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作品と一緒に ゆったり過ごすホテル - ホテルWBFアートステイなんば(大阪府大阪市)

 大好きなアーティスト・淺井裕介さんの作品があると聞いて気になっていた宿「ホテルWBFアートステイなんば」。「文化・アートと寄り添うホテル」というコンセプトのもと、2017年5月に開業したというホテルです。

 アートといったら きっと泊まるのもお高いんでしょう…?と思っていましたが、価格もとてもリーズナブル。新大阪駅からは電車で30分ほど、恵美須町駅から徒歩1分。こちらに宿泊してみました。

1) 作品と一緒にゆったり過ごす・アーティストによる共用スペース作品

 道路に面したガラス張りの食堂には、淺井裕介さんの「飛行する物語」。パッチワーク状にコラージュされた淺井さんの作品の上から、様々な土地にて採取した土をつかった泥絵が描かれています。

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 天井がゆるやかにカーブした空間の中に描かれた泥絵は、洞窟絵画のようにも見えます。

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 巨大な鳥のようなモチーフのなかには、小さな生き物たちが生き生きと描かれています。

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 会員になると、こちらでのウェルカムドリンクの利用が可能とのことで、チェックインを済ませてからは、コーヒーを飲みつつ、ゆったりと作品を見たり、客室ではなくこちらで作業をしたりと、時間によって入る光の違いを感じながら、ゆったりと過ごすことができます。

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 また、エレベーターホールには、写真家・川内倫子さんによる映像作品も展示されています。日常の中でふと「あ、きれいだな」と思うけれど、カメラまでは取り出さずに過ぎてしまうかもしれない瞬間を切り取っていったような、短い映像が続いていきます。エレベーターを待つ、ほんの1-2分の間でも楽しめる作品です。

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2) ロビーや部屋には、タイのこどもたちによる作品

 一方、ロビーにはなんだか自由なイラストがいくつも貼られています。

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 また、客室の壁1面には、のびのびと描かれた絵が。

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 タイにある孤児たちのための生活施設“バーンロムサイ” (HIVに母子感染した孤児・遺児たちの生活施設) の子どもたちによって描かれた絵なのだそうです。「買うこと、泊まること」を子どもたちの支援につなげようとしているとのこと。

 実際に1日こちらの部屋で過ごしてみて。こんな大きな絵が部屋にあるのって 自分の家では考えられないけれど、ぱっと部屋が明るくなるようで心地良いなぁ。と感じました。

3) 国内外のアーティストによるアーティストルーム

 今回、直前に予約したので泊まれませんでしたが、米田知子さんや志賀理江子さん、高田 安規子さん・政子さんといったアーティストによってつくられたアーティスト・ルームも8室あるようです。部屋の壁がまるごと作品となっていて、好きなアーティストの作品を本当にゆったりと楽しめそうです。

 基本的にはビジネスホテルのようなホテルで、作品をじっくり楽しんでも良いし、いち壁紙として気にせずに過ごしてもよいような、干渉もされない接客も個人的には嬉しいホテルでした。

※その他 アメニティ・設備など

 1人で宿泊しましたが、基本はツインルームのようです。上下セパレートのパジャマやディスポーザブルの布製スリッパも用意されているのが嬉しい。

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 フロントでシャンプーバーとして様々なメーカーのシャンプーから好きなものを選んで利用できました。

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 会員になると利用できるというウェルカムドリンクバーには、コーヒーなどのソフトドリンクだけでなく、ワインや日本酒も。

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 朝ごはんは、自分でつくれるライスバーガーなどもあって豪華です。一部、ニンニクが使われている様子のメニューもあり、仕事の前にはちょっと注意です。

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【施設概要】ホテルWBF ARTSTAYなんば

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〒556-0005 大阪市浪速区日本橋5-8-25
TEL: 06-6636-4690 FAX: 06-6636-4810


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