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会社の業務における「〇〇さんでなくてはならない」は二流

こんにちは、ファイナンシャルプランナーの真凛です。

実はひっそりもう1つnoteのアカウントを持っていたのですが、手放すことにしました。閉じるアカウントでスキをたくさんいただいていた記事をいくつか転載することにします。

ビジネスに関するちょっといいこと がテーマだったのでこちらとは少し趣旨が違うのと、文体がかなり異なるのですが敢えてリライトしてません。

お口に合えば、読んでみてくださいませ。

「○○さんでなくてはならない」実は二流?

私は会社員をしている。いたって普通の中堅社員。とはいえ先輩社員の業務を引き継いだり、新たな業務に挑戦することも増えてきた。

業務が深掘られていくと、徐々にこんな声が出てくる。

「この業務は真凛さんでないとできないよね。」
「あの業務はAさんの人柄によるところもあるから・・・」

これらの言葉、恋愛なら嬉しい話だ。
モテモテで、他の人では代替が効かないほどに愛されたらグリップ力最強。

でも仕事では、二流の言葉に感じる。

さてその理由を考えてみる。

仕事が属人化する理由

仕事のノウハウが個人に蓄積していくのは、ある種自然な流れだと思う。
だっていちいち仕事の1つ1つを周囲に共有していたらキリがない。

昨今のIT化や自動化によって、人員削減が可能になった部署も多い。
個々の仕事を他者と共有する機会は減っているのも頷ける。

また会社の給与形態の変化という潮流もあるかもしれない。
いわゆる年功序列から成果主義を取り入れ始めた企業も多い。

事務的なノウハウに起因しない、営業ノウハウ等は、成果主義の中では共有したくないという心理が働くことも、要因の一つと推察できる。

加えてリモートワークが普及した。
先日リモートワーク環境におけるコミュニケーションについてのnoteを書き記したばかりだが、やはりweb上でしか繋がりをもてない社員同士では雑談が減ったり顔色が見えにくいという弊害が存在する。

いろいろ様々な理由があるとはいえ、やはり周りを見渡すと、仕事を抱えてしまう社員の顔がチラホラと見え隠れするのではないだろうか。

本当にデキる社員は「誰でもできる」仕事に変える力を持っている

デキる社員は自分にしかできない仕事を作らない。
なぜなら、その仕事を平たい言葉で表すことができて、人に上手に頼むことができるから。

職人のように、技術を習得するために何十年かかる仕事は別だ。
貴方が人間国宝で、日本で数人しかできない仕事をしているのならば、この話はなかったことにするほかない。

もしそうでないならば、自分のしている仕事を階段の3段下にいる子どもに言って聞かせるように、業務を知らない人でもわかるような言葉で表現する力は、非常に大切だと思う。

その能力は、対社内であればノウハウの共有に繋がり、対社外、とりわけお客様を相手にする機会では距離感を縮める武器となる。

そして働ける時間は限られている。
残業を増やすと集中力やパフォーマンスの低下につながるし、そもそも36協定といった概念からも、上司に怒られる。上司もその上の管理職に怒られ、管理職は社会に咎められる。

自分がより高度な仕事に携わりたいのであれば、今抱えている仕事は自分より業務を知らない人に委ねていかねばならない。

溜め込むだけ溜め込んで排出できないということは、何十年とある社会人人生で確実に首を絞めていくことになる。

人に教える力、伝える力が求められると考えるのは、そういったところに起因する。

では周囲の人間はどう対処すればいいのか

自分が仕事を抱えることがよくないならば、周囲が仕事を抱えているときにはどうすればいいのだろう。

もちろん、見て見ぬふりをして定時に帰ることも大切だ。
責任感は人を老けさせるという春風亭昇太さんのお言葉は名言だと思う。

ただ一方で、ずっと仕事を抱える諸先輩方を見てもったいないなぁと感じることも事実。そんなときは寄り添うようにしている。
(これは賛否両論あるのかもしれない。あくまで私の処世術。)

自分の仕事を抱えている人は、何かしらの課題を持っているケースが多い。
だって上述の抱える理由はすべて抱えている人自身にあるのだから。

・ 仕事をわかりやすく言葉にできない
・ コミュニケーションが苦手
・ 業務量が減ることに対し何らかの切迫感を感じている

そしてその課題に周囲が気付いて避けているケースもあるだろう。

・ あの人に聞いても仕事の内容がわからない
・ あの人、話しにくい・・・
・ あの人、ガツガツしていてとっつきにくい

だから私は自分の仕事量を増やす必要があるときは、徹底的に話を聞くと決めている。あの人になら伝えても大丈夫、という環境を作ることで意外と自分にはない考え方や、初めて携わる業務に触れることができる。

逆手にとって取り組むという点、同様な悩みを抱えている方がいらっしゃるのでしたら、参考になる部分がありますと幸いです。

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