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もしも虫で生まれたら

猫が一匹。


その近くに虫が一匹。


多くの人間(日本人)は、
虫が嫌いです。

だから、同じ一匹が目の前にいた場合。


猫は可愛がられ、虫は嫌がられます。


これは、多くの人に共通する反応。


猫はなんか知らないけど、可愛がられたから、
当然、
「この世界にいていい!」と、
思えるようになりやすいです。(わかんないけど)


一方、虫はどうでしょう。

生まれた時から、嫌がられて嫌われる。
見ないようにされたりね。
そんな経験繰り返せば、虫だって、
「この世界にいちゃいけねえんだな」
と、思うようになりやすいです。

人間のリアクションに対して、
実際、猫がどう思っているのか、
さらに虫がどう感じているのか、
わかりません。


しかし、この人間のマインドで、

猫に生まれていたら。
虫に生まれていたら。


虫のバージョンはマジきつい。


あー、この世界にいちゃいけないんだな

と、思わない方が難しい。


でも、たまたまの生い立ちで、
虫ほどひどい目に遭わなくても、
結構な嫌がらせを親族や同世代の子供にされて
育つ人は、かなりいるでしょう。


それは、虫がたまたま嫌いだったのか、
自分がイライラしているから、
虫を攻撃したのかはわかりません。


でも、、、


この世界には、そういう人もいるけれど、


養老孟司先生もいる。

養老孟司先生は、
「バカの壁」でも有名な解剖学者。


養老先生は虫が好きなので、
積極的に虫を探しに山を散策します。

テレビに出る時間があるなら、
虫探してたいと、テレビに出てるのに
言ったりします。笑

で、養老先生だけではなく、
虫が好きな人は、
本当は、かなりいます。


自分でわざわざ飼ってる人だっている。
標本にされちゃうパターンも。笑


どんな形であれ、
声を潜めていても、虫好きな人っているんです。

好きな人の総体的な人数は、猫の方が多いでしょう。


でも、虫好きいるんです。


幼少期でも大人になってからでも、
周りの人にゴミみたいな扱いされたら、
なんか、自分って嫌われてるゴミ人間なのかな?

って思っちゃいがちですけど。

その周りの人にはゴミ人間で、
関わりたくない存在とすら思われていたとしても、、、


虫好きがいるように、
あなたが好きな人もいる。


僕も幼少期から、虫みたいな経験をして来たので、
自己肯定感はサイテーレベルで生きてきました。

でも、虫の僕は、出会った人全滅レベルで
嫌われて来たり、嫌がらせされて来たか?

そんなことはないわけで。

仲良くしてくれた人も沢山いたわけです。

でも、虫の様に扱われると、
ついつい、世界は敵か!という極端な
考え方に飛んでしまう視点に立ってしまいがちです。

ただ、好かれる絶対数は猫よりも少ない
ってだけです。


で、ここで勘違いしない方が良いのは、
虫は相対的な評価は低くても、
別に猫に劣ってるわけじゃない。


猫が偉いわけでも、虫が偉いわけでもない。


ただ、猫は好かれやすい素質を持って生まれた
ラッキーな生命体であるということです。

虫は残念ながら、
猫の様に、大多数の人に好かれるということは、
難しいですが、養老先生はじめ、一部のコアな人には、
ちゃんと愛してくれる好きでいてくれます。

虫は虫好きと暮らせば幸せです。

猫だって猫嫌いと暮らせば地獄です。

こんなもんで。
せっかく猫で生まれた人も、
本当に仲良くなれる人がいなくて苦しんでるケースも結構あります。

虫として生まれたことは、
確かに残酷な部分もありますが、
虫好きが存在してくれる様に世界は出来ています。

虫がどんだけ人間に嫌われても、
虫の価値は一切変わらない。

そして、虫好きにとっては、
すごくすごく喜ばれる存在になれます。
一切虫は変わってなくてもね。

どうせなら、すごくすごく喜ばれる場所にいられるように、
虫はその嗅覚だけは鋭敏にしないとね。

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