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「坊と遊べ」タイプの人

仕事で言えば就業時間の終わり、プライベートで言えば「そろそろおひらきだね。」と言う場面で妙な症状を出す人が居る。

主に体感型の人に見受けられる「帰さないぞ。もっと一緒に居ろ。」というエネルギーの動き。

飲み会だとすると、一軒目はテンションが低くて人の話を興味なさそうに聞いていて、時間が経つとテンションがあがって来るので「もう一軒行こう!」となるタイプ。ちなみにこの頃の皆さんは、その人のご機嫌取りで疲れ果てているパターン。

仕事だと、出勤時は同じくテンションが低くて「あーあー、面倒臭いなー。もう嫌だ。あれもこれもやんなきゃいけない。もう辞めたいな~。」と愚痴愚痴言っているが、段々楽しくなって来ると部下に残業を強いる。
「大変だから、残って!」
もちろん先述のパターンと同様に、皆さん既に仕事で疲れ切っている時にこれをやられる。(午前中から普通に働いてくれていれば全部終わってた仕事なんですけどね。)

日本人は空気を読むので「まあ、いいか。」と応じる人が多い。

が、視覚派の人々は、状況把握が一番早いのでうんざりしている。無碍に断っても、反対に、付き合っても結果が見えてしまっている。何せ色んな意味で視覚が発達しているので。

聴覚派の人は、もっと辛い。同じ言葉、同じ話を聴くのに飽きている。

この時間を奪われた人たちは、それだけでダメージを受けているのだが、体感覚派の人は、世間話などをはじめたり、面白くない冗談を楽しそうに話し始める。
段々段々距離感が無くなって来て身体に触れたりもする。

極端に言うと飲み込まれるような圧迫感を感じている。

この感覚を多くの人が、配偶者や友人や先輩や上司など、身近な人に感じさせられることが多いのだが、統計的に太っている人が多い。(無意識だけど、人との距離を縮めるために身体も心もドンドン横に広がって行くらしい。)一見すると朗らかで明るい。でも、自分の気分で烈火のごとく怒るタイプ。
人の時間に侵入したり、心に刺さって印象付けようとしたり、相手の情報や人間関係も欲しがったりと、付き合えば付き合うほど、症状が酷くなっていく。(まあ、良いこたぁないのね。)

友人相手の飲み会や食事会だと、私はさっさと帰ってしまうので、他の人に「よくあの場面で帰れるね。」と言われることもあった。
ちなみにその人に「どうして帰れないの?」と訊いてみると「帰ったあとで何言われるかわかんないじゃん。怖いよ。」とのこと。
もはや、そんな会、そんな付き合いには行かない方が良い。

仕事の場合だと、自分がふがいなくて溜め込んだ仕事を、しかも一人で残るのが寂しいからという理由で残業を強いるかも知れない。
さらには明日でも明後日でもやれば良いことを押し付けて残業させるとか。

その上で面白くない冗談や世間話をし始めたりした場合、私は一切応じない。「これ、集中しないと出来ない内容だし、出来ないと帰れないので。」と。
雑談の相手をしないということで憤慨されるのだが、私は一切甘やかさない。

何せ、どんどんエスカレートして行くので、その人はもっと化け物化してしまうから。

何しろ本人が一番辛くて孤独になってしまう。人というのは、コントロールできるものではないというのに、その無駄な願望に力を使って疲れ果てるから。またある時は、勝手に裏切られたと騒ぐ。

しかも、時間を奪ってどんなに面白い話をしようと思っても、そんなことばかりしていたからネタがないのだ。自分自身ではなく、他者だけを見つめ、他者をコントロールするためだけに生きて来ているから。

「友達を紹介して」的な流れに応じたとして、10人紹介すると、10人に同じ話をする。しかも、自分もそこに居なければならないらしいので、同じ話を11回聴くという状況になるのだ。

「私(俺)って、いつも人に裏切られる。お人よしだから。」

違う、違う。人に時間泥棒という暴力ふるっているからで、要するに思いやりがないからだよ。

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