土地や建物に関する仲介手数料

土地や建物に関する仲介手数料について生徒さんからよく質問を受けますので、ここで整理しておきます。

①土地や建物を取得した時に支払う仲介手数料
土地や建物を取得した時には不動産会社に仲介手数料を支払います。
この手数料は「支払手数料」勘定を使用せずに土地や建物の取得価額に含めて処理します。
固定資産を購入する時には手数料だけでなく整地代や引取費用(備品などの場合ですね)など、さまざまな付随費用が発生します。これらの費用はすべて固定資産の金額に含めて処理します。

<ポイント>
固定資産の取得価額 = 固定資産の購入価額 + 付随費用

▼例題
資材置き場にするために土地5,000,000円を小切手を振り出して購入した。なお不動産会社への仲介手数料100,000は現金で支払った。


②「支払手数料」勘定を使用する場合
土地や建物を賃借する際にも不動産会社に仲介手数料を支払います。
この時支払う手数料は「支払手数料」勘定を用いて処理します。
また、敷金や保証金等の返還が前提のものは「差入保証金」(資産)勘定を用いて処理します。

▼例題
本社事務所の移転により新事務所の賃貸借契約(家賃年額1,200,000円、1か月100,000円)を締結し、3か月分の家賃 300,000円、不動産会社への仲介手数料 200,000円、大家への敷金 100,000円 をまとめて現金で支払った。

契約は仕訳しませんので注意しましょう。

最後に本日のポイントを整理します。

<ポイント> 不動産会社に支払う仲介手数料


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