1947年創業の(さくら醤油)、伊集院食品工業所(日置市)
「さくらしょうゆ」で、お馴染みの伊集院食品工業所は、今年創業76年を迎える歴史ある日置市の中心地、伊集院唯一の醤油醸造元の老舗です。
今回その醤油の魅力に迫るため、4代目代表吉村聡(よしむら さとし)さんにお話を伺いました。
鹿児島の醤油について
醤油の原料(生揚げ醤油)は、霧島市の共同施設(県醤油醸造協同組合)から県内の各メーカーに供給されます。
この生揚げ醤油をもとに『さくらしょうゆ』独自の味がつくられます。
調合→火入れ(加熱・殺菌・調味)→濾過→瓶詰め→ラベル貼り→検品→出荷となります。
火入れの過程で熱を加え、殺菌することで発酵が止まり、色に赤みが増して香ばしい風味が生まれます。
このとき味付けされ、甘みとコクのある醤油に仕上げます。
味の個性や特徴を決める重要な工程であり、先代から受け継がれてきた技術をはぐくみ、色・味・香り3拍子バランスの取れた『さくらしょうゆ』らしい製品に仕上げるために日々奮闘しています。
J A S(日本農林規格)の品質基準を尊守し、製造ごとに行われる品質の検査を経た後、ようやく出荷に至ります。
“この醤油に出会えて良かった”というお客様の言葉を励みに、食卓を笑顔で囲んでいる様子を想像しながら製造しています
料理が美味しく、つくりやすく、弊社にしかない味の追求をこれからもしていきたいと考えています。
歴史~2つの銘柄「さくら」と「ちから」
伊集院食品工業所は、終戦後、吉村さんの祖父と旧日本海軍大佐で戦艦の船長であった箕輪中五氏ら地元有志5名により、地元の人たちに安心して食べてもらえる醤油を安定的に供給しようという思いで設立されました。
それ以降、伝統と職人の技術を引き継ぎ、今に生きる人にも受け入れられる味を伝えています。
「さくらしょうゆ」の始まりは終戦間もない1947年の日本の混乱期にありました。
今なお変わらないさくらマークは旧日本海軍のシンボルマークから。
ハイカラでおいしい調味料で食卓を明るくしたい。そんな創業者の思いが込められています。
製品紹介
「さくらしょうゆ」は 薄口、濃口、甘露醤油と全部で3種類あります。
それぞれの特徴を生かして使い分けることで、料理を彩りよく調理いただけます。
時代のニーズに合った商品として、めんつゆ、白だし、ポン酢、卵かけ醤油、丼つゆなどを新たに開発しています。
「チカラ」シリーズは酢の入った酸味の効いた調味料で、ソース、合わせ酢、三杯酢などの商品があります。
「チカラ」の名称は戦後復興期の1947年に創業者が考案したものです。おいしい調味料で食生活を豊かにし、チカラをつけてほしい。そんな強い思いが込められています。
販売場所について
日置市伊集院町下谷口の本店のほか、チェスト館、温泉施設「ゆすいん」、観光案内所アンテナショップ(店頭及びネットショップ『ぷらっと日置』などで購入できます。
また、『伊集院食品工業所』の商品は日置市自治体へのふるさと納税返礼品として届けられています。
またオンラインショップでの購入もおススメです。
商品の詳細は「さくらしょうゆオンラインショップ」で見ることができます。
醤油に対する思い
果物や花、コーヒーなど300種類以上の複雑な香りを、微生物の働きにより醸し出しています。
あまりにも身近にありすぎて、その大きな役割に気づきにくい
主人公である食材本来の味を前面に押し出す脇役のような存在、
本社工場に商品購入に来られた方がすごくいい醤油の香りがすると口を揃えて言われます。
外国の方が日本の空港に到着すると、醤油の香りがすると感じるらしい
日本料理の全てに使われている醤油。
どんな外食よりもお家でお母さんが作ってくれた料理の美味しさ。
伊集院食品工業所
日置市伊集院町下谷口2255
電話&FAX 099-272-2515
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