見出し画像

「自分を手放す」無料塾レポート(〜41時間)

初のi Rego Garage(荻窪)。ホームな感じがする。やはりここは落ち着く。

今日はシアターマスク。最初に色々紹介して、興味を持たれたニュートラルマスクからやってみることに。

ニュートラル。中立。色のない身体を目指す。
僕らは既にキャラクターになっている。生きてきた過程で様々な癖や違いが出来てきているから。ニュートラルマスクはそれを取り除く訓練。色のない身体を手に入れれば、新たな色を塗りやすくなる。

お客さんの前に立って後ろを向き、振り返って登場、お客さんを見て、終わったら振り返る。Entrance(登場)のエクササイズ。
振り返る速度、歩数、振り向き方、立ち方、見方、一人一人にかける時間…全てに意味が生じる。
振り返るのがゆっくりだと不安に、歩数が多いと慎重に、首から行くと野生的に、身体が引けてると恐れに、足幅が狭いと小さく、時間が等間隔だと機械的に…見える。
ニュートラルとはその人だけで完結するものではなく、お客さんとの間に生まれるもの。お客さんから見て、どうか。
自分に癖があることを知ることがニュートラルマスクの本質ではない。小さなことが大きな意味を持つのだと知ること。そうすれば僕らはやり過ぎない。just(適度)を見つけることが大切。

その後はトランスマスクへ移行。
顔の上半分を覆う、声が出せるマスク。鏡を見て、マスクの声を出し、変身していく。頭で考えずとも、これだけのことが出来るのだという驚きの体験がある。
これを楽しめる人と怖がる人がいる。自分じゃないこと、自分を手放すことを楽しめる人、怖い人。
この塾では一貫してそこに挑戦している気がする。自分が自分だと思っているのは「こうありたい自分」であって「本当の自分」の一部でしかない。「本当の自分」はもっとたくさんのことが出来る。それは新たに獲得していくものではなく、抑えているものを取り外していくことで出てくるもの。

今回は体験だけだったのだが、何度か繰り返していけば、幅広いキャラクターを演じるヒントになるだろう。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?