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ブックカバーチャレンジ2日目-星の王子さま、禅を語るー

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ブックカバーチャレンジ二日目、今日紹介するのは、「星の王子さま、禅を語る」という本。

これは大学1年生の時に、大学の生協でたまたま目に入って衝動的に買ったもの。
英米文学を研究し、禅林句集などの翻訳を通して欧米に禅を紹介している禅宗の住職さんが出している本で、
皆さんご存じ星の王子様の物語を通して禅の心を紹介しています。

なぜ星の王子様が禅?となると思うのですが、

星の王子様も禅も本質を語ったもので、本質的なものはやはり似てくるといいますか、相互に共鳴するものがあるんですよね。

禅とかってとても難しいように書かれることが多いのですが、難しいけれど簡単で、簡単だけど難しいのが禅。わかりやすいからダメなわけでも、難しいから真実なわけでもない。と思うのです。

真実は、何気ない、さり気ない、平易な、詩的な言葉の中にある、と私は信じます。
禅を、難しい漢字ばかりの特殊な世界と決めつけるのは、全くの偏見です。禅は日常生活そのもの、人間の営みの一瞬、一瞬、どこにでもあるからです。
国境も民族も超えて、世界中のどこにでもあります。私の専門であるアメリカ文学などは、まさに禅語の宝庫です。問題は、それを禅語と気づくかどうかなのです。
だから、『星の王子さま』が禅を語ったとしても、別に不思議ではありません。
(まえがきより)

「肝心なことは、目には見えないんだよ」‐不立文字

「君の探しているものなら、たった一輪のバラの花にだって、一滴のみずにだってあるのになあ」‐脚下照顧

「他人を裁くより、自分を裁く方が、ずとむずかしいもの」‐主人公

などなど。物語の中の印象深いフレーズと、禅語を照らし合わせながら紹介していきます。
これだけ読んでも面白そうですよね。

ここから学んだ禅語の多くが、自分の心の軸になりました。

世界一周の時の日記の題は「主人公」であったし、

世界一周のテーマは「自由」だし。

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その後いろいろな本を読み進めていく中で、少しずつ禅の精神が心にしみわたっていき、今も大きな影響を受けています。(そもそも実家は曹洞宗のお寺の檀家だしね)

さて、この本を読み終わり、いたく感動したすばる青年が著者のプロフィールを読んでみると、なんとそこには「東京外国語大学英語科卒」の文字があるではありませんか。まさかの先輩!しかも静岡の興津にある承元寺の住職をやっているという情報が。行動力お化けのすばるくんは、ネットで承元寺のことを調べ、連絡を取り、会いに行くことに。

大学2年の夏、ヒッチハイクで承元寺を訪れ、重松さんと、その場に集まる大先輩の方々と様々な話をして様々なことを学びました。

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この日のことはよく覚えています。承元寺でのこと、台風の元、橋の下で寝たこと、ここらへんは一つの転換期だったなと思います。「自由」に生きようと心に決めたのは、この興津の橋の下だったかもしれません。

当時のFB投稿はこちら。若いな。
https://www.facebook.com/subaru.sekiya/posts/524363224312606

今でも時々重松さんとは連絡を取っていますが、心の軸はいつでもこのあたりにあります。

ふう

またまた本の内容からそれてしまいましたが、本を体験するって、こういうところまでを含めてあるのではないかと思います。

本棚に置かれ、手に取り、読み、読後に誰かと話す、何か行動をする、そうして人生が進んでいく。そんな本の読み方も、ありますよね。

ちなみに、不思議の国のアリスや、モモも禅を語っているのでこちらもオススメ

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サポートを頂くと、 すばるくんがうれしくなる⇒誰かのために何かしたくなる⇒周りの人がちょっと幸せになる⇒その周りの人がいい気分になる⇒いつかどこかのあなたに届く。かも。知らんけど