PLASサポーターズ_エッセイのコピー

#1 断絶がすすむ世界でPLASから学んだこと 大島陸さん

ーーさまざまなかたちでPLASを応援する人たちの声をお届けします。PLASの魅力や「応援してよかった」と感じるエピソード、アフリカでの活動によせる期待をサポーターのみなさんに聴きました。


PLASの設立メンバーとして踏み出した一歩

こんにちは、マンスリーサポーターの大島陸と申します。
2005年にボランティアとしてアフリカのウガンダに渡航し、帰国後にPLASの代表理事の門田さんたちと出会い、一緒にPLASを立ち上げました。
その後PLASの海外駐在なども経験した後、現在はゲーム関連会社に勤務しています。

今回のエッセイの依頼を受けて、PLASの活動で自分がどう変わったかなあ、と改めて考えてみました。それまで自分では意識していなかったことですが、「相手目線で物事を考えるように心がける」ことはずっと僕の中に染み着いているなあ、と気づきました。


「あげる支援」で終わらないために

PLASの立ち上げ時から私たちは「あげる支援」ではなく現場の人々と一緒に「つくる支援」を目指して活動してきました。
そのためには、問題の当事者はもちろん、彼らと一緒に住む家族、地域の人々、商店街の人々、学校、病院、そして政府自治体など、ありとあらゆるステークホルダーに話を聞き、それぞれの目線で物事を多角的に見る必要があります。大変で時間もかかる作業ですが、それがなければ結局「あげる支援」で終わってしまう。

画像2

(写真)ケニアではPLASのHIV母子感染予防プロジェクトに携わった


いまの時代に必要とされる「相手への想像力」

「つくる支援」のためには、まず、「私たちはあなたたちの文化、コミュニティを破壊しに来たわけじゃない」と人々に受け入れてもらわないといけない。そのスタートラインに立つには、相手が必ずしも賛同できない意見を持っていたとしても、その人の立場にたって、丁寧に、根気よく考えなければならない
でも、これって、活動に限らず、人々が共存していくには必要不可欠なことですよね。世界中で断絶の風潮が強まっている今、PLASの活動を通じて、人間として大事なことを私は学ばせてもらっていたのかなと思います。

画像3


アフリカの人々と二人三脚ですすむ

自分がコアメンバーとして携わっていた団体についてこんなことを言うのはちょっと不公平な気もしますが、PLASは支援者の方々からいただいた協力を、しっかりとアフリカの地に根付く形で活動している団体です。

プロジェクトの性質上、派手な成果をすぐに出せる団体ではないかもしれませんが、アフリカの人々と二人三脚で、みんなが望む形での支援を一緒につくれていると思います。
私も少額ながらマンスリーサポーターを継続していますが、「つくる」ためには継続することが何より大事ですし、活動をする側にとっては、何より励みになります。

アフリカの人々が幸せになるお手伝いを無理なく毎月できることに、支援するこちらとしても喜びを感じます。これからも活動を応援しています!

画像4

(写真)企業で働くいまもPLASのサポーターとしてイベントに登壇


プロフィール

画像5

大島 陸(おおしま りく)
PLAS設立メンバー/PLAS元理事
1981年東京生まれ。2004年、米国ニューハンプシャー州立大学生物学部卒業。大学卒業後にウガンダのNGO「エイズ支援機構The AIDS Support Organization(TASO)」でのボランティアに参加。それをきっかけにPLASの立ち上げに携わり、スタッフとしてウガンダ事業やウェブ管理などを中心に活動。
現在は株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメントにて、海外制作ゲームの日本語版制作(ローカライズ)に携わっている。


PLASではマンスリーサポーターを募集しています

月々1,000円(1日33円)からPLASのアフリカでの活動を支えていただく仲間を募集しています。
詳細・ご入会方法はこちらからご覧ください。


いただいたご支援(サポート)は、PLASの活動を通じてケニアとウガンダのエイズ孤児支援のために使わせていただきます。