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偽りの自分が死ぬワークショップ

今月からクラウンのWSがリアルで再開します。
クラウンは、オンラインになってから海外のWSなどで学ぶ機会が増え、前よりも知見が深まってはいますが、先月の夢子とのコラボWSを経て「やっぱりクラウンはリアルじゃないとな」って思います。

リアルとオンラインの1番の違いは、失敗に対するリスクの差です。
オンラインは、良くも悪くもローリスクで、だからこそ今までやれなかったことを怖がらずに出来るという良さもあるのですが、その分相手の反応が十分に得られません。
これはうまくいった時もそうだし、うまくいかなかった時もそうです。今自分が良いのか、悪いのか、リアルな反応が受け取れないというデメリットがあります。

これは、特にクラウンにおいては致命的です。
クラウンは、お客さんの反応が頼りです。お客さんが笑ってくれるかどうかで、自分が愛されているかどうかがわかります。
そういった明確で強力な交流を通して、本当に魅力的な自分(クラウン)に出会っていくものなのですが、その反応が薄くなってしまうと、本当に行き着きたいところにまで行き着けません。

それにもっと致命的なのは、失敗のダメージが少ないことです。
クラウンというのは、失敗をどう受け入れるかが大切です。クラウンの師であるフィリップ・ゴーリエは

「大失敗(クラウンの世界ではMr.FLOPという)を両手を広げて歓迎すれば、その瞬間あなたの元にクラウンがやってくる」

と言います。つまり失敗したことを受け入れる、恥ずかしいと思う気持ちもそのままさらけ出す。そこに無防備でありのままの自分が現れるのです。
しかし、オンラインだと失敗を失敗と受け取ることが出来ません。全然ウケなくてもほぼノーダメージで、それに対しての心の反応が生まれないのです。
もちろん、だからこそ思い切った表現が出来るという利点もありますし、海外のクラウンWSに参加した時は「いつも以上に遊び心を持てるなあ」という感覚はありました。
しかし、少なからず僕が興味関心を持っているクラウンの領域としては20%…いや、10%くらいの達成度しかありませんでした。

そんなモヤモヤがあってからの先日のコラボWSだったので、それはそれは楽しかったのです!!!

クラウンのWSを一言で言うと「偽りの自分が死ぬワークショップ」です。自分が普段隠しているもの、誤魔化しているものが露呈します。
でもそれを、舞台上にいる時間だけ、出すことを許してみる。
そうすることで、これまでにない繋がりをお客さんと、引いては人間とすることが出来ます。

参加者はまだ募集中です!(どの日も残り3〜4名の枠しかありませんが)
単発でも受けられますので、これを機に是非参加してみてください!

↓詳細↓

表現者のためのクラウンWS

このWSは、クラウン(道化)の技術を身に付けるものではなく、表現者としての「舞台上での在り方」を、クラウンを通して探求するWSです。

クラウンの目標は「お客さんのウケを掴むこと」です。
しかし、その手段は「お客さんを笑わせること」だけではありません。
失敗して笑われたり、やる事なす事が可愛らしかったり、「お客さんに愛されること」も「ウケ」に繋がるのです。

僕はインプロバイザー(即興役者)として、何も決まっていない舞台上に立ち続け、お客さんやパートナーと、その瞬間の関わりを持ち続けてきました。
その経験からわかることは、「こう見せたい」「こうありたい」という「自分」では、真の交流を持つことは叶わないということです。

僕のクラウンの先生はこう言ってました。
「舞台に立つと、皆「自分」を表現したがるが、お客さんが見たいのは「あなた」なんです」
「あなた」とは、ひょっとしたら「自分」が見せたい姿ではないかもしれません。うまく出来ない、恥ずかしい、怖い…、そんな見せたくない姿かもしれません。しかし、それを隠さず、そのままお客さんの前に立つと、お客さんは無防備な「あなた」を好きになります。

クラウンにおける「ウケ」とは「受け入れられる」ということです。
たくさんウケて、愛される体験を積むことで、「あなた」というクラウンを見つけていきましょう。

■日程
11月14、28日、12月12、26日
毎回土曜の14:00〜17:00に計4回開催
■場所
i Rego Garage(荻窪駅から徒歩1分)
■料金
4回セット 12000円
単発 3500円
■対象
舞台表現(俳優、ダンサー、インプロバイザーなど)に携わり、そのパフォーマンスを向上させたい人
■定員
12名
■申し込み
こちらから
※直前まで参加は受け付けています。
■感染症対策
・会場に入る際に、アルコール消毒とうがいをしていただきます。
・1時間おきに会場の換気を行います。
・フェイスシールドを利用して、十分な距離を取って開催します(フェイスシールドはこちらで準備致します)

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