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子ども達のために、より良い未来を ダニエル・セコさん|現地パートナースタッフ

PLASでは、「あげる」支援ではなく「つくる」支援を大切にしています。
活動の中で現地の力を最大限に引き出すために欠かせないのが、現地のパートナー団体
そんな、現地パートナー団体のスタッフの皆さんに、お仕事の内容や事業にかける思いなどをお聞きしました!

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前回に引き続き、今回もケニアの現地パートナー団体ヴィアジェンコのスタッフをご紹介します!

ヴィアジェンコでは、ライフプランニング支援や生計向上支援を行っています。ライフプランニング支援では、カウンセラーとして育成されたスタッフの皆さんが事業を支えています。

◆子ども達のためにより良い未来を

私はダニエル・セコ、34歳、活発でエネルギッシュな性格で、ビタ準区の幼い子ども達のために、より良い未来を作ろうと固く決心しています。ご存知のように、ビタはケニアの旧ニャンザ州にある田舎のコミュニティで、現在はビクトリア湖畔のホマベイ郡にあり、HIVの蔓延、貧困、学校のドロップアウトなどの影響を受けています。私は現在、コミュニティベースの組織であるヴィアジェンコで、PLASプロジェクト(FLOWER事業)のカウンセラーとして働いています。PLASのプロジェクトでは、HIV/AIDSの影響を受けやすい家庭に雇用の機会を提供し、HIV/AIDSの影響を受けた孤児の中の学齢期の子どもたちに教育の機会をつくる包括的なプログラムの拡大を目的としています。

▶FLOWER事業についてはこちら

◆思春期の子ども達に必要な情報とは

思春期の子ども達は、男の子も女の子も、人生について何でも知っているような態度をとっているかもしれません。しかし、知識に基づいた選択をするにあたっての必要な正しい情報や教養、スキルを持っていないのが普通です。これらの知識は、教育や生活のスキルを向上させ、より良い生活水準を保ち、さらにはHIV感染や望まない妊娠を防ぐために必要になります。
思春期の子どもたちや若い女の子にとって大切になる情報の一つがSRH(セクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス:性と生殖に関する健康)についてです。SRHについて話すのは、親であってもたいていの人には気が引けるものです。親が実際に話す際、冷静になりたいと思っていても、不思議と古臭い感じがします。しかし、この地域では、10代の意図しない妊娠や、学校を中退した若者のHIV感染が依然として多いのです
時々思うのですが、なぜ親は子どもに性と生殖に関する健康の情報を話すことを恐れるのでしょうか?

◆カウンセラーとしての役割

幼い子ども達のために、より良い未来を作ることを決意した若者として、私はこのギャップを埋め、多くの親や子ども達にこの重要な情報について話したいと感じています。セクシュアリティに関する質の高い情報にアクセスできるようになれば、子どもたちが自分のリプロダクティブ・ヘルスをコントロールできるようになり、早期の性教育への不安も解消されると信じています。

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カウンセラーとしての私の役割は、子ども達に自分のキャリアやその実現方法について話すこと、そしてSRHの問題など直面する可能性のある課題を特定し、それにどう対処するかを支援し、子ども達に努力で人生を変えられることを知ってもらうことです。さらには、人生の役割を示すレインボーシートを使って一緒に人生設計をすることもあります。また、月に一度、家庭レベルで10人の保護者を対象に、子どもの発達とケア、子どもとの積極的なコミュニケーションスキル、子どもの宿題を見る必要がある理由、子どものSRH問題への対処法などについて話をしています。

◆コミュニティの将来を想って

長い一日の仕事を終えた後、仲間と一緒に現場での経験を共有することは、何物にも代えがたいものです。また、一緒に過ごす時間はとても楽しいものです
正直なところ、SRHサービスを提供することは、若くて活気のある人々でいっぱいの世代のための最善の道だと思っています。子ども達へのキャリアカウンセリングは、私たちのコミュニティや将来のリーダーにとって最も義務的なプロジェクトの一つでした。PLASのこの取り組みに感謝するとともに、多くの子ども達がこのプロジェクトに参加することを願っています


こうした活動が出来るのは日本の皆様の温かい支援のおかげです。

継続的に活動を応援、支援してくださる方がいらっしゃいましたら、PLASのマンスリーサポーターをご検討いただけますと幸いです。

どうぞよろしくお願いいたします。

https://www.plas-aids.org/support/monthlysupporter

いただいたご支援(サポート)は、PLASの活動を通じてケニアとウガンダのエイズ孤児支援のために使わせていただきます。