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ただ生きていたくないだけなのに。

 いっこうに仕事に対するファイティングポーズはとれないし生きてて楽しいこともない。
 春だというのち肌寒く、楽しみと言えば音楽聴いたり映画見たりすることだけだ。その楽しみも右から左へ抜けていって、留まることをしない。

 勤めている社屋が移転した。
陸の孤島みたいな場所で大蛇のごとく長い都営大江戸線のエスカレーターを登って降りて。笑うことなど、口角を上げることすらせず、ただ席に座っている。申し訳程度にキーボードを叩いて、暗くなったら帰る。大蛇の如くながいエスカレーターに揺られながら。

 「人生100年時代」なんてだれが言い出したんだ。冗談じゃない。生きていくのは懲り懲りだ。漫画と音楽とアニメと映画があればいい。

 市販薬をオーバードーズしてフラッフラで帰る。記憶を無くす。エンドロールもタイトルバックもない、オチもヤマもない日々を生きる意味がわからない。生活は破綻しかけていて俺の大事なものたちは多くの人から見たらゴミの山で。

 ただ生きていたくないだけの人生を。
 ただ終わらせたいだけの人生を。

春を歌う音楽を聴きながらおわっちまえ、とおもう。

#くじら #ジオラマの中で #生きる意味 #yama   #ひとりごと #日記

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