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「お客さんの想像を掻き立てる」即興演劇研究会

寒くなってきたので、身体を擦って温めてスタート。
呼吸と身体を連動させ、グループ全体と合わせる。
ボールを投げ合い、それを奪い合う。時に驚かせる。なんの危険もない安全安定よりも、いつ起こるかわからない危険や驚きがあった方が面白い。
安定は不安定になるための準備段階。ずっと安定してはドラマが生まれない。

今日は早めにシーンに入る。1人がいて、そこの空間にもう1人入る。そこから二言交わすだけ。その後に1分続けてみる。
言葉が先行してしまうと、観ている側は追いつけない。身体でもっと語れるし、身体が語った方が興味深い。言葉は答え合わせ。問いも謎もないのに、答えだけ投げられても困るだけ。

僕らには「お客さんの想像を掻き立てる」訓練がもっと必要である。
多くの場合、物語を進めることを考えてしまい、演者側がどんどん先に行ってしまう。だからお客さんは受け身でついていくだけ。能動的に想像する時間がないから。ある種の諦めを抱えたまま「面白いものくれー」って思いながら眺める(そうやって面白合戦にならざるを得ない状況を自ら生み出してしまうのだが)
お客さんの想像を掻き立てる、期待を作る。そこで初めて次を見る気になる。「次どうなるの?」の連続。そしてそれはセリフではない部分が、多くのメッセージを与えている。それに気付くこと。それがわかれば、何もない瞬間なんてないことがわかる。

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