛鳥」表記でした。デビュー1年目のチャゲアスがよりパワーアップして、初めてのヒットとなったシングル楽曲『万里の河』が注目されたので、気合いをこめたキャッチコピーになっています。彼らの特徴である、「繊細さ」をアピールしているようです。


♪黄昏の騎士(1982)

愛よ いつの日も心照らし続けろ!

『黄昏の騎士』帯キャッチコピー(1982年)

このキャッチコピーは、アルバムの表題曲『黄昏の騎士』の歌詞から抜粋されたものです。彼らの楽曲で重要なテーマである、「愛」に焦点に当てたような感じです。アルバム名の「騎士」とは、小説『ドン・キホーテ』をモチーフにしました。


♪熱い想いサウンドトラック(1982)

広大な中国大陸をチャゲ&飛鳥サウンドが走りぬける

『熱い想いサウンドトラック』
帯キャッチコピー(1982年)

チャゲアス初の企画アルバム、映画のサウンドトラックである作品なので、ドキュメンタリー映画『真紅な動輪』の舞台となった中国大陸が書かれています。壮大な舞台を音楽で表現したとアピールしています。


♪21世紀(1983)

愛・罪・罰・大地・創造・恋・苦悩・夢・戦争・平和・謎・裏切り・幸福・国・音楽・発明・都市・言語・子供・ 希望・海・破壊・憎しみ・科学・楽園・欲望・諦め・神・涙・怒り・情熱......

21世紀に何を伝えようか!?
★1年の歳月を費やして彼等は情熱を音にした。

『21世紀』帯キャッチコピー(1983年)

最も長いキャッチコピーです。とにかく単語の情報量が多すぎて、人間にある全てをまとめた哲学的な組み合わせです。よく考えると、後のチャゲアスが描くテーマを一気にまとめたように見えます。まさに彼らの幅広いテーマを予言した内容に見えなくもないです。


♪INSIDE(1984)

空に撃つビルの街
時代に後向けばクレイジー・・・!

『INSIDE』帯キャッチコピー(1984年)

デビュー5年目で音楽性を変えたチャゲアスの作品は、田舎暮らしから、都会を舞台にしたと見せています。このキャッチコピーは、アルバム楽曲『東京CARRY ON』の歌詞から抜粋されたものです。語尾の3点リーダーの形が、中点3つです。


♪Standing Ovation(1985)

大切なシーンをとり出せば、鮮やかな未来が……

『Standing Ovation』帯キャッチコピー(1985年)

チャゲアス初めてのベストアルバムは、そろそろレコード会社を変える頃でした。ちっともアーティストのことを考えないベストアルバムの発売だったので、「5年間の思い出」を単に表したキャッチコピーです。こちらの語尾は、3点リーダーです。


♪TURNING POINT(1986)

よりパワフルに!よりエネルギッシュに!
グレードアップしたチャゲ&飛鳥
待望のニュー・アルバム。

『TURNING POINT』帯キャッチコピー(1986年)

レコード会社を移籍してから、初めてのアルバムです。今までのチャゲアスよりパワーアップしたと強調したキャッチコピーです。『熱風』の時に書かれた「エネルギッシュ」という言葉に、「パワフル」が加わりました。


♪MIX BLOOD(1986)

ここまで来たら逃れられない。
心はすでにEXPLOSION!

『MIX BLOOD』帯キャッチコピー(1986年)

この年はアルバムを2枚も出しました。ここまで音楽にハマって、推していけば、逃れらないと感じます。キャッチコピーは、アルバム楽曲『EXPLOSION』の歌詞を抜粋されました。感嘆符がよく出ます。まだカタガナ漢字表記の「チャゲ&飛鳥」ですが、アルファベット表記は「CHAGE & ASUKA」とありました。


♪Snow Mail(1986)

ハッピー・タイムのお知らせは、白い季節が似合う

『Snow Mail』帯キャッチコピー(1986年)

チャゲアス初めてのミニアルバムで、クリスマスソングを集めた内容です。冬に彼らの音楽をすすめるようなキャッチコピーです。「ハッピータイム」は、ケーキやパーティーよりも音楽が一番です。


♪Mr. ASIA(1987)

ASIAで今、新たな伝説が始まる

『Mr. ASIA』帯キャッチコピー(1987年)

これから伝説が始まると予言するようなキャッチコピーです。ASIAは日本語で「アジア」と呼びますが、英語では「エイジア」と呼びます。このアルバムは英語タイトルなので、「ミスターエイジア」と読みます。この頃のチャゲアスは、海外に関心を持っていました。彼らの後々の活躍で、このアルバムの題名は、アジアのスーパースターの呼び方として使われます。まさに伝説になりました。


♪RHAPSODY(1988)

熱い胸の高鳴りは、誰にも止めることのできない狂想曲<ラプソディ>!

『RHAPSODY』帯キャッチコピー(1988年)

アルバムの表題曲『ラプソディ』の題名を使っています。ロック路線から、ポップス路線に戻ったチャゲアスのアルバムで、とにかく注目度がすごいとアピールするようなキャッチコピーです。


♪ENERGY(1988)

みんなまだ俺たちのENERGYを知らない

『ENERGY』帯キャッチコピー(1988年)

アナログレコード盤最後のアルバムです。チャゲアスが「そろそろ本気を出す」と見せたキャッチコピーです。彼らが他アーティストに提供していた時期で、彼ら自身に興味を持った人に、本気のチャゲアスを思い知らせたいと感じます。ちなみにチャゲアスは、二人称を「僕たち」と呼ぶことが多いです。


♪まとめ

以上、チャゲアスの歴代アルバムのキャッチコピーをまとめました。キャッチコピーの内容から、J-POPの歴史が見えたり、彼らをかっこ良く見せたいと主張した様子が見えます。特に、「よりエネルギッシュに」と、パワーアップした楽曲を聞かせたいと書いた言葉が多いです。
アナログレコード盤の頃は、どこか気合いが入ったキャッチコピーが書かれていました。CDになった頃ではアルバム名、アーティスト名、収録曲、型番が書かれただけになりました。

チャゲアスファンの皆さんはどのキャッチコピーが好きですか。ブリは胸が高まるラプソディを楽しむ、ハッピータイムをつづりました。

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