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カスタマーサクセスからUIデザイナーを目指すには?PTD受講生×メンター 対談インタビューvol.2

こんにちは、PLAY THE DESIGNERの長島です。PLAY THE DESIGNER(以下、PTD)を受講中の皆さんのリアルな声をお届けする“受講生×担当メンター 対談インタビュー”第2弾(第1弾はこちら)。今回は、カスタマーサクセス職からデザインに目覚めた受講生・mimiさんと、担当メンター・篠原さんとの対談をお届けします!

プロフ

※メンター・篠原直人さんの個別インタビューはこちら

■お客様の「使いづらい」を解消したい!CS職からUIデザインに興味を持って辿り着いたPTD

ーーよろしくお願いします。はじめに、mimiさんの現在のお仕事について教えてください!

mimi:新卒でSaaS系の事業会社に入社し、カスタマーサクセス・カスタマーサポートを担当しています。実は、高校生の頃に自分で簡単な個人サイトを作っていたことがあります。相互リンクが50サイトぐらいある、日記サイトのようなものでした。

ーー凄いですね!もともと「自分で作ること」に興味があったんですか?

mimi:当時リアルな交友関係に趣味が合う人がいなかったので、ネットで探した方が早いなと思ったのがきっかけです。でも実際に作ってみると、サイトの良さで仲良くできる人が変わるのがわかったんです。クリッカブルマップを使ってみたり、如何にオシャレにできるか検証してみたり、夜更かしするほど熱中していましたね。

ーーそんな経験がありながらも、新卒では総合職で就職したんですね。またデザインに興味を持ち始めたのはなぜですか?

mimi:大学生の時は「デザイナーになる」という考えはありませんでした。でも、現在の仕事でお客さんから「画面が使いづらい」と意見を頂くことがあり、UIについて調べていくうちに興味を持ち始めたんです。せっかくサービスを導入してくれているお客さんが、UIが悪くて使えないなんてもったいない。「どうしたら使いやすい画面になるかな?」と自分で考えるようになって、それが好きだと気づき始めたんです。

ーー実際のお客さんとのコミュニケーションの中で、UIデザインの重要性に触れたんですね。デザイン未経験の中、勉強はどこから手をつけていきましたか?

mimi:まずはHTMLとCSSなど、WEBデザインを中心に勉強し始めました。徐々にアプリのUIも面白そうだなと思い始めて、独学でXDを触って基本を覚えながら、Dailycocoda!などをいくつかやってみました。

ーーそんな中でPTDを受講しようと思ったのには、どのようなきっかけがありましたか?

mimi:ももさん(※第1期受講生。卒業インタビューはこちら)をTwitterでフォローしていたので、PTDについて聞いてみたんです!「メンターさんが親身に教えてくれるよ」「自分に合わせたカリキュラムを組んでくれるよ」と教えてくれました。他のスクールも色々みていたんですが、自宅でオンラインで受けられて、マンツーマンで取り組めることが一番のポイントでしたね。遠慮しがちな性格なので、大人数だと質問するのも躊躇しちゃいそうだなって‥‥。実際受講してみたら、質問に必ず回答してくれるので、今はどんどん分からないことを聞いちゃおう!と積極的に質問しています。

◇独学の限界を超え、未経験でも実践を詰めるカリキュラムを
カウンセリングの段階で、ある程度自分で調べて考えて作る力があることはわかりました。なので、独学の限界を超えられるよう、満遍なく学べて、彼女の実力を引き上げられるカリキュラムを意識しました。本人の中に「見たことあるものと同じようなものしか作れない」という悩みがあったので、見た目にとらわれずに構造化すること、OOUIやクラス化などポイントを押さえて要件定義が出来るようにカスタマイズしています。(ツモマー)

■理解度に合わせたアドバイスで、「なんだかイケてない」も言語化できるように

ーー初回の授業は7月ですね。緊張や不安はありましたか?

mimi:最初は凄い緊張しました!圧が強い男性が苦手なので、もしそういう人だったらどうしよう…って。

篠原:僕で大丈夫でしたか?(笑)

mimi:お話してみたらすごく柔らかくて安心しました!(笑)

ーー毎週の課題には、どのように取り組んでいますか?

mimi:授業後に頂く次週の課題を見て、参考資料から情報をFigmaに書き出していき、分からないところは検索して調べて…という感じで、色々と参照しながら取り組んでいます。日曜が授業なので、火曜か水曜までにはいったん手を付け、そこでわからないことがあれば木曜に聞いて、それを踏まえてさらに週末にブラッシュアップしていく、という感じ。自分を律するのは苦手な方ですが、最終的には転職を目標にしているので、課題はちゃんとやって、絶対にぎりぎりにならないように頑張っています!

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まずは手書きのラフスケッチから始めることも

ーー課題についての質問はいつでもOKですが、どう活用していますか?

mimi:調べて考えて、それでも分からなかったら力尽きて投げる感じです。「ここまで頑張ったけど、ダメでした!」って(笑)。

篠原:これはmimiさんに限らずですが、やっぱり生徒さんからは「これで合ってるのかな?」という不安や、正解を求める問いが多いですね。

mimiさんの強みは、初動が早く、粗くてもいったん最後まで揃えられること。画面に落としこむ段階まで持っていけるパワーがあるからこそ、質問の範囲や不安の範囲も全領域に渡るんですよね。ボタンの形についてのこともあれば、「そもそもこのビジネスってどうなの?」というレイヤーのこともある。でも、そうして疑問に思ったことをそのまま質問してくれるのがいいなと思っています。

mimi:「ラフに質問していいよ」とのことなので、最近はそうするようにしています(笑)!

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一度画面に落とし込むことで見える課題もあります

篠原:mimiさんはビジネス面に意識が届いているのも強みですが、やっぱり手を動かして画面を作ることが好きなんだなと感じますね。「この画面の何がイケてないのか?」にビビッドに反応していることが多く、最終的に「ユーザーにとって使いやすいかどうか」に帰結する部分が、これぞUIデザイナーだなと。

mimi:色々なサービスを見ていて、「UIがイケてない!」と思うことはよくありますね。以前はそれが何故なのか言語化できなくて、いつも先生(=篠原さん)に「これって何かイケてないですよね」と聞いていました。

篠原:実はそれに対する回答は、意識的に段階を分けていました。最初は全体の構造や、ボタンの位置について、ぐらいの内容。中盤からはナビゲーションやモダリティなどにも踏み込んでいって、この間は「ここは6pxのほうがいいね」とピクセルレベルで話しましたよね(笑)。

mimi:いつも理解度などの様子を見ながら説明してくれるので、すんなり入ってくるんです!だからなのか、最近は「これはボタンの位置がよくないんじゃないか?」など、自分で違和感の理由を考えられるようになった実感がありますね。

ーー成長を実感していますね!その他に、自分がこれまでと変わったと感じる瞬間はありますか?

mimi:絶対にヒューマンインターフェースガイドラインを見るようになったのと、アクセシビリティを考えてコントラストをチェックするようになりましたね。出来て当たり前のことですが、ちゃんと意識出来るようになりました。

◇「聞いてみる」がもっとカジュアルに出来るように
mimiさんの発案でPTDのSlackにも添削(レビュー)依頼チャンネルが出来ました!授業の課題とは別に個人で作っていたものについて、現役の意見を聞きたいということでmimiさんからDMをもらい、即作りましたね(笑)。まだまだ皆聞くのを躊躇しちゃうところもあると思うので、皆が聞きやすくなるように活性化していきます!(ツモマー)

■前のめりの学習姿勢で、実践的な理解を深める

ーー篠原さんからみて、印象的だった授業はありますか?

篠原:ペルソナを作る授業の際に、mimiさんが実際にユーザーインタビューをして作ってきてくれたんです!最高でしたね。課題としてはペルソナ・要求整理・制限事項がテーマで、授業の中身としては「ペルソナを作ってみよう」という感じ。あえて曖昧なものに取り組んでもらったのですが、実際に想定されるようなユーザーさんの声を聞いてきて、それも交えてまとめてきてくれました。

mimi:テーマだった「車」について全然分からなかったので、地方で車屋さんをしている知り合いに聞いてみました。「こういうアプリで、ペルソナを作っているんだけど、実際どんな感じですか?」と聞いたら、車種まで細かく教えてくれて(笑)。

篠原:それがあったからこそ、「ペルソナって本当は2種類なんじゃない?」とか「もしかしたらアプリのトンマナは、別の方がいいんじゃない?」など、議論が発展していきました。とても「人間中心設計」ぽい授業になりましたね!

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議論が深まり、2種類出来たペルソナ(お題はCocoda!より)

ーー実際に自分でユーザーインタビューをしてみて、どうでしたか?

mimi:本当に対象を好きな人と話すことで、「どこをどうしたいか」のリアリティが増すことを実感しました。自分で考えて作ると、結局は全て妄想で根拠もないので、作っているうちに違和感が出てきてしまうので、そこが大きく変わりましたね。

篠原:mimiさんは前のめりだし、「授業から如何に学びを得るか」をちゃんと心がけている。事前に課題点をまとめてきてくれますし、「なぜ」「どうやって」「何を」を全部考えてくる。最近は、自分の中で思考がまとまるのが早くなったんだろうな、と感じることがありますね。

mimi:以前は言語化が出来ず、自分の中で思考がふわふわしていたんです。でも、授業を受けていくうちに、ばらばらにあった知識がまとまってきた感じがしていて。「こういうことですかね?」と、打ち返せるようになってきました!

篠原:アウトプットについても、かなりブラッシュアップ出来ていますね。作りながら「やっぱりこうかな」と、改善を繰り返している。思考のプロセスと、手を動かす速さが進化しているのが嬉しいですね!

mimi:いつも褒めてもらえるので、自己肯定感があがっています(笑)。

■目指すは転職!未経験からUIデザイナーを目指すには?

ーー最終課題はどのようなものを作る予定ですか?

mimi:最終的には「蔵書管理アプリ」を作ろうと思っています!きっかけは、自分が管理が苦手で、紙の本と電子書籍を両方持っていることがあったから。「これ、持ってたっけ?」を一目で管理できるものを作る予定です。ユーザーインタビューが出来ないので、自分がペルソナで自分がユーザーで、自分の課題を解決するもの、という感じですね。

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まさに今取り組み中の「蔵書管理アプリ」ラフ案

ーー転職を考えているというお話でしたが、今はどんな活動をしていますか?

mimi:年内にはポートフォリオをまとめて、本格的に転職活動を開始したいです。現在のカスタマーサクセスでの話になりますが、私はお客さんのことを考えて、運用の仕方を考えて、提案して、実際それがお客さんの社内でうまくいって感謝してもらえることにやりがいを感じています。一つのサービスの成長にじっくりと携わることに喜びを感じるタイプなので、自分には事業会社が合っているんじゃないかなと。まだ実際デザイナーとして働いたことはないですが、PTDを卒業したら転職活動を頑張りたいと思います!

篠原:僕も異業種からの転職を経験していますが、理不尽なことがとても多いですよね。でも、スキルが伸びているのは間違いないので、このまままずは最終課題まで一緒に頑張っていきましょう!

◇未経験転職、「最初はクライアントワークをやった方がいい」ってホント?
確かにわかりやすく力はつくかもしれないけど、全員に当てはまるものではないと思います。インハウスでレベルがあがらないかというと、そんなことはない。結局レベルがあがるかは自分の行動次第です。今「デザミツ」という転職サービスもβ版の運用を始めているので、僕たちでも相談に乗れますし、FLATもある。今後成長したmimiさんと一緒にお仕事が出来たら嬉しいな、と僕も篠原君も思っています!(ツモマー)

Interview&Text:Shiho Nagashima

※2021/3/1追記: 新規受付は停止いたしました。

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