第11回 「かけっこ」と「持久走」
今回は、子どもの運動についてお話ししたいと思います。
よく聞かれる質問の中に
子どもの時にどんな運動をしたらいいですか?
短距離が得意な子、長距離が得意な子と様々いると思いますが、結論から言うと
かけっこ「短距離」
なぜかというと、それには成長曲線というのは関係しています。
多くの研究結果から明らかになっていますが、脳や筋肉、心肺系というのは世代によって発達時期が違います。
動作の習得や神経系の発達は、ゴールデンエイジと言われる
5歳〜12歳(プレも含む)
が、一番顕著に発達します。
この時期に90%完成すると言われているので、どのような運動やスポーツをやるのかということがとても大切になります。
したがって、ゴールデンエイジに
「速く走る」「速く走るフォームを身につける」
重要であり、極端にいうと速く走ることをさせないと速くはしれないということにつながります。
「遅筋」と「速筋」で、筋繊維の質によって得意なスポーツや種目は変わってきますが、小学生期にはまだ未分化であり、ゴールデンエイジにおいて持久系や瞬発系と分けることは難しく中学生以降で心肺系や筋肉が発達するので、この時期にいわゆる「持久走(スタミナ)」の能力だけを考えるのは良くないことになります。
持久走は未熟な身体を酷使させる
走る際に足にかかる負荷というのは、体重の3倍になると言われています。
とうことは、筋肉がまだ未発達の子どもの足にその衝撃が常に加わっているということになります。
大人ですら、走っていると足首や膝、腰などに負担がかかり痛みを伴います。
これは大人だけではなく、子どもにも同じことが言えます。
以前も「痛み」についてお話ししましたが、子どもは痛みに強いや大人と違って治りが早いとか思われている方が多いと思いますが、子どもも痛みは出ます。
この筋肉や骨が未発達な時期に、過度な負担をかけるというのは
「腱」や「靭帯」「関節」の硬化につながります。
コロナ拡大でリモートワークで家にいることが多くなり、子どもと一緒に運動やスポーツをするお父さんが増えています。
特にゴールデンエイジのお子さまをお持ちのお父さん
自分の運動不足解消のランニングに子どもを付き合わす
ことは、今一度考え直してください。
子どもと一緒にやる時は、動きを覚えさせるような運動や頭を使いながら運動するようなものを取り入れるようにしてください。
そんな動きなんてわからんよw
ていうお父さん
ご連絡ください。
色々なメニューをお教えいたします。
次回は、年代別のトレーニングついてお話ししたいと思います。
広崎 哲也/Tetsuya Hirosaki
鍼師・灸師・あんま・マッサージ・指圧師
明治大学柔道部トレーナー(2002)
NTT -G Fukuokaラグビー部トレーナー(2003〜2013)
日野RedDolphinsラグビー部トレーナー(2014〜2016)
SuperFormula トレーナー(2013〜)
ボディケアマネジメント講師
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