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ブックカバーチャレンジ1日目-グスコーブドリの伝記-

お世話になった高校の先生から回ってきたブックカバーチャレンジ。
色々忙しくて遅くなってしまったけれど、ようやっとやってみようと思います。
ノートはながーいコメント書く用。

一冊目は、グスコーブドリの伝記


思い返すと、宮沢賢治はなんだかいつも近くにいる気がする。
1番初めの記憶は、家族で宮沢賢治の催しに行ったときのこと。まだベビーカーに乗ってた気もするし、歩いていた気もする。時期を考えると生誕100年のイベントだろうか。だとしたら1996年、3歳の時の記憶だろうか。

そこで星めぐりの歌のオルゴールを買った。
自分の名前が昴ということもあり、星めぐりの歌はなんだか仲間たちと夜空を駆けているような、宇宙に漂っているような不思議な感覚になる。
今でも星めぐりの歌はよく聞いている。

我が地元の平塚は、なかなか冴えないところもあるが、姉妹都市のラインナップがすごい。
何を隠そう、岩手県花巻市と、岐阜県高山市である。
私の好きなイーハトーブと、君の名はの舞台と繋がっているのである…!!

そんなこんなで、小学生の頃だっただろうか、平塚市の美術館で宮沢賢治展が開かれていた。
あまり覚えていないが、そこでも何かを感じ、帰りに母にねだって賢治が持っていた手帳のレプリカ(2000円くらいした気がする)を買ってもらった。
今でもその手帳は持っているし、たまに読み返す。

小学校の時に学校でやったやまなしは鮮明に覚えているし、母親がやっていた人形劇の注文の多い料理店も印象深く残っている。銀河鉄道の夜も何度も読み返した。

小学生の頃のすばる少年は宮沢賢治全集を毎夜読みあさっていた。そこからたくさんの事を学んだ。貝の火、よだかの星、ツェねずみ。。
そしてその中で一番好きなのが、このグスコーブドリの伝記。
当時理科好きだった私には、あのお話の中で起きる一つ一つの出来事や情景が興味深かったのだろう。当時頭に描いた物語の光景が、今でも思い出すことが出来る。
そして、私は昔から自分が犠牲になって人が助かる話に弱い。というかどこかで憧れている節がある。大学1年の学生団体での自己紹介で社会が少しでも良くなるのであれば自分は死んでもいいと公言したくらいには憧れている。その後色々と議論したが、その気持ちは今でも心の奥底では余り変わらないかもしれない。

大学生になっても宮沢賢治は至る所で顔を出した。
大学で仲良くなった人の多くが宮沢賢治が好きで、そこで農民芸術概論や春と修羅と出会い、小学生の時とはまた違う賢治の一面を見ることになった。

この写真の本は、京都で古本屋巡りをしている際に、「迷子」という時間が止まったような古本喫茶で出会い買ったもの。

まだまだこれからも、宮沢賢治の残した残像に、多く出会って行くのでしょう。

いつか、花巻に訪れて、彼の見た季節を感じてみたいなぁと思います。そんなお話でした。


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