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譲れない「仕事」

 こんばんは!アラタです!

最近、ようやく炭酸水が飲めるようになり、はまり始めてしまっています。おすすめはウィルキンソンの炭酸水です!

今日は「仕事」をテーマに書いていこうと思います。このテーマで書くとしたら2択だったので、どちらを書こうか、かなり迷いました。

今回は“連載小説“という仕事について書いていこうと思います。


新たなチャレンジ

僕は、今この「アラタの歩み」とは別に連載小説『キミの世界線にうつりこむ君』という作品を執筆しています。

この作品を書こうと思ったきっかけは、2つあります。

まずは、“自分が読んだことがあまりなかった“ということです。

僕が書いている作品は、ジェンダーと小説を組み合わせた作品であり、作中には様々な生き方、考え方をもつ人物たちが多く出てきます。そして、中学校を舞台にした作品であり、中学生を中心に描かれています。

このような作品を、自分が書くまでは読んだことがありませんでした。もちろん、レズビアン、ゲイなど一つの生き方について焦点を当てた作品はいくつかありました。

でも、一つの作品の中で複数の登場人物たちの生き方が異なるというのは、なかなかないのではないか。

だからこそ、“自分が書いてみたい“、そう心から思ったのです。

もう一つの理由は、自分がそのような生き方をしていることも関係していました。僕が自覚した時にはまだ「LGBTQ」という言葉が芽を出してきている頃で、まだまだ知っている人は少なかった。

だから、情報がないことが怖かった。

身近にいるということ、変に考える必要はないこと・・・
そのようなことを知らずにいたので、不安な日々ばかり過ごしていました。

だけど、それがこの作品で

何かの情報になれば・・・。
誰かにとっての救いであれば・・・。

そう考えたからこそ、書くことを決めました。


趣味or仕事?


この作品をこのnoteに出すことになった時に、どのような形で出すのかという問題にぶつかりました。

小説の第一章を書き上げた時に、あぽに

「この作品を出す時は個人で出すのか、もあふるで出すのか。
アラタはどうしたい?」

そう問われました。

これは、とても大きな選択でした。

個人で出すことを選択するのであれば、その瞬間、“趣味“という形になる。
しかし、もあふるとして出すのであれば、名前を背負うことになる。
だからこそ、“趣味“では出すことはできない。

もあふるとして出すことには大きな責任がついてきます。

その覚悟を自分が持てるのか。

考えに考え、悩みぬきました。

その結果、僕は

もあふるとして出すことを決意しました。


この作品は、僕にとって命を削るほどの気持ちを持って愛を注いでいる。
そして、この作品を出すことには意味が必ずある。
だからこそ、単なる“趣味“で出したくない。
趣味では絶対にこの作品は書けない。

そう決意し、“仕事“として取り組んでいます。
嫌々やらされてやる仕事ではなく、僕の人生をかけてでもやっていく。
そんな覚悟のある仕事です。


誇りをもって


書いていく中で、さまざまな問題にぶつかります。

言葉の語彙力、表現力、登場人物の設定・・・

その中で、僕が一番大切にしていることが3つあります。

それは「登場人物の気持ち」と「リアル」、「モヤモヤ」です。

第一章では、僕と同じようなトランスジェンダー、第二章ではゲイという生き方を取り上げています。

その人物の気持ちがどんな気持ちなのか、言葉にして書くことが本当にいつも難しいと感じています。僕は特に登場人物に感情注入をすごくしてしまうタイプなので、精神的にきつくなってしまうこともあります。

だけど、伝えなければいけない。その生き方を伝えるために書かなきゃ伝わらない。


そう強く思いながら、書き続けています。
登場人物の一人一人を本当に大事に思いながら、自分もその作品の中で一緒に過ごしているような気持ちでいます。だから、より愛しく思える。

そして、「リアル」を求めるのには理由があります。

小説ではハッピーエンドやバッドエンド、いろんな終わり方があります。
そのなかで、この作品は決してハッピーエンドで終わるような作品にはしない。
あえて、バッドエンドで終わる内容も書いています。

“綺麗事“だけを書くのではなく、黒い部分も書いていかなければジェンダーのことは語れない。

そう考えています。

もしかしたら、それは辛いことに直面することにはなるかもしれません。
誰かの反感を買うかもしれません。

それでも、

少しでも誰かの心に希望を灯すことができる。
誰かが少しでも生きやすくなるきっかけになれる。

そんな作品でありたい。

そのために、あえて「リアル」を追求しています。

最後に「モヤモヤ」です。

書く時に、真っ先に決めたことです。
この作品を読むきっかけに何らかの解決方法があるかもしれない、そう考える人もいるかもしれません。

しかし、この作品には絶対の“正解“はありません。
むしろ、モヤモヤをどんどん生み出しています。

なぜ、正解を出さないのかというと、この作品を読んだだけで、全ての生き方が当てはまるわけではないからです。そのため、“わかったつもり“にならないでほしい。

そして、僕が生み出しているモヤモヤをきっかけに

「自分だったらどうするだろう?」
「この問題にはどう向き合っていけばいいのだろう?」

そのようなことを読者や周りの人々に考えてもらえるようになれたらと考えています。

それは、僕自身も同じです。
僕自身も生み出しながら読者の皆さんと一緒に考えながら書き続けていかなければいけないと感じています。


この作品は第10章まで書いていく予定ですので、あと2年ほど書いていくことになります。その間、僕自身も成長しながら作品と向き合い続けていきたいと思っています。

そして、いつか書籍化したいと考えています。
長い道のりではありますが、読者の方の少しでもモヤモヤを考えるきっかけになれたらなと思います。

そして、作品を愛していただけるように、これからも書き続けていきます!



今日は「仕事」をテーマに書きました。

では、また明日!

*連載小説『キミの世界線にうつりこむ君』

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