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心の苦しみを仲間に救われた経験から、バスケ部マネージャーとして選手を支える梶川亜美さん

かつて心が疲れてしまい、引きこもりを経験した梶川さん。

その時に仲間や友達に本当に救われた。そんな体験から同じような境遇の人の力になりたい人のためになることをしたいと福祉の道を選び、また立教大学女子バスケットボール部ではマネージャーという役割につきました。

今では、自分自身が精神的苦難を乗り越えた経験を活かし、日々頑張っているそうです。

「やらない後悔より、やる後悔」

この言葉がインタビューをしていて一番心に響きました。

第4回目インタビューでは、立教大学女子バスケットボール部マネージャーの梶川亜美さんに、大学部活のマネージャーという仕事、そのやりがいや苦悩を聞いてみました。


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Player!では、今年ラストシーズンを迎える学生の新たな挑戦を応援するBe a Player! PROJECTを行っています。

プロジェクトの一環として、いろんな背景を持ちながらスポーツに関わる大学生たちに、「大学生から高校生へのメッセージ」をテーマにインタビューを行いました。聞き手もPlayer!でインターンをする大学生です。

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1.大学までの歩み

ースポーツは今まで何をやっていましたか?

梶川:小3からずっとバスケをやっています。

ー出身高校は?

梶川:神奈川県の市ヶ尾高校です。自分の代では神奈川県ベスト4まで行きました。


2.大学選びと部活選び

ー大学ではどの部活に所属していますか?

梶川:立教大学女子バスケットボール部のマネージャーを務めさせていただいています。

ー立教大学を選んだ理由は?

梶川:私がコミュニティー福祉学部コミュニティー福祉学科を選んだ理由は、オープンキャンパスで先輩に将来やりたいことを見つけられるよといわれたので決めました。あとはもともと福祉に興味があったというのもあります。

ーなぜ福祉により興味を持つようになったんですか?

梶川:私自身、大学1年の時精神的に病んでしまって引きこもり状態になりました。その時はすごくつらかったんですけど友達や仲間に本当に救ってもらいました。

そんな経験をして私のように生きづらいと思っている人達がいるだろうなと思い、かつての自分のように苦しんでいる人たちを救いたいと思ってさらに福祉に興味を持ちました。

私は人のために何かをするのにやりがいを感じるので、福祉もマネージャーも人のためという役割の部分では共通しているかもしれないです。


ーなるほど。入部をしようと思ったきっかけはなんですか?

梶川:もともと部活に入るつもりは無かったんですけど、何かしらの形で携わりたいと思っていたところ、同期の女子バスケ部の子に誘われてマネージャーとして入部しました。

ー現役で選手として続けようとは思わなかったんですか?

梶川:全く思いませんでした。立教大学の選手たちは全国大会でベスト8やベスト4を経験している選手たちで、その中で自分が続けられる自信はなかったですね。

ーなんでマネージャーをやろうと思ったんですか?

梶川:2つ理由がありました。1つ目は、選手として続ける気はなかったけれど、部活には入りたかったし、バスケには携わりたいと思っていたことです。

2つ目は、そのバスケ部のマネージャーになって選手を支えるという役割を4年間続ける中で、自分の新しい可能性を広げたりや成長できたらと思ったからです。


ーちなみに、バスケ部マネージャー以外に迷いませんでしたか?

梶川:女子ラクロス部の選手をやろうか迷っていました。けれど、自分がラクロスを好きになれる自信がなかったので、好きなバスケ部を選びました。

ーマネージャーとして近くでバスケを見ているとやはりやりたくなりますか?

梶川:めちゃくちゃやりたくなります。でも、やはり私は高校でバスケ熱は完全燃焼しました。

ーバスケサークルには入ろうと思わなかったんですか?

梶川:体験行ったんですけど、真剣に競技に取り組む部活の雰囲気とはかなり違うなと感じました。あと、自分が通うキャンパスとは違うキャンパスで活動していたのもあってやめました。


3.マネージャーという役割とその苦悩


ー高校までは選手をしていて、マネージャーというサポートに回ることに対して抵抗感はなかったですか?

梶川:なかったです。マネージャーについてどんな事をするのか全然知らなかったので、好奇心の方が断然ありました。けれど逆に無知すぎて1年生の間は苦労しました。

ーマネージャーはどんなことをするんですか?

梶川:日々の練習の業務と大学OB・OGとの連絡、大会運営の3つあって私は大会運営をさせてもらいました。

日々の練習の業務は、タイマーをセットしたり、飲み物を運ぶ仕事です。OB、OGの連絡では「OB・OG通信」というものを作っていました。大会運営は立教主催の大会があってその運営を私は経験しました。

立教大学は先生が放任主義なのでほとんどの事を学生がやっています。

ーマネージャーの仕事は役割分担して行っているんですか?

梶川:そうですね。マネージャーが4人いて、それぞれ私は大会運営や遠征担当して、違う子がOB・OG通信を作ったり対戦相手の研究をしたりと完全に分業してやっています。


ーマネージャーのやりがいはなんですか?

梶川:選手にありがとうと言われたときと、選手から相談を受けて話してすっきりしたと言われたときですね。

あとは、私は人のために何かすることにやりがいを感じるのでマネージャーという仕事自体やりがいを感じています。

ーマネージャー楽しいですか?

梶川:楽しいです。マネージャー同士で「あのプレーこっちの方がいいよね」とか話したりして見ているの楽しいですし、なによりバスケが好きなので楽しいです。


ーつらかったことはありますか?

梶川:1年の時に役割だったり、存在意義という部分で悩んだ時期はつらかったです。私はいる意味あるのだろうかとか思っていましたね。

―人間関係の悩みとかはありましたか?

梶川:それはあまりありませんでした。立教大学は上下関係が緩くて全体仲がいいので楽しくやっています。

ー1番の思い出はなんですか?

梶川:入れ替え戦で2部上位リーグに上がれた時は本当にうれしかったです。あの時は本当に感動しました。

ー部活での経験は、日々の生活で活きていると感じたことはありますか?

梶川:はい。部活をただ頑張っているだけでなく、部活を通じて得た経験や成長を自分なりに言語化してしっかりと話せることが大事だと、就職活動などを通じて感じました。


4.高校生へのメッセージ

ー大学でも競技を続けるか迷っている高校生アスリートたちへメッセージ、アドバイスお願いします。

梶川:私はやらない後悔よりやる後悔の方がいいと思っています。少しでも迷っているなら、部活に入った方がいいと思います。

もしやってみて、あわなければやめればいいと思いますし(笑)。自分が思うようにやって欲しいし、大学部活も楽しいのでぜひ入って欲しいです。

ー最後の大会がなくなってしまった高校生たちへメッセージ

梶川:今はすごく悔しいし落ち込んでいると思います。けれど最後の大会に限らず高校の部活は財産になると思うから、残り僅かの高校生活を大事に過ごして欲しいと思います。

ーありがとうございました!

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