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段々と月が満ちて行くこの日々に

単発派遣から数えて4連勤。
有休に入ってから毎日ゴロゴロしている日々の中、心配だったのは「私、これで働けんのか?」と言うことだった。
何せ休んでいるというのに毎日疲れていた。
退職を決意した時には、もう相当限界だったんだなあ~と休暇の日々の中で痛感していたから。

でも、飛び飛びで行っていた単発派遣が良いリハビリになった。9月は、たったの4日しか働いていなかったものの、単発派遣最終日にはKちゃんと一緒に働けて面白かった。

どんな場所にも良いところと悪いところがあって、とかく看護師の世界というものは、偏りが激しい。変な職場にしがみついている分、新人や派遣にあたるという性質は拭えない。

でも、その最悪だなあと思っていた単発派遣の最終日に、とある利用者さんの急変が起こってから、周りからの待遇が一変した。
「大変失礼しました。お見立ての通りでした。」と言いつつ「でも、あなたは印象と中身が違い過ぎる。誰かのピンチの時に本当のあなたが現れる。」と面白いことを言われた。自分的にはのほほんとして見える方の私が本当の私だと思うけど。

ここ3日間行き始めたところが週5の契約。だから、もうそちらへは行けないと言うのに”時給アップしました。また来て下さい。”とオファーをいただけた。

また、ちょっと面白いなあと思うのは、きちんと認めてくれるのは男性ナースの方が多いというところだ。

もちろん6年間務めた前施設のように男性管理職がライバル心をむき出しにして叩いてくるということもあったが、それは看護職そのものに対する彼らの偏見も入っていた。
分からない分野なものだから勝手に”イニシアティブを取られてなるものか”という被害妄想や恐怖心をぶつけられていた。抑えつけようとされていた。
そう言えば、どこへ行っても「私、あなたに何も悪いことしてないんだけどなあ。」と思うこの状況は多々あった。

ただ、そういう扱いとは裏腹に、私が辞めると言った時には心底ビックリして途方にくれていた。
私たちナースもサラリーマンには違いないのだが、彼らはもっとサラリーマン的な思考で相手に何をしても辞めないと思っているものだから、ああいう場面で激しく動揺してグッタリ疲れるらしい。
この先の世の中は、看護職に関わらず、各業界、このタイプの管理職の方々はビックリすることが多いと思う。
何せ人々は昔のようにアホみたいな我慢をしなくなる傾向になるので。
さらには、管理職の人々がこだわってやっていた業務など機械に取って代わられるから。

一方で同じ男性でも、同じく看護職となると話は一変する。何せ同じ分野なので余計な恐怖心はない。ただただピンチの時には役に立つということで認め重宝してくれる。

今回行き始めたところは同年代の女性管理職の人たちなのだが、見ていると苦しい苦しいと言いつつ新しい人々に何も教えようとしない。
やり方も合理的に出来ず、複雑にしてさらに苦しんでいる。
人に出来るようになられては困るものだから、教えない。故に一か月も二か月もそこに居る人々が、未だ業務をよく分かっていないという状況がある。

色々と勉強になるなあと思う。
例えどんなことをしても、人は繰り返し行う作業を覚えるし、どんな人でも、その裏側にある心理や事情が分かる。皆、馬鹿じゃないんだから、自分を立派に見せようとする小細工は無駄。

何と言ったら良いのか。とにかく勉強になる。
仕事って、どんな小さなことでもその人が出る。

などと言うようなことを考えつつ、この休日久々にゴロゴロ転がってのんびり過ごした。

***
綺麗なハーフムーン寄りの三日月。

でも、何故だろう。何度撮っても満月みないになっちゃう。

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