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「稲荷神社将棋大会」へかける思い。鹿児島最古の稲荷神社(日置市東市来町)

鹿児島最古の稲荷神社

温泉と陶芸の町・鹿児島県東市来町に鎮座する「稲荷神社」。数ある稲荷神社の中で、鹿児島県では最古の稲荷神社になります。
御祭神は

・稲倉魂之命(いなくらたまのみこと):米の神・商売繁盛
・猿田彦大神(さるたひこのおおかみ):道開きの神
・宮毘姫之命(みやびひめのみこと):踊りや音楽、芸能の神・学問の神
・八幡大神(はちまんおおかみ):戦いに勝利する神

国の天然記念物「ヤッコソウ」の発生地としても有名で、3月の「お田植祭」は、湯之元に春を呼ぶ行事として地元の人も楽しみにされています。

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稲荷神社将棋大会とは

2021年、ご鎮座800年と節目の年を迎えた稲荷神社では、この夏8月8日(日・祝)に「鎮座800年記念稲荷神社将棋大会」を開催します。今回で5回目の開催となる稲荷神社将棋大会です。
この将棋大会が始まったきっかけを、稲荷神社 権禰宜 益滿健太さんに話を聞いてみました。

日置市で将棋を指したいと思った時に、周囲に将棋を指せる人がいなかった。ならば日置市に将棋が好きな人達を集めればいいと思った。

そう述べる益滿さんは、現在「日本将棋連盟さつま支部」に所属し鹿児島県への将棋普及活動にも励まれています。稲荷神社将棋大会の第1回目参加人数は15名、第2回目29名、第3回目34名、第4回目52名と、徐々に大会知名度も広まりつつあり、今回は100名規模を予定しています。

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益滿さんと将棋

益滿さんが将棋に夢中になったのは中学生の時。将棋クラブの指導に当たってくれた教諭が当時ではめずらしい女性の有段者で、その方に勝ってみたいという思いが益滿さんの将棋熱を高めたといいます。
夏休みの時期になると稲荷神社では、小中学生を対象に無料での将棋教室を開き、初心者へ将棋の魅力を伝えています。また、益滿さんは現在自宅にて「ひがしいちき将棋道場」を開設し、老若男女幅広い世代にも将棋を教えています。

今回の「鎮座800年記念稲荷神社将棋大会」への思いを聞いてみた。

『稲荷神社が鎮座800年という節目の年を迎えるにあたり、例年よりも盛大な大会にしたいなという思いがありました。今大会はありがたいことに、日置市観光協会様が共に主催を務めて下さることになり、また竜王戦で有名な指宿白水館様や日本将棋連盟さつま支部などの県内の将棋関係者からご賛同を頂けたことをとても嬉しく思っております。
 プロ棋士の派遣や抽選会など、参加者に喜んで頂けるような様々な企画を予定しておりますが、その中でも県内外からアマ強豪を招待選手として迎えるS級クラスの開設は全国の将棋ファンからの反響も大きく、すでに県外からも多くのお問い合わせを頂いております。
 アマ棋戦で日本一を獲られた方も複数名いらっしゃるので、地方の大会としては間違いなく日本一レベルの高い大会になると思います。
 この大会を通して日置市の魅力が全国にアピールされること、また日置市に行ってみたいと考えて下さる方が増えることを願っています。』

けんたさん

季節を感じる御朱印

お話を聞いている中、神社に御朱印をいただきに来られる方が多いことを尋ねてみると、
月毎にいただける御朱印が変わり、毎月、参拝される方もいるという。
季節に合わせて6月は「あじさいの絵柄」、7月は「海をテーマにした絵柄」など、妻であり同じく稲荷神社権禰宜の益滿喜美さんが一筆ずつ丁寧に書いています。

ただし、全て手書きで対応するため御朱印を頂ける日時は決まっています。
御朱印の初穂料は、鎮座800年記念事業として境内整備に充てられます。取材中に工事の音がしたのは、駐車場を広くするためでした。また、境内のすぐ近くにはもう一つの駐車場があります。そこは「思いやり駐車場」で、階段を登れない方のために用意しているそうです。この駐車場の案内看板設置が最初に手掛けた整備事業ということです。

「将棋」に「御朱印」

様々な関係人口に支えられ、今日も稲荷神社はこの町を見守っているようです。

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稲荷神社のご案内

鹿児島県日置市東市来町湯田4008-い
Tel:099-274-5650(宮司宅)
Tel:070-4155-8381(祈願・御朱印等お問合せ)
Fax:099-274-5653

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