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反射している

写真を本格的に撮り始めた6年前の春、まだ撮影に慣れないながらも桜を撮りに行ったのを覚えている。

この時期は新年度が始まって社員は皆 慌ただしい中、過去の実績から新しい目標をたて始める。
お世話になっているクライアントに挨拶まわりをして、多くの人と名刺を交わした。そこで知る退社の報告もある。
連絡がつく人も、つかなくなってしまった人もいる。

新卒社員のハキハキとした自己紹介。それを落ち着いた雰囲気で迎え入れる社員。
おめでとうと言う言葉をかけて、自分にも同じ時期があったなぁ、と過去を重ねた。
早く自立して欲しい気持ちと、まだ支えてあげたい気持ち。

先日仕事終わり 久しぶりに同じ新卒社員として入社した同期で集まった。
今は全員違う会社で働いてるけど、同じ会社の時は、同期でここまで仲が良いのは珍しいって言われ続けて来た。自分たちでもそう思う。自分を含めて5人という少人数ではあるけれど本当に仲が良い。
新入社員として入社したてのとき、同期5人で性格診断をした。性格はアナリティカル、ドライビング、エミアブル、エクスプレシッブの4つに分類されていて、自分を除いた4人が綺麗に4つに別れた。自分と性格診断で同じだった唯一の友人とは同期の中でも特にお互いを尊敬してた存在だったと思う。
その時は全員でたくさん笑った、「やっぱりね」って。

親友と呼べる存在が何人かいて、良き理解者としていつも感謝してる。
「類は友を呼ぶ」凄く良い言葉。
ただ個人的にこの言葉は半分合っていて、半分間違っている。と思う。

親友が好きな趣味、音楽、言葉、物、気遣い、感情、目に視える物から視えないものまで、いつの間にかそれは自分も好きになっていたり、自分の好きだったモノを一緒に好きになってくれたり、理解していてくれたりする。
親友が何か新しいモノを好きになったのなら、それをきっと自分も好きになる。

似たもの同士は、いつの間にか反射のように互いを見つめ合っていて「友が類を成している」。

少しは撮影が板に付いて6年経った今、この文を綴りながら、過去に撮った桜の場所で、今咲いている桜をみつめている。

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