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危機理論を使った看護

危機理論は、
看護における理論の1つです。

いくつか理論(考え方)があり、
その人の行動をあてはめたときに、
みえてくることがあります。

私が若い頃、
手術後に不穏(行動や言動、目つきが変)になる
患者様をたくさん見てきました。

どうしてそうなるのか?

いきついた答え、
人は初めてのことには不安になります。
不安が行動を引き起こしていたのです。

手術をすることでの体の変化、
術前のオリエンテーションをし、
一緒に考えることで、
イメトレができるようになります。

最初はわからなくても、
だんだん不安要素が、
具体的な言動に変わってきます。

何も知らない、
わからないより、
不安が減ります。

自分が何をすれば、
順調に回復するかがわかるようになります。
これがすごく大事なことだと考えます。

今までは、
自分でも何がなんだかわからずに、
体についている大事な管を、
引っこ抜いてしまって回復が遅くなったり、
場合によっては、
もっと大変なことになってしまったりします。

本来、
穏やかだった人が、
なんだかわかないことで、
怒ってばかりになってしまいます。

こうなっては、
悪循環になってしまいます。

予測できることを知っておくことで、
不安は減ります。

そしてこれが言われていたことだと、
受け止められます。

痛みがあっても、
傷の痛みとか、
吐き気があっても、
麻酔の影響かなとか、
具体的な言語化ができます。

なんだかわからないことも、
そう言語化できれば、
看護師も対応しやしくなります。

お互いの関係も良くなり、
回復も順調になります。

大きな手術が多く、
失うものも、
生きていくための選択です。

それを乗り越えていくためには、
具体的な乗りこえ方が解る方が、
少しでも安心です。

この方法(危機理論)を、
取り入れたオリエンテーションに変更して、
明らかに不穏になる患者様が減りました。

人は未知のものに不安を感じ、
どう乗り越えて行くか、
具体的にできることが、
大事だと指し示すことを、
援助者として学びました。

また、
自分がその人の立場に立ったとき、
具体的に頑張るところがわかったほうが、
自分のこととして、
自分のやるべきところを、
自分で頑張れる、
努力できると学びました。

人は今まで生きてきた中での、
行動パターンしかとれません。
初めてのことに不安を感じるのは、
当然のことなのです。

これは、
看護の理論ではありますが、
使える方もいると思います。

この記事で何かを感じたら、
考えるきっかけになれるといいなと思います。

あと、
ここには具体的には書けなかったのですが、
自分が好きなもの、
リラックスできることも大切です。
家族の写真、
好きな本、
などです。

最後まで読んでくれて、
ありがとうございます。






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