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ちょっとお気に入り

冬から寒い春にかけては全然会えなかった通勤途中の猫くん。彼は家猫だが、早朝から私らが出勤する時間にかけては外を散歩したり、ご自宅の前あたりに居る。

うちのブランカちゃんやブルーノくんと出会う遥か前からのお友達。

通りかかると声をかけて来てくれて、餌も持っていない私に向かって歩いて来ては、ごろん!と地面に転がってくれる。

猫に飢えていた私は『わあ、綺麗な子だわー』と歓喜してナデナデさせて貰っていたのだが。

今こうしてみると・・・・。なかなかの面構えをしていらっしゃる。こんなにゴツかったっけ?
そう思って一年ほど昔の写真を見たが、やはりなかなかだった。
嫌いじゃないです。猫の鋭い目や逞しさ。

この子はあきらかに血統書がついている猫くんなのだろうが、実はこの近辺に似ている猫たちがよく居る。

一匹は同じく長毛種で同じ柄だが妙にデカい。立派としか言いようがない。でも、野良さんだ。

そして、他の子はショートヘアなのだが、同じ柄。しかし、耳に切り込みが入っているのでリリースされた野良くんなのだろう。皮膚病なのか、ちょっと可愛そうな毛並みになっている。
特にこの3匹の顔がほとんど同じなので、おそらくは外をウロウロする家猫くんのせいで血が繋がっているのではないか?と思う。

何が嬉しいのか?というと、愛されている地域猫が居る街だということだ。

人に変われるを選ぶも良し、寒かろうが暑かろうが自由を選ぶもよし。立派な面構えでこの地域を闊歩して欲しい。あちこちらに猫用のお皿が置いてあるこの職場がある駅の街が嫌いじゃない。それは、優しさと自然の厳しさ、雨のアジサイ、風情のあるお寺、媚びない目をしたまま甘えて来る猫。
そう、大好きなのだ。

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