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アンダーグラウンドかアッパーグラウンドかは俺が決める


 毎年12月になるとSpotifyが届けてくれるまとめが割と好きだ。クソみたいな日も馬鹿みたいな日もクズみたいな自分にも、音楽はなんの差別も区別なくクソ(クソ2回目)みたいな日々と共にあったんだと教えてくれる。

 ていねいな暮らし、とか好きですか。惹かれますか。俺は、俺はね、クソ(クソ3回目)くらえと思うセクトに所属している。同志は俺自身。たったひとりのノンセクトラディカルとして生きてきたし生きていく。

 変わり映えのしない日々が苦痛でしかないし、かと言って毎日何かを求めて音の鳴る方へ、轟音渦巻く地下へ、爪が弦の上を滑べる時の悲鳴を聴くために行くわけにはいかないのであって、決してていねいではないが、ないがそこには自分なりの定義がある。日々を司る定義。

 俺はかの佐野元春が『つまらない大人にはなりたくない』と歌った時代をリアタイで知っている世代だが、どうでしょう、その通りのクソ(クソ4回目)な大人になったんではないのでしょうか。祝福と拍手をください。

 サブスクやらYouTubeやらで自分の青春時代によく聴いた曲を聴いて喜んでるヤツも多いがその感性がわからない、わかりたくたない。自分は「今鳴っている音」もしくは「仕事と女の子に夢中だったころ」に取りこぼした音楽を拾いにいく、そのためにサブスクに金払ってる。

 今年も終わる。
諸々あったが、音楽が、地下でなる音楽がまた俺の耳に帰ってきた。おめでとう。いつもよりもマシな気分で年末を迎えられそうだ。クソ(クソ5回目)な日々が積み重なってできた、コピー用紙を部屋いっぱいに撒き散らしたような一年にありがとうを。

 そして、
祝福と拍手をください。

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