見出し画像

オンライン診療 / イメージ

いつぞやここにも書いたけれど、病院嫌いの変なナースである私が皮膚科受診をした。

というのも周辺にいる医師の方々のアドバイスだけではどうにもならないほど掌の皮膚が悪化していたからだ。

それで処方された塗り薬がステロイドの中のステロイド。ストロンゲスト(いっちゃん強いぞ!)に分類されるステロイドだった。さらにはその上に亜鉛華軟膏というものが処方された。

強いステロイドを出された時には「げげ、大丈夫かな?」と思ったのだが、亜鉛華が同時処方されるのを見て「なるほど!」と思った。

この亜鉛華軟膏というのは、まだ世にステロイドが横行する前の時代にずいぶん重宝された軟膏で、消炎作用もあるのだが、一番注目すべきところは、水疱などウエットな患部に塗布するとたちまち吸い取って治してくれるところ。さらに、他の薬を塗った上に塗布するとパック効果なのか、効果を補助してくれる。

周辺の先生が創傷や皮膚炎に対して湿潤療法を推している方が多く、これまでは潤すことにばかりに気を取られていたので、盲点だった。

あたかも悪い水を吸い取ってくれるがごとく、4~5日で綺麗な皮膚が上がって来た。剝がれて行く角質を観ていると、一緒に要らないものも剥がれて行くような。

しかし、薬が無くなるので再予約を取ろうとしたところ、皮膚科が夏休みに入っていた。ガガーン!

それで今度は人生初のオンライン診療なるものを受けて観ることにしたのだが、これも面白かった。

Zoomで診察するわけだが、お爺ちゃん先生のPCのカメラの位置が悪いのか、先生の薄い頭しか映ってなかったが。しかも、とても年配でZoomなんて分からんよ!という雰囲気がもろばれで、周辺の人々がサポートしてくれているのがよく分かり、なんだか、ほのぼの。

それでも、親切に診て下さり、その後は薬剤師ともZoomで話せて、後日薬が自宅に届くというシステムだった。これは便利。

もうしばらくステロイドや亜鉛華や綿の手袋とはお付き合いすることになるものの、痛みを感じずに料理が出来たり仕事が出来るようになって来て、ああ、なんだか、幸せです。

***

そうそう、仕事中に白い綿手袋をつけているので、ご利用者の婆ちゃんたちに「どうしたの?」と訊かれるのが恥ずかしい。

ごめんなさい。なんか、バスガイドさんみたいでしょ?うふっ!と照れて見せたのだが。

バスガイドさん

いやいや、応援団みたいだよ。」とのこと。

いったいどうして

・・・・・。どうしてそうなるかな。

あ、そだ。白いからだね。黒い手袋にしようかな・・・と答えたのだが。

そうすると、ただの人殺しに見えるだろうね。」とのことだった。

幸いなことにあまり心配はされていないようだった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?