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バレンタイン / 白い暴君(㊛)

週初め、祝日の日に点滴が必要な方が居たため出勤した。

今日はその振休だった。

で、気が付けばバレンタイン。

病院の先生方とか外来の看護師さんたちとか、うちの利用者さんがお世話になっている方々にチョコレートでもあげよう!と大分前に思っていたのだが、失念してしまった。しかも急遽休みだし。

私はと言えば、実質昨日がバレンタインのようなものだった。職員さんたちにチョコをいただいた。それが恐縮してしまうことに、あとから観たら、どれもその辺のコンビニとかで間に合わせたものではないらしいものばかり。メッセージ付きではありませんか。しかも、あそこでしか売っていないものではありませんか。というようなものばかり。

そして夕方には施設長からの内線でとある問題が勃発したことを聞き、あれこれ話し合っていたのだが、途中で『ちょっと今、降りて来れない?』と言われたので受話器を置いて施設長室へ向かったのだが。
てっきり話の続きかと思いきや「明日、バレンタインだけどOhzaさん、お休みになっちゃったから今日渡しとくね。」と、これまたチョコをくださった。
これがまた可愛いパッケージ。

「これは絶対Ohzaさんにあげようと思って。」

猫好きだし、最近ブランカを迎えた話などをしていたせいだろう。

「いや、これはOhzaさんにっていうか、今年はもうOhzaさんにしかあげない!誰にもあげない!」とおどけた口調で言っておられる。多分これ、本当だろう。朝からこの時刻まで色んなことがあったのだ。いや、その前からずっと日々色んなことがありすぎなのだ。

私は何も用意していなかったものの、仕事が終わってから街へ出かける元気もなく、それでも通勤途中寄れるお店でお礼のチョコを沢山買った。とても嬉しかったので私も明後日皆さんに差し上げたいなと。
義理でも何でも嬉しいものですから。(いや、本気チョコだったらお互い困るわけでして。)

しかし、帰宅してから一人一人のチョコを開け切ってから先述した理由で恐縮。高いでしょうよ。出向くの大変だったでしょうよ、通販だったとしても前もって選んで下さったんでしょうよと嬉しさ半分申し訳なさ半分。
余談だけど毎年歴代彼氏&夫より多く貰うのでよく嫌われた。

しかし、大丈夫。ホワイトデーというものがあるではありませんか。私も可愛いお菓子を楽しく選んでプレゼントしよう。なんか楽しいな。

***

ブランカをシェルターから引き取って来た時も、他の里親探しの人々たちにも「くれぐれもゲージに入れてあげて下さい。危険なので。」と言われた。そして、その理由もよーーく分かった。

しかし、入れません。
私は過去の大災害のときに、ゲージに入れられていたがために溺死したり逃げ遅れたりした動物たちの話が忘れられない。

「子猫ちゃんたちは広い空間を怖がるんです。ゲージに入れないと!」と力説されたときも「うん、そうだね。」と納得はしていた。
しかし、日々の大運動会や狩りのゲーム。思いきり走り回る姿を観ていると、うん、シェルターのゲージに居るよりはずっと良いと思う。色んなものに興味を持ってドキドキしたり挑んだり。

もちろん、洗剤やら何やら危険なものは全部しまい込んで触れさせないわけだが、その他のものは、好きなだけなぎ倒して走り抜ければ良いと思っている。怪我しないものばかりだから。

ところが猫は馬鹿ではないもんで、なぎ倒したりしないわけですよ。これだけの自由っぷりで日々アスレチック生活なのだけど、化粧品だの食器など何一つ破損していない。私が歴代飼っていた猫たちだけなのか?これ。

金魚を鑑賞しているブランカとノンストレスで餌をねだる金魚の金太郎

天井まで登るほどのトレーニングのせいか、わずか2週間で、子猫だった子がほとんど成猫と変わらない大きさになった。逞しくなったな。今日も色んなことを喋っていた。

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