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【HR業界】当社から最大手に転職した元同僚と、大手からベンチャーに入社した僕が、キャリアについて語る

Facebookでのひょんなやりとりから、久しぶりに元同僚の山口さん(31)と食事に行った。

山口さんは、慶応大学から新卒で社員が5名くらいだった当社に入社した変わり種だ。

僕よりも4〜5歳年下だが、僕が入社した2011年に、初めてのHR業界で右も左もわからない僕にいろいろと教えてくれた恩人でもある。年下だが先輩、というある種フラットな関係だった。

彼は、約3年前に業界最大手の人材紹介会社(多くの人が憧れているであろう会社。仮にRとする。)に転職し、現在はCA(キャリアアドバイザー。転職希望者に企業を紹介する人)として、楽しく順調にキャリアを積んでいる。

そんな彼と居酒屋に行き、その後は(僕が先輩風を吹かせて、)シガーバーに誘い、奢ってもらった。。山口さん、ありがとう。下の写真右が山口さん。

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僕は、大手企業(非人材)からベンチャー企業(人材・弊社)に転職し、山口さんは、ベンチャー企業(人材・弊社)から業界最大手(人材・R)に転職したという逆のキャリアなので、それぞれの違いについての話がメインテーマとなった。

話した内容を、(酔っていたので、かなり怪しいのですが。)記憶の限りで再現します。

HR業界でのキャリアを考えている人の参考になれば幸いです。

以下、会話内容

僕:ぶっちゃけ、リンドバーグ時代について、振り返ってどう思ってます?

山口さん:これはお世辞抜きで、まじで必要な期間だったと思っています。社長、専務には相当鍛えられました。
新聞を読む習慣がなかった自分に、毎日経済動向や会計についてなど、ビジネスの基礎を叩き込もうとしていただいて。僕は、在籍していた時には、そこまで努力しきれなかったんですけど、それでもかなり血肉になっていたことが、転職してから分かりました。日々勉強する癖も身につきましたし。僕みたいなすぐ調子にのるタイプには、最初から大手に行くよりも、ベンチャーでみっちり鍛えられたことが良かったと思います。本当に感謝しています。

僕:山口さんは、ドベンチャーから超大手に入ったわけですけど、カルチャー面で、Rとリンドバーグの違いってどんなところに感じます?

山口さん:やっぱりロールモデルが複数あることですね。今の会社は本当にいろんな人がいて。出世している人をみてもゴリゴリ営業っぽい人、調整力に優れたタイプなど本当に様々ですね。

それに、出世を目指す自由も、目指さない自由もあるって感じです。私生活重視です、みたいなのも全然OKなんで。

リンドバーグも今は50名くらいの規模になったって聞きましたけど、僕が入ったときはそれこそ5名、辞める時でも10名くらいだったんで。

5〜10人とかの規模だと、基本的に役員がロールモデルになると思うんですよね。それにフィットする人はすごく良い感じでいけるけど、そうでないタイプの人はなかなか難しいところもあるのかなと。
そこはベンチャーのリスクかもしれませんね。

ベンチャーでは、良くも悪くも人の話を聞かないと言うか、「上の言うことだからとりあえず聞いておくけど、自分はこう思う」みたいなメンタルの図太さとかも求められるかと。

僕:確かに経営陣と合うかはベンチャーで働く上ですごく大事ですよね。。

山口さん:その他だと、今の会社は、『褒める文化』がある気がします。基本的には、みんな仕事を頑張りたいと思っているよね、という性善説の文化があるので、以外なほど、営業会社でよくある、『詰める文化』は無いですね。未達だったとしても、「ここは良かったよね。次は〜〜を頑張ろう」みたいな。

僕:なるほど〜。入社した後に、「入社前のイメージと違って実は〜〜だった」みたいなのってあります?

山口さん:裁量の大きさについてですね。ベンチャー企業って、よく「裁量が大きいので、若くしていろいろ経験ができる」って言うじゃないですか。
確かに、そういう面もあれば、そうでない面もあるな、と今の会社に来て思いました。

僕:それめっちゃ興味あります。そうでない面(実はベンチャーには裁量がない面)って、例えば?

山口さん:例えば、(もちろんベンチャーといっても、いろんな規模や状況があるので、一括にはできないのですが、)何か新しい取り組みをやってみようと思った時、それに300万円かかりますと。

勝算は自分の中ではあるけれども、ぶっちゃけやってみないと分かりませんみたいなケースって結構あるじゃないですか。

そのようなケースで、大手企業だと、「とりあえずやってみよう。ただし撤退ラインはここね。」とスタートできるケースがあるんですよね。

それが、ベンチャー企業だと、なかなか300万円の施策を、とりあえず試してみるとかできないじゃないですか。動かせるお金とか、動かしやすさとか、そのあたりを考えると、大手企業のほうが裁量があるなぁと感じることも多いですね。

僕:なるほど〜。確かにそういう面はありそうですね。今言われて思ったんですけど、よく、「ベンチャーは個の力で勝負できる」って言いますけど、それも結局自分次第ですもんね。。

山口さん:そうなんですよね。ベンチャーにいても、皆が「個の力で勝負しよう」的なマインドではないので。。大手企業にも、バンバン個の力で勝負している人もいますし。

僕:仕事内容について聞かせてください。
今は、「転職を希望する人に、企業を紹介する」のが仕事内容だと思うけど、リンドバーグでスカウト・ヘッドハンティングをしていた時と、成果を出すための勘所の違いってありますか?

山口さん:やっぱりけっこう求められるものが違うなと思いました。

リンドバーグでやっているスカウト・ヘッドハンティングって、基本的には企業が求めている人をピンポイントで探しに行くじゃないですか。なので、6,7割方書類も通過しますよね。

今いる会社は転職支援なので、書類選考が落ちることが多々あるんですよ。覆うの場合、今までとちょっと違う仕事への応募なので、実績や経験でアピールすることが難しい場合が多くて。

なので、ポータブルスキルって言うか、「候補者の〜〜なところは、御社のにおいても活かせますよ」っていかにいえるか、が勝負だと思ってやっています。この事に気付いてから、成果もついてくるようになりました。
ヘッドハンティングをやっていたときは、「口説いてやる」みたいなスタンスもちょっとあったので。

僕:ポータブルスキルか〜。なるほど。勉強になります。
最後に、「大手⇒ベンチャー」「ベンチャー⇒大手」だと、どっちのキャリアが良いと思います?ざっくりの質問で申し訳ないんだけど。

山口さん:「大手で経験を積んで、ベンチャーで腕試し」みたいな風潮も一部にはありますけど、僕個人の例でいうと、ベンチャーから大手の順番で良かったと思います。

今の会社では本当にエンジョイできていますし、だからといって、新卒で今の会社にはいっていたら、また違った結果になっていたと思うんですよ。リンドバーグで鍛えられて、っていうプロセスが自分にとっては大事だったとめちゃ思ってます。僕にとっては、という限定付きですが、ベンチャー⇒大手で良かったと思ってます。

ちなみに、金次さん、僕が転職が決まったと報告したときに、「山口さんは、大手のほうが向いてるんじゃないですか。良かったですね。」とけっこうあっさり言ってましたよ。。


最後に

以上、対談形式でお届けしました。

僕もとても勉強になりました。HR業界でのキャリアを考えている人、HR業界で次のキャリアを考えている人の、なんらかの参考になりましたら幸いです。

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