Playtest Kyoto 2024 / Day3
Playtest Kyoto、3日目のゲームの一つは、デザイナー・木原共の「Unmapping」。このゲームではプレイヤー達は目隠しをされ、謎の場所へ車で連れて行かれます。参加者の携帯電話と財布は一時的に封筒に封印されているため、自分の感覚だけを頼りに手がかりを解き明かして、ゴールへ辿り着かなければいけません。道案内をスマートフォンに頼り切る人たちが増えたいま、「迷う」ことを通して私たちと都市の関係を考えるゲームです。
午後からは、アーティストのMarcus Richert による花札づくりのワークショップが行われました。花札と言えば、今でこそ機械刷りのものが当たり前ですが、江戸時代から昭和初期にかけて京都では「合羽摺り」というステンシルを使った手摺りが一般的でした。木版画の錦絵より早く、そして安価に多色刷りできるラフな印刷方法ですが、そのラフさが現代人にとって逆に優雅に感じられます。戦後に姿を消したこの印刷方法は昭和50年代に一度復活されたものの、手摺りの花札を手に入れようと思えば、今日ではとても高価です。今回は、この手摺り花札を一緒に作り、みんなで遊んでるワークショップを行いました。
3日間で合計300人ほどの参加者が訪れたPlaytest Kyoto 2024。今回はアーティスト数も限定しミニマムで行いましたが、来年以降も継続させていきたいと考えています。来年度以降の運営や参加に興味がある方は、playtestkyoto@gmail.comまでお気軽にご連絡ください。
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